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Monsters Evolve Online 〜生存の鍵は進化にあり〜  作者: 加部川ツトシ
第12章 後半戦、本格攻略開始!

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第377話 それぞれの行動


 受け渡しはイベント期間の終了後にはなるけど、どうしても欲しい報酬はこれで確保出来た。さて、イベント期間が終わって手に入れ次第、土の昇華を手に入れて……あ、でも今の段階でそれなり土の操作の熟練度は貯まってるはず。

 ふむ、焦らずに土の昇華は自力で到達してから次の別のスキルの高Lvの強化に回した方がいいか……? 既に貯まっている熟練度ってどうなるんだろ?


「ねぇ、ダイク?」

「……俺に何かを取らせようとしてるな、レナさん!?」

「お、鋭いね。『部位合成の種』で何か部位を増やしてみない?」

「大根に何を増やすんだよ!?」

「え、手とか翼とか尻尾とか?」

「どんな珍妙な大根だー!? そんなのにメリットなんて……あれ、そうでもないのか?」


 何やらレナさんが企んでいるようだけど、意外とダイクさんが悩み出したね。ふむ、大根に手や翼や尻尾があるというのは珍妙なのは間違いないけど、やろうと思えば実際に出来るんだよな。


「……なぁ、ケイさん」

「ダイクさん、どした?」

「魔法砲撃の始点用に部位を増やすのはありだと思うか?」

「あー、そういう使い道があるのか」


 なるほど、大根の始点に使える部位は何ヶ所あるかは分からないけど選択肢を増やすという意味ではありかもしれない。


「うん、何を追加するかにもよるけどありだとは思う」

「……そうか。それなら少し考えてみるか」

「お、完全に突っぱねられると思ったら意外だね?」

「無理だと思ってたのに言ったんかい!? いや、でも可能性としては充分ありっぽいんだよな。そういうレナさんはどうすんだ?」

「わたし? 『部位合成の種』で脚に鋭い爪を足して、『特性付与の水』で斬撃か硬爪の特性を追加しようかなって考え中だよ」

「あ、そういう組み合わせもありなのか」


 思った以上にレナさんは具体的な強化方法を考えているようである。攻撃を近接の蹴りのみに絞るのなら、スキルLvの上がりは早いだろうしそういう方向性もありなんだね。この辺は人によって個性が出てきそうだ。


 そうしているうちにもう10時か。今日は色々やったし、11時で終わりかな。さてあと1時間、何をしていこうか? 俺としてはちょっと特訓をしておきたいとこだけど……。


「これからどうする? 俺は11時までやって終わりにするけど」

「はい! 少しクラゲを鍛えたいです!」

「私は竜を鍛えておきたいかな?」

「2人とも共生進化の強化に向けての準備?」

「そうだよね、サヤ!」

「うん、そうなるかな」

「ま、時間としてもどっか行くにしても時間は微妙だしな。今日はそれでいいんじゃねぇか? 俺も今日は充分やったしな」

「そうだな、そうすっか」


 俺も土の昇華は自力でやりたくなってきたし、ここは徹底的に鍛えていくか。


「レナさんとダイクさんはどうする?」

「わたし達はポイント稼ぎに行ってくるよー! 前編のボスも、瘴気石で再出現は確認したしねー!」

「え、マジで!?」

「報告は上げておいたけど、ケイさん達はまだ見てなかったみたい?」

「あー、簡単に説明しとこうか?」

「ダイクさん、よろしく!」


 そういやレナさんはオオカミ組と一緒に検証に行ってたんだったね。ダイクさんの口ぶりからすると、ダイクさんも一緒に行っていたようである。それにしてもオオカミ組は本質的にはあまり変わってなかったみたいだけど、頼りになる集団にはなったようだね。


「ちょっと実際に戦ったボスとは差異があるから、それを大前提にしといてくれな。群集支援種が支配されたのが前編のボス戦だったが、これが瘴気強化種同士の共生進化に変わっている」

