【あとがき】第三章「結び留める者」①シギュンの窓①「あの方」
本編「オレ、オーディンになったらしい。〜ラグナロク不可避⁈ もうすぐフェンリルに食われることになってるんだがどうすりゃ回避できるんだ?〜」(N7288LN)の各エピソードで使用したネタとその解釈なんかを書いています。
まずは本編をお楽しみください。
■ロキの捕縛方法について
本編がいきなり空気が変わり、その重さに驚いた方も多いことでしょう。ぶっちゃけ、ここから先しばらくは胃が痛くなるような話が多くなります。ご覚悟召されよ。
さて、本編ではロキが洞穴に捕縛されているシーンから始まりました。ここは原典通りに、「肩・腰・膝の3か所、それぞれ3つの大きな石に縛り付け」ておきました。
…「ふーん」って流したあなた。ちょっと想像してごらん? イマジーン。肩と、腰と、膝。これらをそれぞれ3つの石に縛る。 …どうやって? 原典を辿ってみても書いてあるのはこれだけ。ロキが立っているのか寝かされているかも書いてありません。ネタバレになるので伏せますが、少々特殊な素材でロキは縛られています。とりあえず伸縮性はあるものと考えていいでしょう。ただ、後ほど鉄(のように)硬くなりますが。一番理解しがたいのは「肩」。いや、肩を固定したって腕が自由なら意味なくね? なんでそんな肝心なところを固定せんかったん???
このロキ捕縛は北欧神話内でも有名なシーンらしく、捕縛されたロキを献身的にヘビの毒から守るシギュンという絵になるものゆえ、絵画作品でも多数残されています。しかーし。Copilotにお願いして参考資料としていくつも絵画を見ましたが…いずれも納得のいく捕縛方法となっていない。むしろ絵的にドラマチックになるよう、もはや原典のルールを無視したものまであったりします。解せぬ。そこは原典を尊重しようよぉ。でも原典の記述がこれじゃぁ、画家の想像力に頼るしか…
だが私はあきらめませんでした。あきらめずに考え続け、そしてついにこれがファイナルアンサー(だろうと思われる)に辿り着きましたよ。それがこちら!
カ・ン・ペ・キです。
まずですね、北欧神話に取り掛かってから気になっていたこと。それは、北欧神話(他の神話もそうかもしれん)は、「分かり切っていることは省略する」傾向にあります。他にもそういった省略のせいで意味不明になってるところについての私見をお披露目することになりますが、ここもそういう省略、と考えました。まずですね、両腕を胸のところで胴体と一緒にグルグル巻きにした状態、これを一言で何といえばいいでしょう? 胸を縛った? それだとロキの乳首でも結び付けたんか!ってなりません? むしろ最短表現では「肩を縛った」と言えるのでは? 腰も、腰そのものをグルグル巻きにしたのではなく、両手首を腰と一緒にグルグル巻きにした、と考えれば自然。我々日本人は腕が短いですからね、そこんとこ理解しづらいかもしれませんが。
今一度言いましょう。カ・ン・ペ・キです。もしかしたら北欧神話研究界隈ではコロンブスの卵的大発見かもしれません。取材とか来ちゃったらどうしよう? よし、その時のためにこの捕縛形態のメソッドに名前を付けておこう。
「腸ヒモ理論」
うん。カ・ン・ペ・キです。
■シギュンがかわいい件
冗談はさておき、本編のこの章では正妻シギュンと、もう一人ロキにまつわる女、愛人アングルボザの二人を、それぞれの目(窓)から見た「景色」で描いていきます。もちろん二人の「景色」の中に映るのはロキ。ロキを巡る二人の女の半生、お楽しみください。多分、世界中のどこにも、シギュンとアングルボザをここまで描いた作品ってないと思うよ。そして…幼シギュンかわいい…




