表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Monsters Evolve Online 〜生存の鍵は進化にあり〜  作者: 加部川ツトシ
第14章 あちこちを探索しよう:大きな湖編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

418/1633

第418話 湖の探索開始


 結構離れた位置に何匹かの魚を確認したけど、とりあえずまだ1周分も照らしていないから継続中である。特別変わった感じの魚でもない感じだけど、他に何か変わったものはいたりするかな?


「おい、ケイさん、ストップだ!」

「お、マムシさん、何かいたか?」

「あぁ、目的のものがな」


 マムシさんが直前に照らした場所で何かを見つけたようで、灯りの移動を止めてストップをかけられた方向を改めて照らしてみる。おー、これはこれは……。


<ケイが未成体・暴走種を発見しました>

<未成体・暴走種の初回発見報酬として、増強進化ポイント6、融合進化ポイント6、生存進化ポイント6獲得しました>

<ケイ2ndが未成体・暴走種を発見しました>

<未成体・暴走種の初回発見報酬として、増強進化ポイント6、融合進化ポイント6、生存進化ポイント6獲得しました>


 見事に発見報酬が出たね。……確かにこいつを捜索しにきたけど深い所に着いてすぐに発見とか早くねぇ? ふむふむ、ちょっとシルエットが分かる程度ではあるけど大体想像通りでカメの甲羅を無くして首を長くしたような感じか。……ただ思った以上にデカそうだ。


「アルのクジラ並みのサイズか……?」

「あー!? 首長竜だー!?」

「いきなり見つかったかな!?」

「あはは、これはビックリだね」

「ははっ、早すぎるけど、上等じゃねぇか!」

「……うん、これは予想外」

「水月! あれ、カッコいい!」

「えぇ、そうですね。ですが、アーサー、気を取られて油断しないようにしてください」

「あらま、これは思った以上に早かったね」

「弥生、そういう事もあるものだよ」

「……ですが、何か様子がおかしいですね?」


 思った以上に早くに見つかった首長竜に対してみんなが思い思いの反応をしている。だけどルストさんの言うように、なんだか様子がおかしかった。

 ちょっと距離もあって明るさも微妙だから分かりにくいけど、何かを嫌がっている感じがするぞ……? もう少し見やすくする為に、ダメージを与えない程度に光を収束させて……よし、こんなもんーー


<ダメージ判定が発生した為、『移動操作制御Ⅰ』は解除され、10分間再使用が不可になります>

<『移動操作制御Ⅰ』の発動を解除したため、行動値上限が元に戻ります> 行動値 49/49 → 49/55(上限値使用:5)


 え、ダメージ判定が発生した!? ダメージになるほど収束させたつもりはなかったし、まだまだ収束出来るんだけど!? あ、首長竜がものすごい勢いで逃げていった。


「あー、逃げたー!? っていうか、ケイさん眩しいよ!?」

「……すまん、ダメージ判定で移動操作制御が解除になった……」

「はぁ!? 今のでか!?」

「アル、言いたい事は分かるけど、俺のせいじゃないからな!」

「……これは、光が弱点とかがありそうかな」

「その可能性はありえるね」

「……もしかして昼間はまともに出てこない?」

「それはありえそうだな」


 翡翠さんの推測通りは充分ありそうだ。昨日したという事前調査で見つけられなかったのは、もしかしたら昼の日だったからなのかもしれない。まぁ全く良く分かっていなかったこの湖の首長竜だけど、少しだけでも情報は得られたね。


「いきなりだったけど、これは成果ありかなー? えーと、分かってる範囲での目撃情報の一覧はっと……うん、あったあった」

「どうですか、弥生さん?」

「んー、目撃情報自体はそれほど多くはないからねー。でも、これなら集めてもらった目撃情報も役に立ちそうだよ。ちょっとさっきの状況と合わせて確認してみるから待ってねー」


