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エッセイ

最強噛ませ犬伝説 〜自分らしく活動するとはこういう事だ!〜

作者: シサマ


 皆様今晩は!シサマという者です。


 最近は、またまたまたまた『なろう批判&なろう批判批判』がエッセイランキングで幅を利かせていますね!

 いや、誰のせいでいつもこうなるのかは、皆知っているんですけどね(笑)。

 

 「批判的な意見はしても炎上はさせたくない。勢いで浮かんだアイディアが万人に伝わりそうな時だけ単発のエッセイを書く」というスタンスの私。

 

 つまり、普段の私がやっている仕事は、バランス良く連載を回しながらエナジードリンクをテイスティングして、その後自戒の念を込めて体重計に乗る事だったりするのですね(笑)。


 

 この様なスタンスから、基本的に他人の意見に正面から反論するエッセイは書かない私なのですが、最近当たり前の認識になっている「なろうで受けない事を悩むなら、他の小説投稿サイトへ行け」という意見には、どうも首をかしげてしまいます。


 俺の作品を認めない『なろう』なんてダメだな、他のサイトならもっと俺の作品を分かってくれるはず……なんて考える程、ユーザーは無知ではないはずですからね。

 

 『なろう』で認められた作品がサイトの外に出れば苦戦する事が多い様に、他のサイトで認められても外に出れば同じ。

 私も介護の仕事から、経験が活かせると同じ介護の仕事に転職したはずなのに、いつも評価はゼロからの積み上げ……思った様に行かないのは、現実も同じです。

 

 私が『なろう』で書き続けている理由は、作品数・ユーザー数が断トツで多く、人気傾向タイプと不人気傾向タイプがはっきりしているからこそ、自己満足と挑戦を切り替えながら活動出来るからなんですね。


 私の作品で例を挙げると、長文投稿によるマイナージャンルへの連載小説や、ハードロック、エナジードリンクの分析エッセイ等は、一部のユーザー様からアツい支持を得られても、多数のユーザー様からの支持は得られないだろうなと認識しています。

 裏を返せば、PVやポイントが増えない事を深刻に受け止める必要は無いとも言え、自分の好きな様に書く事が出来ます。


 しかし一方で、『なろう』における創作論や、トレンドに関する意見、食べ物ネタのエッセイは、互いの日常に欠かせないものだけに、題材によっては多数のユーザー様からの支持や共感が得られる可能性がありますよね。

 評価されると素直に嬉しくなり、これらのジャンルでは、「また評価して貰うにはどうすればいいかな……?」と、読まれる為の工夫も考えながら創作する経験が積めているのですよ。


 こんな理想的な環境を捨てて、他のサイトに行く訳が無いじゃないですか(笑)!

 

 また、エッセイで不満を漏らす様な作者様も、その不満に共感してくれる読者様からの「わかりみ感想・わかりみポイント」に安堵するから、『なろう』を離れる事が出来ないのでしょう。


 支持より批判に回った方が自己保身がしやすいネットの世界に於いて、炎上テーマに支持を打ち出してくれる人のありがたみは、時に正義や常識の認識を超越しますからね。

 

 

 自分の好きなタイプの作品が探せない、自分の作品がトレンドに乗っていないから読んで貰えないなどと、自身の行動で変えられる物事に対して声高に主張するのは少々みっともないと感じますし、私もそんな人間になってしまわない様に意識はしています。


 しかしながら、短編ガチャや頻繁なタイトル変更、軽い質問や誤字報告にキレて感想欄を閉鎖したり、書籍化のタイミングを逃した事を理由に、月刊ランキング上位レベルの作品を勝手にエタらせて新作に切り替える一部の作者様も、「結果を出している」事で許されてはいますが、やっている事は同レベルなんです。


 「悪い意味での」自己満足ですね。



 彼等に共通している意識は、「自分の作品や自身の推す作品が、数字として成功する事にしか価値を見出だせていない焦り」です。


 いい作品を判断出来る眼力に自信があるなら、一見テーマや文章が陳腐な作品の中からも、良い部分のあるものは見出だせるはず。

 そこを感想で誉めたり、レビューで書いて広めれば、そのユーザー様の推す作品にも注目が集まりますし、近未来的に秀作が生まれるポジティブな土壌を育む事が出来ると思いますね。


 また、自分が良い作品を書いているという自負があるなら、良い作品を書くために投稿頻度や文字数などで妥協せず、創作だけを徹底的に楽しんで、完結してから宣伝に力を入れたらいいと思います。

