青年の葛藤
私は尊大で少し傲慢だった。それで失敗した。常識が見えなかった。元いた場所は遠く離れ、相対的に理想はただ上がっていった。まだ沼みたいに稚拙な精神にそれは重くのしかかる。「大人」という責務と共に。
しかし、立ち止まってはいけない。報いるためにも、恩を返す為にも、まずは今日を見据え、前を向いて歩こうと決心した。
いつか、沼が固まり、自身が盤石なものになりますように。鍛錬しながら、今日も懸命に生きようと思う。切磋琢磨できる相手を探して。目の前のことをひとつずつ、感謝を忘れずに今日を生きる。
一閃の光……
暁光を目指して。
(暁光:西陽が登り、辺りを照らす)