 そう言って弥生さんは表示させてある情報に目を通しているみたいである。どういう風に見えているのかは分からないけど、まとめ機能を利用している感じかな? 赤の群集のものだと俺は見る事は出来ないからよく分からないけども……。


「水月、やった! 水月とフラム兄と一緒に聞き込みした甲斐があったよ!」

「えぇ、少しはお役に立ったようで何よりです」

「皆さん頑張ってましたからね。……えぇ、ケイさんに伝えておきます」

「フラムのヤツは何て?」

「『ケイ、俺の不動種としての頑張りを見たか!』だそうですよ」

「……今度殴り倒しに行くから覚悟しとけって言っといて」

「それは流石に困るのですが……」

「まぁ冗談だって」

「……冗談には聞こえませんでしたよ……?」


 いやいや、ホントに冗談ですとも。フラムの自慢げな様子が思い浮かんで思わずイラッとしたけども、赤の群集の初期エリアにそんな理由で殴り込みに行くとか流石に出来ないって。殺るなら、フラムがツチノコで外に出てきた時に真正面から叩き潰すだけですよ。

 それはともかく、赤のサファリ同盟に入ったアーサー達が聞き込み調査をしていたらしいね。不本意ながらフラムも不動種としては優秀らしいとは聞くから、この手の情報収集には向いていたんだろうな。


「えっと、話が脱線してるから戻してもらってもいいかな?」

「あ、すまん。弥生さん、続きをどうぞ」

「ごほん! うん、確認終了っと。目撃情報だけでは件数が少なかったから可能性としては上げにくかったけど、さっきの状況と合わせれば一気に可能性は上がったね。あの首長竜は眩い光が苦手な可能性が高いよ」

「おー!? そうなんだ!」

「昼の日で太陽の光を直接浴びる状況での目撃情報は皆無だけど、夜の日なら湖面付近での目撃情報もあるし、深い所では昼も夜も関係なく目撃情報もあるからね。……それとマムシさん」

「ん? なんだ?」

「確か青のサファリ同盟の方に掲示板に首長竜のスクショを上げていた人がいるって聞いたんだけど、その時の状況の確認は取れないかな? あの人、首長竜に襲われてないでしょ?」

「え、あのスクショって青の群集のヤツだったのか!? ……よし、ちょっと待ってろ。確認してくる」

「うん、よろしくねー! わたし達は対外的な伝手は少ないから助かるよ」


 へぇ、あの掲示板に出てた見切れたスクショって青のサファリ同盟の人が撮ったものなんだ? どういう経路でその情報が伝わってるのかが分からないけども、意外と群集を超えてサファリ系プレイヤーの情報網って構築されて来ているのかもしれない。

   

「あ、そうそう。ケイさん、大手柄だよー! 流石は灰の群集の『ビックリ情報箱』だね」

「あー、そういやそうなるのか。……心境的には微妙だけど」

「あはは、まぁそうだろうねー。でも移動操作制御でダメージ判定になったってのは大きいしさー」

「普通ならダメージにはならない範囲だったしね……」


 あれが普通の光の操作だったならダメージ判定が発生したかどうか分からずに、ただ逃げられてしまっただけだったんだろうな。移動操作制御に組み込んだからこそ判明した訳だしね。

 でも、そういう用途では一切考えて無かったから心境としては微妙。しばらくの間は再発動出来ないし……。


「弥生、それにみんなも分析は一時中断だよ」

「シュウさん? あぁ、なるほどね。みんな、警戒! 魚が集まって来てるよ!」


 シュウさんが真っ先に気付いて警告してくれて、周囲を見回してみるとまだ距離はあるけども大きな魚が数匹こちらに向かっているのは確認出来た。魚影だけなので、はっきりとは種類がわからないな。くそ、こういう時こそ懐中電灯モドキを使いたいってのに!


