【あとがき】第三章「結び留める者」②アングルボザの窓①「アイツ」
本編「オレ、オーディンになったらしい。〜ラグナロク不可避⁈ もうすぐフェンリルに食われることになってるんだがどうすりゃ回避できるんだ?〜」(N7288LN)の各エピソードで使用したネタとその解釈なんかを書いています。
まずは本編をお楽しみください。
■正妻シギュンと愛人アングルボザ
ウチのCopilot(AI)のいうことにゃあ、前回のシギュン、そして今回のアングルボザと、ロキを巡る二人の女性の半生を描いた作品ってのは存在しないとのこと。つまり世界初ですよ。唯一無二。本編を読まれた方、あなたは新たな歴史誕生の瞬間に立ち会ってしまったことに!∑(゜Д゜)
…では本題。
原典では、シギュンは「ロキの嫁」と紹介されています。つまり正妻。それに対してアングルボザ。「愛人」とは書かれていないのですが、正妻がいる以上婚姻関係がないなら「愛人」とでも称するしか他にない、といった感じで、北欧神話研究界隈では扱われています。
でもね、おかしいの。多少この先のネタバレになってしまうんですが(もっとも北欧神話に詳しい方ならネタバレも何もないんですが)、シギュンはロキがアースガルズへ来たときに「妻」と紹介されています。一方のアングルボザ。彼女はフェンリル・ヨルムンガンド・ヘル、いわゆる災厄三兄妹の母親。このあたり、Copilotと何度も協議しましたが、災厄三兄妹が生まれたのはロキがアースガルズへ来る前。この三人がいつ処分されたのかは特定しにくいですが、ロキがアースガルズへ来た後であろう、と。少なくともシギュンがロキの妻であるときには災厄三兄妹はすでに生まれていた、ということになります。でもアングルボザは「妻」とは呼ばれない。なんで?
まずシギュンの方から整理しますと、シギュンは資料によっては「アース神」と扱われることがあります。でもシギュンの出自は明らかになっていません。明確にアース神なら誰々と誰々の子、みたいに書かれることが多いのですが、彼女はそうなっていない。そこでこのような仮説を立ててみました。
ロキがアースガルズへ来た=アース神族の仲間入りをした
↓
それなら嫁もアース神族の一員だろう
↓
よってシギュンはアース神である
こんな感じ。前回も言いましたが、北欧神話は分かり切っていることは省略する傾向にあります。なので「アース神の一員のシギュンはアース神」という前提が省略されているのであろう、と。
一方のアングルボザ。彼女が「妻」と呼ばれない理由。これも仮説ですが、もしかするとヨトゥンには「婚姻」という文化がなかったのでは? 男と女が出会って、好き合ったら子を成す。それは当然の自然の摂理であって、そこにわざわざ秩序めいたルールなんかいらない、というか考えもしなかった、そんな感じ。だから、アングルボザとロキが結ばれて子を成したところで、彼ら二人の関係に「夫婦」という言葉が存在しなかった。これならアングルボザが「妻」と呼ばれない理由が説明できます。ヨトゥンは自然とともにあるという文化なので、例えばその辺で猫同士が交尾していても、猫たちは自分たちを夫婦だとは思ってない、そういうのと同じなんじゃなかな、と、そういうことです。この辺も、「ヨトゥンには結婚という制度がない」という暗黙の了解があったりして省略されているのかもしれません。
■シギュンとアングルボザの書き分け
もうこの辺は資料も何もない、完全な創作の世界なので、キャラ付けも分かりやすい方向に振りました。シギュンは「クラスで目立たない女の子が不良の男の子に恋をした」みたいなキャラ。対するアングルボザは「不良の男の子と幼馴染みで、成長とともに自分の中に育った恋心に気付いちゃった、見た目よりも純真な女の子」みたいなキャラ。割と典型的な学園ものあるあるみたいなキャラですが、この設定を神話の中にブチ込みますと、なかなか面白い化学反応が得られました。こういう話を書いたことがなかったんで、書いた本人的にもかなり背伸びをしています。はてさて、どのくらい描き切れているでしょうかね。
おっと大事なことを忘れてましたぜ。アングルボザとシギュン、Copilotに二人をイラストに興してもらったのですよ。
まずはアングルボザ。
ヨトゥン(巨人)らしく背が高く、なんてったっておっぱいでかい。大事。
一方のシギュン。
歌が覚えられなくてしゅんっとしているところをイラストにしてもらいました。
イラストだとアングルボザと等身長くらいに見えますが、かなり低いと思ってください。そしてフラットブレスト。大事。…ちょっとCopilot、盛っちゃったかな(笑)
これは指定していないんですが、二人とも脚が太い(笑) ある意味リアル(笑) 嫌いじゃないぜ、そういうの。