「まー、これは群集支援種を敵にし続けない為の変更だろうねー!」

「そっか、そのままって訳じゃないんだな」


 まぁ流石に全く同じとはいかないか。共生進化になっているって事は、どっちも倒す必要があるって事なんだろうね。あ、でも両方倒す必要があったのは元からか。


「続きを説明していくぞ。俺らが戦いに行った青の群集の方のリリーフ高原の場合だとウサギとカタツムリだっただろ? 基本は同じみたいだからこれで説明するぞ。まず成長体のこの2体が適当に徘徊してるんだが、この2体を比較的近くに集めた上でそれぞれに瘴気石を与えると未成体に進化して共生進化をするんだよ。個体自体は複数いるから、好きなやつでいい」

「ただ、近くに共生進化の相手がいなければ無反応だけどねー」

「おー!? だとすると瘴気石は2個必要なのー!?」

「うん、そうなるよ。でもボスは2体分だから、妥当だとは思うけどね」

「あ、そうか。ヒノノコは1体だしな」

「そそ、そういう事。その分、瘴気石が落ちる可能性は高いかもね?」


 ふむふむ、そりゃ2体分のボスとの再戦と1体のボスの再戦では形は変わってくるか。そして瘴気石を使ったボスの再戦でも瘴気石が落ちる可能性もあるんだな。


「あ、ちなみに逃亡と雑魚の大量発生は無くなってるからねー」

「ま、そりゃそうか」


 そういう事なのであれば、討伐の適正人数は1PTから3PT分の連結PTくらいってところか。多すぎる敵に対して大人数で戦う必要性はなさそうだね。ふむ、明日辺りにでもそういう事なら倒しそこねたティラノをぶっ倒しに行くのもありか?


「あ、ちなみに氷狼には瘴気石は無意味でした! 瘴気石でボスの再戦が出来るのは今回のイベントでボスになったヤツだけみたいだね。説明としてはこれくらいかな?」

「そんなとこだな。何か疑問点はあるか?」

「いや、大体分かった。ありがとな、レナさん、ダイクさん」

「いえいえ、どういたしまして。それじゃ行こっか、ダイク」

「……俺が一緒に行くのは確定事項なんだな。まぁ予定もないし別にいいけどさ」

「それじゃ出発だー!」

「はいはい。『移動操作制御』!」


 そしてダイクさんが水のカーペットを生成して、アルの背の上から移動していく。やっぱり移動はそれだよね。


「それじゃまたねー!」

「またな!」

「おう!」


 そうして挨拶をしてから、ダイクさんとレナさんはハイルング高原へ向かって飛んでいった。そういや当たり前のように陥没エリアの上空で話してたけど、下の様子はどうなんだろう?


「瘴オオヒノノコの周回をやるぞ! 希望者、並べ!」

「エンの補佐がなくなって倒しやすくはなってるもんな」

「使わなきゃ無駄になるから、纏浄を使うぜ!」

「はーい、順番は守ってねー! トラブルは駄目だよー!」

「ボス戦が可能なだけのスペースは空けろー! まだ数日はあるから、報酬は焦る必要はねぇぞ」

「報酬については灰のサファリ同盟でまとめの方に一覧をまとめたからねー! 混雑緩和の為に、ご協力お願いします!」

「あ、まとめてくれてんのか。ならそっちで確認するか」

「それもそだね。でもボス戦はやりたいし見てみたい」

「ある程度距離を空けてたら、観戦は問題ないぞ!」

「アイテム取引所『桜花』の本体の桜の木にて中継をやるぞ! 解説はなんとオオカミ組のボスの蒼弦さんだ!」

「え、あの人解説とか出来るのか!?」

「蒼弦さんって強いけど、解説には不向きな気が……」

「ボス、やっぱりやめといた方がいいんじゃ……?」

「やると言ったらやるんだよ! 引き受けた以上はやり遂げてやる!」


 うん、何やら色々とカオスな状態になっているね。桜花さんは相変わらず逞しいし、蒼弦さんが解説というのも少し面白そうではある。

 それに灰のサファリ同盟の方で混雑緩和の対策はしてくれているみたいだね。みんな、ワイワイと楽しそうだな。……これは特訓は止めといて、たまには観戦に回るのもいいかも? あ、ハーレさんが地味にウズウズしてる感じもする。


