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【完結】 次期聖女として育てられて来ましたが、異父妹の出現で全てが終わりました。史上最高の聖女を追放した代償は高くつきます!  作者: 林 真帆
第三章

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第37話 森の魔女

「魔女さま、おばあちゃんの薬をもらいに来ました」


「いらっしゃい。はい、どうぞ。気を付けて帰ってね」


 私は、頼まれていた薬を村の子どもに渡すと、その後姿を見送った。


 




 隣国にやって来た私たちは、とある小さな村にたどり着いた。


 この村には、出産のために滞在するつもりであった。あまり人目に付きたくなかった私たちにとって、非常に都合が良かった。


 それに、偶然ではあったが、この村には、数々の薬草が自生している森が隣接しており、偶然にも森の中にある無人の作業小屋を借りることができた。


 そこで、私たちはそこで生活しながら、薬草から作った薬を売って生計を立てることにした。


 村には医者がいなかったため、私の作る薬は重宝された。


 高い効き目から、<魔法のように効く薬>と言われ、その薬を作っている私は、<森の魔女>と呼ばれた。<聖女>として育てられた私が、<魔女>と呼ばれるのは何とも皮肉な話だ。


 だが、自分の知識や技術で誰かを救えることができるのであれば、聖女だろうが魔女だろうが関係ない。


 むしろ、私は、人々の役に立っていると実感できる<魔女>としての現在の生活に満足していた。

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