【あとがき】第五章 光の民②ラグナロク;リブーテッド
本編「オレ、オーディンになったらしい。〜ラグナロク不可避⁈ もうすぐフェンリルに食われることになってるんだがどうすりゃ回避できるんだ?〜」(N7288LN)の各エピソードで使用したネタとその解釈なんかを書いています。
まずは本編をお楽しみください。
■フレイの『勝利の剣』=『スルトの剣』
原典でのラグナロクの締めはスルトという炎の巨人が炎で世界を丸焼きにしておしまい、となっています。原典では焼き尽くされた後、新しい世界が生まれるという運びですが、このあたり、情報が不安定なこともありオレオー本編では扱わないことにしました。ということは本筋的には今回のエピソードで終わり。ただしエピローグがあるのでもうちょっとだけ続くんじゃよ。
さて本編で出てきた、フレイの『勝利の剣』=『スルトの剣』という設定、これは原典では存在しないのですが、後世「そうなんじゃね?」という解釈が生まれた、という経緯だそうです。こういう後付け解釈はオレオー本編では極力避けていたのですが、これだけは特別に採用。というのも、フレイの剣は、フレイの結婚のエピソードで「スキールニルが褒美として要求した」という経緯があるから。だってもう「スキールニルが欲しがった」というだけで怪しいでしょ?(笑) きっと何か裏があるに違いない…と。そこで「本来の持ち主」であるスルトに渡すため、スキールニルが暗躍した、と解釈したのです。元ヴァン神族のフレイの持ち物が炎の巨人スルトの持ち物になるって…縮尺的にはどうなんだ?という疑問があるのですが、これは小説、画像がないことを幸いに、その設定を無視しました(笑) きっと…スルトが持ったら伸びたんだよ。多分。
■東雲オーディンが使った魔術
オレオーは拙作「異世界冒険のお供にAIはいかが?-わたしそーゆーのこたえられないんですけどー⁈-」(N1599LC、以下いせあい)と知識を共有しているため、いせあいで使ったネタがそのまま流用されていたりします。本編今エピソードで出てきた魔術、基本的にはいせあいのものと同じなんですが、もうちっと攻撃力とかバリエーションを増やしたろか!ということで、「いせあいの制作メモにあった魔術の呪文を東雲が使った」という設定にしています。あ、もちろん作中の「花塩」は私のことですよ? 本人ならフリー素材ですからね、どんだけけちょんけちょんに言っても誹謗中傷扱いにはなりませんからね。
で、いせあいで用意したものと今回追加したもの、資料的に載せてみようかと思います。
(※制作メモよりコピペ)
ウォーデン(@いせあい)の戦闘用セイズ呪詛(圧縮型・8エレメント)
1. 北(風)ᚨ Ansuz
呪詛名:声裂の律(せいれつのりつ)
詠唱:
「風よ、裂けよ。神の声、我が喉に宿れ。律を砕け、命を震わせよ。」
2. 北東(氷)ᛁ Isa
呪詛名:凍鎖の静(とうさのしず)
詠唱:
「氷よ、縛れ。時を止めよ。静寂の鎖、魂を凍らせよ。」
3. 東(水)ᛚ Laguz
呪詛名:記流の(きりゅうのうず)
詠唱:
「水よ、巡れ。記憶を攫え。渦となりて、過去を引きずり出せ。」
4. 南東(雷)ᚱ Raido
呪詛名:雷踏の律(らいとうのりつ)
詠唱:
「雷よ、走れ。道を裂け。律を踏み越え、力を貫け。」
5. 南(火)ᛋ Sowilo
呪詛名:焔芯の咆(えんしんのほう)
詠唱:
「火よ、吼えろ。太陽の芯、我が胸に燃えよ。咆哮となりて焼き尽くせ。」
6. 南西(影)ᚾ Nauthiz
呪詛名:影縛の呻(えいばのうめき)
詠唱:
「影よ、縛れ。必要の苦を刻め。呻きとなりて、逃げ道を奪え。」
7. 西(土)ᛜ Ingwaz
呪詛名:根鎮の盾(こんちんのたて)
詠唱:
「土よ、起きよ。根を張れ。盾となりて、構文を欺け。」
8. 北西(霧)ᛇ Eiwaz
呪詛名:霧還の囁(むかんのささやき)
詠唱:
「霧よ、還れ。魂の通路を開け。囁きとなりて、姿を曖昧にせよ。」
ᛃ (Jera / イェラ) ᛇ (Eiwaz / イワズ) 「イェライワズ」
呪詛名:悦律の蕩(えつりつのとう)
「律よ、蕩けよ。悦の芯、我が言に宿れ。触れずして、深く震わせよ。」
※対するスキールニルはルーンの詠唱のみで発動可能