 連載開始からスタートダッシュを切って、ポイントとブックマークを稼がないと読んで貰えていない事になるとか、そんな考え方がおかしいんですよ。


 そんな考えは、「ランキング上位に行く」、「あわよくば書籍化する」為の考えであって、読んで貰うための考えではありません。


 『なろう』には100000人の方に読まれても、打ち切り1年後には99920人の方が話題にもしなくなった作品が山程ありますし、1000人の方にしか読まれていなくても、完結1年後に80人の方が話題にしてくれている作品もあります。


 どちらも同じ数の人の心に残ったね、でいいんですよ。



 数字を残す事にしか価値を見出だせていない人の意識について、これ以上第3者があれこれ勘繰るのは失礼にあたりますので、黙ります。彼等には彼等の、譲れない理由があるんですよね。


 「初心を思い出し、ランキングやトレンドに流される安易な創作は止めよう」という啓蒙もあるかと思いますが、これだけ多数のユーザーがいれば、「どんな手を使ってでも書籍化する」、「気に入らない事は徹底的に叩く」という初心を貫くユーザーも存在します(笑)。絶対に多数存在します。

 

 しかし、ただひとつ言える事は、イケメンや美少女などという「主役の器」には、どの世界にも数に限りがあるという事ですね。


 自分の作品や価値観が、『なろう』に於けるメインストリームに立てないのであれば、裏方からサイトの興隆を支える「噛ませ犬」、それも、油断をしていると強烈な一撃を繰り出す実力と経験を蓄えながら、普段は礼儀をわきまえた「最強の噛ませ犬」を目指せばいいと思うのですが、如何でしょう?



 現在の『なろう』に於いて、所謂テンプレ型の作品と、それ以外の作品との支持率の比率は、恐らく92:8くらいの圧倒的な差があると思います。


 所謂マイナージャンルが、単体のヒット作品以外でスポットライトを浴びる事は、今後一生無いと思います。


 とは言え、推定支持率8%のジャンルの中からも、公募などから書籍化作品は生まれていますし、その手法は誉められたものでは無いにせよ、人気ジャンルで陽の目を見なかった作品が投稿ジャンルを変えた事で、結果的に作品と名前を売れたユーザー様もいましたよね。


 誰でも利用出来る無料サイトが多様性を失うと、そのサイトは急激に衰退する危険性があるのです。

 

 『なろう』がもし、人気のファンタジーと恋愛ジャンル専門サイトになってしまったら、少なくとも私は2度と来ませんね(笑)。

 噛ませ犬がいなくなったサイトでは、人気ジャンルでナンバーワンにもオンリーワンにもなれないユーザーはやがて創作を諦め、人気作家様もプロになる前に厳しい重圧に押し潰されて、Web小説文化・ラノベ文化そのものが衰退しかねません。


 短編ガチャや突然の打ち切り等で賛否両論の人気作品も、サイトに不満をぶちまける様なエッセイも、お互いに消えて欲しいと憎むジャンルかも知れませんが、本質的に似たタイプの作者様が書いており(笑)、支持者の桁が違うだけで同じ意味の需要があるんです。


 「目に見える揺るぎない称賛と誇りが欲しい!サイト内の噛ませ犬にはなりたくない!」という意思の受け皿ですね。

 これは作品そのものにも、極めて濃厚に反映されているかも知れません。


 

 私個人は、サイトのユーザーの大多数が名前と作品を知らない、大したポイントも取れていない作者であり続けても全く問題はないです。

 

 少なくとも、私の相互ユーザー様にとっては、私の存在が『なろう』で活動する理由の0.1%くらいは占めていると思いますし(あ、あるよね……?ビクビク)、私がいつも全力で楽しんで創作している作品が、「日本最大の小説投稿サイト、700000作品!」の宣伝文句の内45作品を占めているのですからね。


 俺を排除したら、膨大な数を誇る『なろう』の作品が45減るぜ……へへ……いいのか……?(←ちっさい男)


 

 ……さて皆様、数字での成功は無くとも自分らしく、かつ節度を持って活動するという事は、つまる所「最強の噛ませ犬」になるという事だと、お分かりいただけたでしょうか?


 そして、サイトとラノベ文化を支え、多様性を維持し、ポイントやランキングという価値観のみに支配されない為には、「最強噛ませ犬」としての皆様の力が必要なのです!



 


 


 


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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白かったワン♪ (゜∀゜)←噛ませ犬w [気になる点] 感想欄に知らない方の名前が無かった (;'∀')
[一言] ネタとしていじりましたが、どっちかというとまだマシな部類ですし、わたしの妄想エッセイでも書けないようなことをやっている人もいますね。 逆にそこまで人の道を踏み外している人たちは社会的に重要…
[一言] 超人というか……。 なんか「俺は文章で金をもらっている!」と戯言をほざきながら他のサイトでも一般人にマウントを取ったり、精神的に不安定になると「今の僕の気分はエスパー魔美です!」とか言いな…
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