表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Monsters Evolve Online 〜生存の鍵は進化にあり〜  作者: 加部川ツトシ
第18章 スクリーンショットの演出

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

552/1633

第552話 予定は変わったけども


 まさかのフィールドボス誕生の為の成長体が揃ったところで、目標達成である。……まだ約束の9時まで30分はあるから、ボス戦をするのは可能だろうけどどうしたもんかな? ここで手放して早めに集合場所の草原エリアに向かうというのもありではあるけど、それは流石に勿体無いもんなー。


「目標達成したけど、ボス戦どうする? アルの『風属性強化Ⅰ』の取得をやっとくか?」

「あー、俺としてはその方がありがたいが……」

「まだ時間もあるし、目的のLvになっても経験値は欲しいから戦えばいいかな?」

「サヤの意見に賛成です! 無駄にはならないもんねー!」

「あはは、予定は少し変わるけどアルさんの取得もあるし、予定通りボス戦で良いんじゃない?」


 どうやらみんなも流石に勿体無いと思ってるようだね。ま、時間がぎりぎりで間に合わないとかじゃないなら、わざわざ経験値を手放す理由もないか。


「よし、それなら林の外に出て広いとこにいこう。その後みんなの行動値が回復し次第、フィールドボスを誕生させてボス戦をやるか」

「だな。ケイ、ヨッシさんの捕まえているダンゴムシは物理と魔法どっちだ?」

「えっと、属性なしで特性が突撃と堅牢だったから、多分物理だな。……そういやミズノコは?」

「ミズノコは名前の通りに水属性だ。特性は俊敏と隠密だったから、多少は物理はあるだろうがメインは魔法だろうな」

「なるほどね」


 そうなるとどうしたもんかな。ダンゴムシをメインにして物理型にするか、ミズノコをメインにして魔法型にするか……。用意した2つの瘴気石が同じ強化度合いじゃないから、バランス型は不可能だからどっちかで決めないとね。


「みんなはフィールドボスは物理型と魔法型、どっちがいい? 俺としては物理型にして昇華魔法で一気に仕留めたい」

「私は魔法型が良いかな。ダンゴムシをメインにして、物理型にミズノコの隠密が引き継がれて厄介そうじゃない?」

「あー!? 確かにそうなりそうだー!? それじゃ私も魔法型で!」

「……いや、何が引き継がれるかは進化させてみるまで何とも言えないだろ。俺としては物理型に1票だな。隠れられるにしてもその前に速攻で俺が拘束して、その間にケイとヨッシさんで昇華魔法ってのを狙うのがいいと思うぞ」

「私もアルさんのその意見に賛成。昇華魔法なら今は色々と使えるしね」

「あー、確かにそうだな」


 ヨッシさんが氷の昇華を手に入れた事で色々手札は増えたもんな。そこら辺を有効活用していくのもありか。


「……意見は分かれたけど、ここは多い方の意見で恨みっこなしでいいか?」

「ま、ここで無駄に話し続けても仕方ねぇしな。物理型に3票だから、物理型だな」

「……うん、分かったかな。別に物理型だからって、物理攻撃が効かない訳でもないもんね」

「サヤ、ここは特訓した竜の電気魔法や火魔法の出番だよ?」

「あ、そういえばそうかな!?」

「おー! サヤは火魔法も鍛えてたんだよねー! どんな風になったのか楽しみです!」

「……あはは、みんなと比べるとお粗末なものかな?」

「サヤ、私はともかくケイさんとアルさんは基準にしたら駄目だからね?」

「そうともさー!」


 なんか失礼な事を言われているのか、褒められているのか微妙な気持ちにはなるけど、そこは気にしてても仕方ないな。……まぁアルも俺も操作系に関しては得意な方だから、苦手なサヤが参考にしてはいけないというのも決して間違ってはいないしね。


「よし、それじゃダンゴムシをメインにして物理型のフィールドボスにしていくか。みんな、行動値とかはどう?」

「あー、捕獲中の分だけ回復し切れてないが問題ない範囲だ」

「私もアルさんと同じくだね。でも、大丈夫な範囲!」

「私はもう少しかかるかな。ところで作戦なんだけど私とハーレで序盤に一気に攻め立てるのはどうかな?」

「私は回復したよー! そして、サヤのアイデアに賛成さー! あ、それならちょっとだけ待ってー!」

「ハーレさん?」


 何か唐突に思いついたようなハーレさんだったけど、どうしたんだろうか? どうもインベントリを操作して何かをしようとしてるみたいだけど……。今のタイミングで慌ててするべき様な事ってあったっけ?