「えっ!? 情報収集中だから、ちょい待って!?」

「マムシさんはそっちに集中してていいかな! 私達が通さないよ!」

「そうですね。やりましょうか、サヤさん!」

「おぉ、頼もしいな。サヤさん、水月さん、任せたぜ!」


 マムシさんは弥生さんに頼まれた情報の確認中のようなので、マムシさんを庇うようにサヤと水月さんが動いている。首長竜はいきなり過ぎて逃してしまったけども、普通の敵くらいはぶっ倒しておこうか。


「ケイさん、戦闘指揮はどうする? わたしがやってもいいし、ケイさんに任せても良いんだけど」

「んー、今回は弥生さんに任せる」

「そっか、それじゃ任されるね。いきなり悪いけど、アルマースさんは基本的に待機。ハーレさんとケイさんは遠距離から支援をよろしくね。サヤさんと水月さんはマムシさんの護衛をお願い。場合によっては威嚇を使って良いからね」

「ま、俺は簡単に動きまくる訳にもいかないか」

「了解です!」

「ほいよっと」

「任せてかな!」

「分かりました!」


 弥生さんの指揮というのも気になるし、ここは指揮権を委ねてみようっと。それにしてもテキパキと指揮を出していくね。

 まぁアルは迂闊に動かせないというのは俺も同意するところだし、アル自身も分かってるはず。クジラが巨体過ぎるがゆえに、下手に動けばみんなの邪魔になりかねない。


「さてと行動値を節約したいから、シュウさんお願いね」

「分かっているよ、弥生。『獲物察知』! ……黒の暴走種が5体ってところだね」

「5体ね。2人組で1体ずつ減らしていくね。シュウさんとわたしが真ん中、ルストとアーサー君は左端、ヨッシさんと翡翠さんは右端の組み合わせで行くよ。短期で一気に攻めるけど、その間の空いた2体はケイさん達で足止めをお願い」

「ルストさん、お願いします!」

「えぇ、頑張りましょう」

「翡翠さん、私が前衛をやるから支援お願いね」

「……うん。ヨッシの支援、頑張る!」


 ふむふむ、組み合わせとしては近接が可能な2人組でって所か。戦力バランス的にはアーサーとヨッシさん、ルストさんと翡翠さんの組み合わせが良さそうな気はするけど、この辺は馴染みがあって連携の取りやすさを優先ってところかな。

 それにしても俺らは足止めね。弥生さんの指揮に異議はないけども、倒せるなら倒しちまってもいいのかな? 


「弥生さん、これって倒しちゃっても良いやつ?」

「探索に支障が出ても困るから、荒らさない範囲でなら問題ないよ。だから大規模なのは避けてね」

「大規模なのは禁止か。了解っと」


 弥生さんの方針としてはあまり周囲を荒らさずにサクッと仕留めようって感じか。あー、だから足止めって事か。水中だと俺の戦法で高威力を出そうと思えば大規模になり過ぎるからな。

 それにサヤと水月さんを護衛に回しているのは、他に敵が増える可能性も考慮した上か。


「さて、それじゃ迎撃準備だよ!」

「「「「「おー!」」」」」


 その弥生さんの号令に合わせて、弥生さんとシュウさん、ルストさんとアーサー、ヨッシさんと翡翠さんがそれぞれ別の魚に向かって、戦闘態勢に移っていく。お、徐々に魚影が近付いてきてその姿が見えるようになってきた。


<ケイが未成体・暴走種を発見しました>

<未成体・暴走種の初回発見報酬として、増強進化ポイント6、融合進化ポイント6、生存進化ポイント6獲得しました>

<ケイ2ndが未成体・暴走種を発見しました>

<未成体・暴走種の初回発見報酬として、増強進化ポイント6、融合進化ポイント6、生存進化ポイント6獲得しました>


<ケイが未成体・暴走種を発見しました>

<未成体・暴走種の初回発見報酬として、増強進化ポイント6、融合進化ポイント6、生存進化ポイント6獲得しました>

<ケイ2ndが未成体・暴走種を発見しました>

<未成体・暴走種の初回発見報酬として、増強進化ポイント6、融合進化ポイント6、生存進化ポイント6獲得しました>


 発見報酬は2体分って事は、黒の暴走種は2体だけか! 残りの3体は残滓か瘴気強化種なのだろう。何の種類の魚かと思ってたけど、ナマズの集団みたいだな。ナマズ同士はちょっと距離が離れていて、俺らを囲むようにやってきているね。


