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【完結】 次期聖女として育てられて来ましたが、異父妹の出現で全てが終わりました。史上最高の聖女を追放した代償は高くつきます!  作者: 林 真帆
第三章

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第42話 使者

 結局、フィリップは回復したのだろうか?


 あれ以来、姿を見かけていない。


 だが、フィリップの身に何かあったのなら、それこそ私の耳に入ってくるはずだ。


 ただ単に、他所での仕事が忙しくて、来れないだけなのかも知れない。


 そうだ、そうに決まっている。





 相変わらずフィリップの消息は掴めなかった。そんな時だった。


 私の元に、国王陛下の使者を名乗る者が訪れた。


 用件を聞くと、国王陛下が直々に私に会いたがっているとのことだった。


 どうして私に会いたいのかを聞いても、使者は、ただ、『国王陛下が会いたがっている』としか答えてくれなかった。


 国王陛下が私に会いたがっている理由がわからなかった。


 理由があるとしたら、一つだけ――私が隣国を追放された元次期聖女だったということだけだ。





 結局、私は国王陛下に謁見することにした。


 詳細がわからない以上、無事に戻って来られるかどうかはわからない。


 そこで、私は、出発する前日まで可能な限り、咳止めの薬を作った。


 もしもの時のため、薬のレシピもメアリに渡しておいた。私以外の人間が、このレシピの通りに再現するのは大変困難であるとわかっている。


 それでもいつか誰かが、再現してくれることを願った。





 ――そして、出発の朝がやってきた。 

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