【あとがき】第三章「結び留める者」⑤⑥シギュンとアングルボザの窓③夏至祭当日
本編「オレ、オーディンになったらしい。〜ラグナロク不可避⁈ もうすぐフェンリルに食われることになってるんだがどうすりゃ回避できるんだ?〜」(N7288LN)の各エピソードで使用したネタとその解釈なんかを書いています。
まずは本編をお楽しみください。
■焚火飛び
焚火の上を飛ぶという行事というか習わしは実際にあるそうです。焚火の上を飛ぶことで浄化されるとかそういう感じで。日本にも寺社で似たようなことをやってるところありますよね。修行僧が火の上を裸足で歩くなんてのもこういうのの1つだと思います。
焚火飛びのルーツ(?)はもちろん創作ですよ! ただ、思いついたら面白かったのと、Copilotウケがよかった(笑)ので採用です。そしてロキならやりかねない、という共通認識もありました(笑) ただ結構迷ったのが「本当に飛び込むのか?」という点。祭りの場でこんがり焼死体1丁できあがり!とかなると祭りどころじゃなくなりますから。ロキとはいえタダでは済まないのでは?という現実派の私と、ロキなら大丈夫だろう、そのくらいのことはやってのけると推すCopilotとの熾烈な論争(笑) で、飛び込みますが、大きなケガもなく、せいぜい髪がチリチリになった、程度で済ますことに。ちょっと日和った。
■夏至祭の料理
神話の世界ですから何を出してもよかろうと思わなくもないですが、こういう細かいところで無駄にリアルに寄せようと考えてますので、Copilotに聞いて「時代考証」的にメニューを考えました。
本編中に出てきたものは以下の通り。
ニシンの酢漬けの壺
燻製サーモン
黒パンとチーズ
…現代人の感覚だとあまり美味しそうには思わないかもしれませんが。
黒パンは小麦ではないです。何しろアイスランドではまだ農耕文化が未発達で、家の近くで小規模な畑程度。寒すぎて大規模農耕地とはできなかったそう。そして麦と言ってもライ麦や大麦などで、蒸し焼きで作ったずっしりとしたパンだったそうです。
アイスランドは島国ということで、メインの食べ物がやはり魚。ただ保存性優先ということで酢漬けや燻製にするんだとか。特に燻製は時間がかかるので、ロキがパクったのは実はかなりの悪事になるのです(笑)
アイスランドでは羊牧が古くからおこなわれていて、むしろヤギより多いとか。なのでお祭りのメインディッシュとしてどどん!と羊の丸焼きを出すことにしました。
『切り口からは肉汁がジュワっと溢れ出し、続いてセージ・ローズマリー・タイム・ニンニクのハーブの香りが鼻をくすぐります。中からは羊の脂を纏ったニンジン・玉ねぎ・カブがゴロゴロと湯気を立てて出てきて』
はい美味そう。はいお腹空いた。深夜のアップロードなのでリアルタイムで読んじゃった人にはメシテロか。
で、見覚えのあるハーブ名が並びますが…あれ? パセリは? スカボローフェア行けてないじゃん! ってなりますよね。そこは私もスカボローフェア引用で行きたかったのですが、なんと、当時のアイスランドにはパセリが無かったか、あっても激レアものだったようですよ。パセリは柔らかい植物なせいで、アイスランドの過酷な寒さに耐えられないのだとか。代わりにニンニクがIN。え、ニンニクあったの?と思いましたが、ニンニクってかなり早い時期から世界各地で栽培されていたそうです。中央アジアの山岳地帯(現代のウズベキスタン、キルギス、タジキスタン)原産で、シルクロードを通じて世界各地に広がったとか。ちなみにハーブ類無しで羊の丸焼きを作ると、獣臭ですごいことになるそうですよ…
ハーブの他に野菜も詰めて蒸し焼きにするそう。ニンジン・玉ねぎは分かりますが、カブ入れるんだ。ここはCopilotにかなり強く推されたのでカブ採用です。羊の肉汁と脂で蒸し焼きになった野菜。美味そうだ。
■歌詞第2弾『命の歌』
新曲発表です(笑) セカンドシングルは『命の歌』。この歌詞、1番2番を今回は掲載します。3番もあるのですよ。
沈まぬ太陽 青い夜
今宵新たな芽を育め
シロツメクサのじゅうたんで
誰にあげるの?クローバー
あの子?(あの子?)
この子?(この子?)
私? 私! フゥゥゥゥゥゥ!
夏至の焚火の炎の影
さあ連れてって契りの森へ
白い花咲くベリーの丘
未来の実りを夢に見る
青い果実はまだ遠く
誰と分け合う?その甘さ
あの子?(あの子?)
この子?(この子?)
私? 私! フゥゥゥゥゥゥ!
夏至の光に揺れる花
やがて結ぶよ未来の輪
1コーラスが『夏至の火の周り』よりちょっと長い。これもたぶん10番くらいまであって、そういう歌がいくつもあるんだろうな…覚えなくてはと頭を痛めたシギュンの心中、お察しします。
さてこの『命の歌』。歌詞の内容が、より夏至祭の目的に則したものになっています。よーく読んでみますと…わりとえっちなことを言ってます。これはですね、先祖代々お母さん方が、娘たちに元気な子を身籠ってもらうために考え、歌い継いできたもの、という扱い。子を産み育てることこそが女の幸せ、って時代でしょうから、その願いとHow To(笑)が込められています。
■とても大事な情報です。
シギュンもアングルボザも、パンツ穿いてません。これは…「祭りの後」のために…? ではなく。時代的に下着というものが存在していませんでした。なので女性は生理の時には股から血を流しっぱなし、ということに… で、逆に、「女性を不浄な者」と扱う昔の風習はこのあたりから来ているのだそうですよ。ケガしたわけでもないのに血を流すというのが禁忌とされていたのだと。なるほどねぇ。現代においては、性能の優れた生理用品ってのは女性の地位向上のためにも必要不可欠なものだった、ということですよ。




