表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ノゾキアナの恐怖シリーズ

ノゾキアナの恐怖 隣

作者: リィズ・ブランディシュカ



 うっかりやらかした。


 住んでいるアパートに、小さな穴があいた。


 僕が家具を移動させているとき、間違ってぶつけてしまったためだ。


 はじめは、「あちゃー」と焦ったけど、冷静になると別の感情が湧いてきた。


 せっかくあるんだからと、ちょっとのぞいてみることにしよう。


 と、好奇心が。


 最初はダメだと我慢していたけど、やっぱり好奇心には勝てなかった。


 小さな穴に目を近づけて、そっとのぞき込む。


 そこには、とても綺麗な美女がいた。


 思わず目を奪われてしまう。


 数秒で終わらせるはずだったのに、美しすぎて目が離せない。


 ちょっと色白すぎるけど、プロのモデルもびっくりするくらいの美貌だ。


 食い入るように見つめていたら、その美女がこっちを見て、にこりと笑った。


 途端に、僕は金縛りにあったように動けなくなった。


 硬直している間に、美女がノゾキアナのほうへ向かってくる。


 そこで、今更ながらのジジツにきがついタ。


 この僕の部屋は、一番角にある。


 今向いているほうには、へヤなんてナかったハズだ。


 ナラ、今みているものはイったい……。


 ノゾキアナのすぐそばまでやってきたビジョが、邪悪な表情でにこりと笑った。


「二ガサナイワ」


 そのとたん、思考に靄がかかって、意識がぷつりと途切れた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