「ケイさん、ハーレさん、アルマースさん、識別。情報は種族くらいでいいけど、変な要素があればそれは報告をお願い」

「ほいよ! 俺が弥生さんが相手にするのをやるから、アルはルストさんの、ハーレさんはヨッシさんのを!」

「必要になりそうな気もしてたからさっき取っといて良かったぜ! 『識別』!」

「了解です! 『識別』!」


 アルも普通に識別を持ってる気でいたけど、クジラは取ったばかりなのか。うん、その判断は正確だったな。アルは木とクジラを切り替える事も多いしね。

 さてと、俺は俺で担当のナマズを識別しておこう。まぁ見た目は普通のナマズっぽいけど、油断したら痛い目を見るから慎重に行かないと。


<行動値を4消費して『識別Lv4』を発動します>  行動値 51/55(上限値使用:5)


『魔デンキナマズ』Lv12

 種族:黒の暴走種(異常付与種)

 進化階位:未成体・黒の暴走種

 属性:水、雷

 特性:異常付与


 げっ、このナマズって他のナマズとそんなに見た目は違わないのに雷属性持ちで、異常付与の特性持ち!? これは報告しておかないとまずいな……。


「Lv10の泥ナマズで瘴気強化種です!」

「俺の方も泥ナマズだが、黒の暴走種だ! Lvは識別のLvが低いから分からん!」


 あ、ハーレさんとアルの方は意外と普通の要素っぽい。泥ナマズって事は水魔法と土魔法を使ってくる魔法型のナマズって認識で良いのかな。って、悠長に考えてる場合じゃなくて、報告をしないと!


「俺のはちょっと異常あり! 『魔デンキナマズ』でLv12! 属性に雷があって、特性には異常付与!」

「え、異常付与があるのかな!?」

「私と同じだね」

「……異常付与は油断すると危ない」

「ケイさん、ナイス情報だよ。……嫌なのが出てきたし、少し予定変更! ハーレさんは他の2体の識別もお願い。……アルマースさん、ヤバそうなら吹っ飛ばしてもらうから旋回の待機。ケイさんは私達のフォローをお願いね」

「了解です!」

「状況次第で距離を無理やり取るんだな。よし、無駄になっても使っとくか。『自己強化』!」

「ケイさん、フォローは任せるよ」

「おう、任せとけ!」


 5体ともナマズではあったけども、こういう個体差もあるとはね……。識別せずに突っ込んでいれば危険だったかもしれない。

 それにしても、同時に同格のLv帯の敵が5体とは結構雑魚の敵も甘くはなくなって来たってことだな。ま、俺としては雷属性を持ってるナマズの方がやりやすいのかもしれない。


 俺のメインの魔法の属性は水だからこの湖での中では使いにくいけども、サブとして強化している土魔法に関しては雷に対してはむしろ有利である。それに今は絶賛土属性の強化期間だ。

 弥生さん達のフォローをしながら、土魔法で色々やってやる! 覚悟しろよ、デンキナマズ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自力での電子書籍版もありますので、よろしければこちらもどうぞ。
大きな流れ自体は同じですが、それ以外はほぼ別物!
ケイ以外の視点での外伝も収録!

最新巻はこちら!
電子書籍版『Monsters Evolve Online 〜生存の鍵は進化にあり〜』第20巻

これまでの第1巻〜第19巻はこちらから。
電子書籍版『Monsters Evolve Online 〜生存の鍵は進化にあり〜』シリーズ
― 新着の感想 ―
[一言] デンキナマズ(てんこ盛り)が現れた ケイは土を纏った とか? 泥だらけのコケになったりして……
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