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うわさばなし②

「さっき話してた西の森な。あそこには大した魔物はいない。どんなもんが出るかってのはさっきも話した通りだ。街からも見える山があるだろう?

あの山にとんでもないバケモンがいるって、俺の爺さんの爺さん、もっといえばギルドの記録によればココが村だった頃からいるって話だ」


各地の昔話は老人の昔話よりも、ギルドや教会の記録が正しいと言われている。

といっても、王都の目が届かない場所や貴族の管理が杜撰なところでは言い伝えに頼らざるを得ない。


「そのバケモンがおっかないからってわけだが、危険な魔物がいないわけじゃない。そりゃ危険じゃない魔物がいるのかって言われれば違うよなぁ。俺に言わせればどんなやつでも気をつけろって思うがね。と…アンタにわざわざ話すようなことじゃないな」


男は豪快に笑って見せたが、悲しくみえた。

生を受けて、その生を全うすることは王族でさえ難しい。

戦、病、災害、そして魔物。


一匹では駆け出しの冒険者一人でも倒せるかもしれないが、二匹や三匹…群れとなるとそうは行かない。

では、冒険者が数名集まればどうか?


もちろん倒せるだろう。

が、全員無事か?何人が生きて残れるか?

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