「今日は特訓は止めといて、観戦でも楽しんでいくか?」

「え!? 特訓は中止なの!?」

「ハーレ、少し実況したくてウズウズしてない?」

「うー!? 無理に割り込んでは行かないって決めたもん!」

「そういうハーレさんに朗報だ。桜花さんが実況を募集してるぞ」

「え、ホント!?」


 ほうほう、桜花さんは相変わらず戦闘以外だと色々やってるね。募集に関しては群集内交流板での書き込み辺りかな? あそこは俺は普段見る事はないけど、色々な募集の類も多いしね。


「ハーレ、何もかも我慢する必要もないんだよ?」

「……うん。それなら行ってきても良いですか!?」

「勿論いいよ」

「私も反対する理由はないかな」

「ハーレさん、行ってこい!」

「こりゃ今日はのんびりだな」

「みんな、それなら行ってくるねー!」


 そして駆け出そうとしていくハーレさんだった。って、ちょっと待った! 俺らも桜花さんの中継は見に行きたいんだ。ハーレさんだけ先に行く必要はない。


「ハーレさん、俺らも行くから待った!」

「あぅ!? そうだった!?」

「俺の方で桜花さんに言っといたぞ。大歓迎だとさ」

「アルさん、ありがとー!」

「それじゃみんなで移動かな」

「そだね。あ、アルさん。樹洞の中で樹洞投影しながら特訓させてもらう事は出来る?」

「あー、まぁ可能だな。でもヨッシさん、なんでそんな真似を?」

「熟練度稼ぎをしながらでも良いかなって思ってね? でも外だと他の人の邪魔になりそうだしさ」

「そういう事か。ま、それも良いかもな」

「その案いいね。俺もそうしよっと」


 邪魔にならない程度に土の操作でも使っていれば問題ないだろう。樹洞投影越しに中継を見る事にはなるけど、実況の声や姿は見えるから問題ない。


「うー!? 私も実況もしたいけど、特訓もしたい!?」

「ハーレさんは、クラゲで風魔法と風の操作を使って空中に浮いてたら?」

「はっ!? それなら実況しながらでも出来そう!」


 よし、これでハーレさんも特訓しながら実況も出来るだろう。地道な熟練度稼ぎも頑張っていかないとね。っていうか、何気なく言った手段だけど場合によってはハーレさんも移動操作制御Ⅰを取れる可能性もあるんじゃないか? まぁ、実際やってみないと分からんけども。


「私は竜の電気の操作に慣らしてみようっと。それと竜に魔法砲撃が欲しいかな」

「お、サヤもやる気だな。あれ、共生進化だと魔法砲撃は同時取得は無理だったのか?」

「あ、うん。回数系は個別でやらないと駄目みたいかな。多分、同時に行けるのは支配進化とかその先の同調とかだけじゃない?」

「あー、なるほどね」


 ふむふむ、そういう共生進化との差は気にしてなかったね。回数系の称号を2キャラ同時に手に入れるのは共生進化では厳しいのか。うーん、この辺は支配進化や同調化の利点っぽいね。でも回数系はって事は、荒らすモノとかの称号なら一緒に取れるみたいだね。


「そうそう、ケイ。あまり動かし回らなくても出来る、操作系スキルの練習のコツって何かないかな?」

「コツなー。それならブレずに1ヶ所に留める練習とかだな」

「あ、駄目元で聞いたんだけどあるんだ。そっか、何も動かしまくるだけが特訓の手段じゃないんだね」

「そうそう。そういう事」


 操作系スキルで全く位置を動かさないというのも簡単そうで意外と難しいんだよな。それだけに専念していればそれほどでもないけど、他の事と並行するとなれば難易度は上がる。うん、これからの状況にはこれが最適な特訓方法だろう。


「アルはどうする?」

「俺もサヤと同じ方法で水の操作を鍛えとく」

「ほいよ。んじゃ桜花さんのとこまで行きますか」

「「「「おー!」」」」


 そうしてそれぞれに特訓と中継での観戦という事に決まった。桜花さんと合流してからはクラゲと風魔法を駆使して空中での実況を行うハーレさんと中継をアルの樹洞の中から見ながら、それぞれに特訓を始めていく。