「スキル強化の種の使用、完了なのさー! これで爆散投擲がLv3になりました!」

「あー、何やってんのかと思ったらそういう事か」

「こりゃ、割と早めに片付くかもな」


 サヤとハーレさんがLv3のチャージと連撃を手に入れた訳だし、それらの威力は半端ないもんな。今までよりも討伐の効率は上がるはず。……これなら魔法型でも良かった? うーん、一長一短があるからどっちが正解とは言えないか。


「初手から最大威力でやる気だね、ハーレ?」

「えっへん! その通りです!」

「ハーレ、一緒に頑張ろうかな!」

「そういう事なら、初手でハーレさんは最大威力で爆散投擲を叩き込んで、そこからサヤの連撃に繋げる感じでいいか? その間は俺が岩の操作で拘束してみるからさ」

「あー、概ね賛成ではあるがちょっとだけいいか?」

「ん? どした、アル?」


 今のでどこか気になる点でもあったんだろうか? 俺の岩の操作なら行動値こそ消費は大きいけども、魔力値の消費は少ないから適任だと思うんだけどな。


「いやいや、別に作戦が悪いって訳じゃねぇよ。ただ、その岩の操作を砂の操作には変えられないか?」

「別にそれは良いけど、なんでまた砂の操作……あ、なるほど。確かにそっちの方が良いかも……」

「……理由を言う前に気付くか。ま、そういう事だ」


 アルの言いたい事は把握したから、ここは岩の操作じゃなくて砂の操作でやっていくか。……ただ、気を付けるべきはサヤの動きだけど、これについては俺が対応していけばいい。


「はい、ケイさん!」

「ハーレさん、どうぞ」

「結局どういう事ですか!?」

「あー、アルが言いたいのは、岩の操作で固めて動きを封じるんじゃなくて、砂で足場を悪くして滑らせろって事。理由は突撃の応用スキルで岩を一気に破壊されないようにする為と、もし隠れられたとしても跡が残る様にする為だな」

「ま、そうなるな。飛べない相手なら岩より砂が有用だろ」

「おー!? なるほど、了解です!」

「それなら私は砂を避けるように連撃をすれば良いのかな?」

「それについてはサヤの邪魔にならないように俺の方で調整するよ。ただ、竜に乗って飛んでくれていた方が助かる」

「飛んでた方が良いんだね? うん、分かったかな」


 よし、とりあえずこれで序盤の戦闘の流れは良いだろう。後は進化後の識別情報と、実際の戦闘中に臨機応変に動いていくしかないね。


「アルとヨッシさんは、とりあえず減ってる行動値や魔力値をその間に回復させといてくれ。その後でアルは俺と拘束を交代。アルが拘束したらヨッシさんはダイヤモンドダストで状態異常を狙ってくれ。その後に、俺とアルのデブリスフロウで押し潰す」

「おうよ!」

「了解!」

「その後は臨機応変で。それじゃボス戦をやっていくぞ!」

「「「「おー!」」」」

 

 作戦会議をしながら移動していたから、林の外へとちょうど辿り着いていた。俺の行動値や魔力値は全快している。戦闘中だと行動値や魔力値の自然回復は遅くなるけど、非戦闘時の今なら回復は早いね。

 さてと、ボス戦をやるには広さは充分あるし、早速やっていこうじゃないか!


「アル、瘴気石をまず並べて置いてくれ。その後に瘴気石の目の前に成長体を解放だ」

「おう! って、捕縛中にアイテムって使えるのか!? あ、瘴気石を取り出すのは問題ないのか。おらよっと」

「ここで待機だね」

「ハーレさん、進化直後に叩き込めるようにチャージ開始。叩き込んだ後は識別も頼んだ」

「了解です! 『魔力集中』『アースクリエイト』『操作属性付与』『アースクリエイト』『爆散投擲・土』!」

「私も下準備はしておこうかな。『魔力集中』『略:エレクトロクリエイト』『操作属性付与』!」


 アルの木の巣でハーレさんが最大威力を発揮させる為に強弱のある茶色を帯びた銀光が徐々に強まっていく。そしてサヤは竜の電気魔法から雷属性をクマへと付与していた。へぇ、そういう事も出来るんだね。

 さて、ハーレさんのチャージの完了のタイミングを見計らって進化させていかないと。早過ぎても遅すぎても無駄打ちになりかねないから、タイミングは重要だ。……よし、ハーレさんのチャージ完了はもう少しだと思うから、タイミングは今だ!


