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【完結】 次期聖女として育てられて来ましたが、異父妹の出現で全てが終わりました。史上最高の聖女を追放した代償は高くつきます!  作者: 林 真帆
第三章

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第56話 告白

「フィリップ殿下も遠路はるばるご苦労様でした」


 私とフィリップは、ついに母と対峙した。


 母の言葉の端々には、フィリップを下に見るような態度が垣間見えた。


「さあ、マリア。あなたはもう下がりなさい」


 すると、母の側に仕えていた一人の女性が、私の隣にやってきた。


「どうぞこちらへ……」


 見たことのない顔だった。この女性だけではない。宮殿の敷地内に入ってから、私の知らない顔が増えていた。メアリのように辞めさせられたのか、それとも、自分から辞めたのか……。





「お待ちください。マリアをどこへ連れて行くおつもりですか?」


 フィリップが割って入ってきた。


「どこって……、ここから先は私たちの、我が国の問題です。部外者である殿下には関係のないことです」


 話は終わったと言わんばかりに、母も立ち上がろうとしていた。


「お待ちください」


 フィリップは、再び母を引き留めた。


「私は部外者ではありません。私はマリアの夫です。そして、ゆくゆくマリアは我が国の王妃になる者です」

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