自然現象を利用するのは同じ。自然を作ったのはリョースヴェルルなので要素の発動が早くて直接的
※ウォーデンの魔術にないもの
1. ᛇ (Eiwaz / イワズ) ― 境界突破「境裂の破」(きょうれつのは)
- **呪文(詠唱)**
「魂の門よ開け、時の狭間を裂き、空間を蕩かせ! 「境裂の破」(きょうれつのは)!」
- **効能**
結界や障壁を一時的に突破し、閉ざされた空間を通過可能にする。
2. ᛜ (Ingwaz / イングワズ) ― 潜在力解放「芽爆の醒」(がばくのせい)
- **呪文(詠唱)**
「種子よ、醒めよ。眠りを破れ。潜在の力、芽爆となりて顕現せよ。「芽爆の醒」(がばくのせい)!」
- **効能**
潜在能力や封印された力を一時的に解放し、術者の能力を増幅する。
3. ᛣ (Calc / カルク) ― 骨格強化「白盾の堅」(はくじゅんのけん)
- **呪文(詠唱)**
「骨よ、鎧えよ。白き盾となれ。律動の堅、我が身を支えよ。「白盾の堅」(はくじゅんのけん)!」
- **効能**
術者の骨格を強化し、肉体を鎧のように硬化させる防御魔術。
4. ᛥ (Stan / スタン) ― 石化「土縛の変」(どばくのへん)
- **呪文(詠唱)**
「土よ、縛れ。岩となれ。大地の枷、敵を絡めよ。「土縛の変」(どばくのへん)!」
- **効能**
対象を部分的に石化させ、動きを封じる。
5. ᛢ (Gar / ガル) ― 必中の槍「貫槍の神」(かんそうのしん)
- **呪文(詠唱)**
「槍よ、放て。天威を宿せ。必中の貫、我が敵を穿て。「貫槍の神」(かんそうのしん)!」
- **効能**
放った攻撃が必中となり、障害物を貫通する。
こんなネタバレしていいの?とか思ったりします? でもこれ、Copilotにお願いして作ってもらったものですからねぇ… たぶんお手持ちのAIに頼めば似たようなものが作れますので秘密にするようなことでもないかな、って。
設定的に、東雲(いせあいだとウォーデン)が使う魔術はセイズが基本。ただセイズは元々はガルズルという歌で発動させる必要があり、発動まで時間がかかる。それをウォーデンは圧縮呪文として詠唱した、という設定になっています。スキールニルはそれを「ガルズルをルーンで圧縮した」と解釈した模様。そのスキールニルはルーンが日常用語な人なので、ルーンの詠唱だけで魔術を発動可能。なので発動までが早いのですね。なおかつ、スキールニルはルーンの組み合わせ詠唱で魔術の中身のコントロールが可能です。最後の方、ヘルへ向けてはなった魔術「ᛢᛏᛈ」は「槍の攻撃力を上げて属性ランダムで放つ」くらいの意味になります。ぶっちゃけ、それを受けちゃったロキは何がすっ飛んできたのか分からなかったでしょう。
■北欧神話の始まり
ラストの盛大な天変地異は、スキールニルのうめきの通り「世界の始まり」です。Copilotに作ってもらった資料ですと
1. Ginnungagap(ギンヌンガガプ)
└─ 原初の虚空、大いなる裂け目
北側:Niflheim(ニヴルヘイム/ニフルヘイム)
南側:Muspelheim(ムスペルヘイム)
2. 氷と炎の衝突
└─ Niflheim(ニヴルヘイム)の氷河とMuspelheim(ムスペルヘイム)の火が
Ginnungagap(ギンヌンガガプ)で交わる
└─ そこから原初の巨人 Ymir(ユミル)が生まれる
こんな感じ。ギンヌンガガプというでっかくて深い溝というか大地の裂け目があって、そこにニヴルヘイムの氷河とムスペルヘイムの炎がぶつかって霧が発生、そこからユミルという原初の巨人が生まれます。そしてユミルからあれこれあって、オーディンとその兄弟誕生。そしてこの兄弟たちが、あろうことか(?)ユミルを殺して「世界」を作ります。これが北欧神話の始まり。まぁ本編ではヘルが召喚した氷河雪崩で冷やされた大地がスルトの炎で急激に熱されてパキッと割れちゃった!程度に考えているんですけど。でもその程度でも人間にとっては天変地異ですからね。そりゃあ大惨事です。ただこの状況になるのはスキールニルにとっては誤算だったようで、「汚物は消毒だぁ」と言わんばかりに世界を焼き尽くして終わる予定だったのに振り出しに戻されるとは思わなかった、ということです。