「アル、ヨッシさん!」

「おうよ!」

「了解!」


 俺の合図と同時にミズノコとダンゴムシは拘束から解放され、目の前に置かれている瘴気石を食べていく。ダンゴムシをメインにする為に+8の瘴気石をダンゴムシの前に、ミズノコの前には+7の瘴気石を置いていた。


 そして何度か見た事のある、フィールドボスへの進化の演出が始まっていく。2体ともに瘴気の膜に包まれて、少し待てば瘴気が薄れて進化した姿が見えてきた。

 姿はダンゴムシをベースに、頭が少し伸びて尻尾が生えていた。色は特に変化がないので、属性はなさそうだね。なんだろう、見た目的には手足のないちょっと変わったカメっぽい感じ?


「ハーレさん!」

「いっくよー! えいや!」


 ちょうど進化直後にチャージを終えたハーレさんの爆散投擲が炸裂して吹っ飛んでいった。おー、直撃する寸前に転がって回避しようとしてたけど、ハーレさんが初手から狙いすましていたから防御が間に合わなかったみたいだな。……ふむ、HPは一気に2割は削れたか。


「サヤ、連撃! ハーレさん、識別!」

「分かったかな! 『爪刃双閃舞・雷』!」

「はーい! 『識別』!」


 さて、俺は俺でやるべき事をやっていこう。さっきの咄嗟の防御行動を見る限りでは、ちゃんと物理型に進化してそうではあるね。


<行動値1と魔力値3消費して『土魔法Lv1:アースクリエイト』を発動します> 行動値 65/66(上限値使用:7): 魔力値 203/206

<行動値を19消費して『砂の操作Lv3』を発動します>  行動値 46/66(上限値使用:7)

 

 即座に砂を生成して、ハーレさんに吹き飛ばされたダンゴムシの着地予想地点の地面に砂を広げていく。よし、砂の上に落ちてきたからまともに立っていられないように、砂をぐるぐると回していくぜー!


「識別完了です! 『俊突オオダンゴムシ』で豪傑合成俊突種。属性はなし、特性は豪傑、俊敏、突撃、堅牢、合成!」

「速度ありの突撃系になって、隠密は消えたのか。 よし、ハーレさんはサヤの援護! アル、ヨッシさん、まだかかるか?」

「元々極端には減ってねぇからいつでもいけるぜ」

「私も大丈夫!」

「よし、それならアルは隙を見つけて根で拘束。ヨッシさん、合図したらダイヤモンドダスト!」

「おう!」

「了解!」


 今は俺の砂でダンゴムシの動きを乱しまくって、そのバランスを崩れたところをサヤが黄色を帯びた銀光を強めながら次々と連撃を加えていっている。……ふむ、流石にLv3となれば物理寄りの相手でも結構なダメージが入っていくね。


「あ、これはまずいかな!?」

「げっ、魔力集中に銀光!? って、強弱があるって事はLv2以上かよ!?」


 サヤの連撃が終わった段階でHPは6割。そこから全身が銀光を放ち出したダンゴムシが、足場の悪い砂を転がるようにしていく。流石にそれは見逃せないので、砂をぶつけて妨害をしたけどもその度に銀光が強まったからこれは連撃か!? しかもその分だけ、俺の魔法産の砂が消滅している……。くっ、昨日のワニみたいに完封なんて簡単にさせてはくれないか。


「アル、俺が砂で連撃の全てを無駄打ちにさせるから、その直後を狙え!」

「おう、任せとけ!」


 そこから砂を消滅させられながらも何度も打ち付けていき、その度にダンゴムシの銀光が強まっていく。くっ、この転がっての突撃攻撃は何連撃なんだよ!? もう使える砂がほとんど……あ、10発目が最後だったか。よし、砂は全部消滅したし、元々の用途とは違ったけど活躍はしたぞ!!


「今だ! 『並列制御』『多根縛槍』『コイルルート』!」


 お、樹木魔法の拘束と物理での拘束を両方使うのか。……ふむ、地味に性質の違う2種類の根で同時に拘束というのもありかもね。まずは出の早いコイルルートがダンゴムシを捉えて、そこから槍状の根がダンゴムシに突き刺さり2重に根で拘束していく。


「サヤは退避! ヨッシさん、頼んだ!」

「分かったかな!」

「了解! 『並列制御』『アイスクリエイト』『アイスクリエイト』!」


 よし、ヨッシさんのダイヤモンドダストが発動し、キラキラと光る氷の粒が周囲を覆って、ダンゴムシの動きが鈍ると同時にHPもどんどん減っていく。昆虫系だから寒さに弱いんだな。それに爬虫類系のミズノコと合成進化した事も影響してるのかもね。


「ふっふっふ、出来るだけ攻撃をしていくのさー! 『連速投擲・土』!」

「ハーレがやるなら私もかな! 『略:魔法砲撃』『略:エレクトロボム』『略:エレクトロボム』!」


 そしてハーレさんとサヤもここぞとばかりに追撃を加えていく。あー、ダイヤモンドダストは小さな粒の昇華魔法だから、普通の電気魔法や投擲ではそれほど影響はないんだな。まぁLv3の応用スキルともなれば違うんだろうけど、Lv1の連速投擲では破壊するような事ないみたいだね。

 そんな追撃も含めて、ダンゴムシの残りHPは4割ってところである。……次で削りきれればいいんだけど、それはやってみるしかないか。


「デブリスフロウを行くぞ、アル!」

「おうよ! 『アクアクリエイト』!」


<行動値1と魔力値3消費して『土魔法Lv1:アースクリエイト』を発動します> 行動値 45/66(上限値使用:7): 魔力値 200/206


<『昇華魔法:デブリスフロウ』の発動の為に、全魔力値を消費します> 魔力値 0/206


 アルの生成した水と俺の生成した土が重なり合い、土石流を生み出してダンゴムシを飲み込んでいく。……さて、これで倒せたかどうかが問題だけど、デブリスフロウの効果が収まるまでは迂闊に手出しは出来ないな。


「はっ!? 危機察知に反応ありだよ!?」

「ちっ、まだ生きてたか!」


 デブリスフロウの効果が切れかけて来た時にハーレさんがそう伝えてきてくれた。ここで攻撃をしてくるって事は、まだ生き残っているという事。……さて、魔力値はもうないけど行動値はあるから万力鋏辺りで決着を――


「ケイ、ここは任せてかな」

「よし、それならサヤに任せた」

「ありがとかな! 『連強衝打・雷』!」


 消滅したデブリスフロウに飲まれていたダンゴムシは空中にいる俺とアルを狙っているようで、銀光を強めながらの突撃を繰り出し、竜に乗ったサヤが真正面へと移動してそれを迎撃していく。どうやら今回のダンゴムシの攻撃はチャージだったようで、その1撃によってスキルは不発に終わった。

 そこから竜に乗って角度を変えつつ、空中でお手玉でもする様に吹き飛ばしながら連撃を加えていく。お、連撃の途中でダンゴムシのHPが無くなりポリゴンとなって砕け散っていった。


<ケイが未成体・瘴気強化種を討伐しました>

<未成体・瘴気強化種の撃破報酬として、増強進化ポイント3、融合進化ポイント3、生存進化ポイント3獲得しました>

<ケイ2ndが未成体・瘴気強化種を討伐しました>

<未成体・瘴気強化種の撃破報酬として、増強進化ポイント3、融合進化ポイント3、生存進化ポイント3獲得しました>

 

<『瘴気石』を1個獲得しました>


 よし、これでフィールドボスの討伐完了だ! 結構大技を使いまくったけど、同Lv帯のフィールドボスを1PTで倒すとなるとこれ位は必要なんだな。……昨日の格上のワニをハメ殺し出来たのは本当に運が良かっただけなんだろうね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自力での電子書籍版もありますので、よろしければこちらもどうぞ。
大きな流れ自体は同じですが、それ以外はほぼ別物!
ケイ以外の視点での外伝も収録!

最新巻はこちら!
電子書籍版『Monsters Evolve Online 〜生存の鍵は進化にあり〜』第20巻

これまでの第1巻〜第19巻はこちらから。
電子書籍版『Monsters Evolve Online 〜生存の鍵は進化にあり〜』シリーズ
― 新着の感想 ―
[一言] |ω・*)取れたかな~?風、取れたかな~?
[気になる点] 進化させたダンゴムシが特性に豪傑持ってないけどこれってボスになってないんじゃないですか? [一言] 毎日楽しませてもらってます。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