 中継ではPTによっての力量差があり、楽勝で倒すPTもいれば、苦戦しながらの辛勝のPTもいて、無残に散っていくPTもいた。こうやって他人の戦闘を見るだけっていうのも新鮮だったね。そして自由に飛び回るハーレさんの実況も地味に受けていた。


 そして11時を過ぎた頃にはアルの木は水の操作がLv5に、サヤの竜は電気の操作がLv4と魔法砲撃を、ヨッシさんは氷の操作がLv5になっていた。俺は土の操作を鍛えたもののLv6には到達出来ず……。


「さてと今日はこれくらいで終わりにするか」

「はーい! それじゃ実況は切り上げてくるねー!」


 あらま、ハーレさんは随分あっさりと切り上げてきたね。まぁ悪い事ではないから別にいいか。


「明日はどうしようかな?」

「うーん、ハーレが行きたいって言ってた雪山にでも行ってみる?」

「あ、それは良いかな!」

「おー!? 雪山行くのー!?」

「それ、夜からだよな? 俺も行くぞ」

「アル、それは分かってるって」


 流石にアルを置いていくなんて真似をする気はないけど、かといって雪山に行くには多少の準備は必要かな。となれば、夕方にやるべき事は決まってくるね。


「よし、夕方の内に氷の小結晶を人数分確保するか」

「あ、そっか。そのままじゃ私以外は無理だよね」

「明日の予定はそれで決定だー!」

「氷の操作は取れたりしないかな?」

「多分行けるんじゃね?」


 あ、でも称号を使っての取得は微妙っぽいかも。ふむ、氷柱を回収して空白の称号を手に入れてからやれば良いか。あー、でもそれなら応用スキルの取得に使いたい。……雪崩でも起こしたら雪山を荒らすモノとか狙えたりしないかな?


「そういう事なら、トレード用の回復アイテムを多めに渡しとく」

「ほいよ。確かに預かった」

「それじゃ今日はこれで解散かな?」

「そだな。それじゃ明日は雪山に行くって事で、今日は解散!」


 俺の号令で今日は解散となった。まぁ色々とあった1日だけど、共闘イベントも期間は残っているとはいえほぼ終了した。次のクエストとかは共闘イベントが終わってからだろうから、それまでは色んなとこを彷徨いてみるのがいいかもしれないね。



 ◇ ◇ ◇



 そしていつものようにいったんのいるログイン場面へとやってきた。今回の胴体部分は『共闘イベントの攻略、お疲れ様です。残り期間で報酬アイテムの獲得の為に頑張って下さい』となっている。まぁ今回のはこんなもんだよね。


「共闘イベント、お疲れ様〜」

「おう。結構豪華な報酬なんだな?」

「そりゃ全群集を巻き込んだ大型イベントだからね〜」

「確かにそりゃそうか」


 何だかんだで戦いに行けてないエリアの方が多いけど、大規模イベントなのは間違いないもんな。それにかなり背景的なストーリーに踏み込んだ内容だったしね。


「そういや【惑星浄化機構】って名前はどうなんの?」

「それはネタバレになるので答えられません〜」

「……なるほど」


 名無しのままで終わるのかと思ってたけど、いったんのこの反応的には名付けイベントがあるな。再度の進化の時に名前がつくのかな? まぁ、これはイベント期間が終われば分かる事か。


「それじゃスクリーンショットの承諾をお願いします〜」

「ほいよ」


 いつものようにスクショの一覧を受け取って眺めてみれば、浄化魔法や瘴気魔法の発動時のスクショが多いな。まぁその理由はなんとなく分かる。

 沢山ある同じようなスクショだけど、良い感じに撮れているのを数枚貰って……ってこれ、弥生さんとルストさんとシュウさんじゃん!? 流石、赤のサファリ同盟。侮りがたし!


「これらのスクショをくれ。後は全部承諾で」

「はいはい〜。そう処理しておくね〜」

「おう、よろしく。んじゃ今日はこの辺で終わりにするよ」

「お疲れ様〜。またのログインをお待ちしています〜」

「おうよ」


 そうしていったんに見送られながらログアウトしていく。さてと風呂入って、色々片付けたら寝ようかな。色々あった土日だけど、明日からは普通に学校か。寝坊しないように気を付けようっと。

 

2019/4/24 誤りがあったので修正。

ウサギとカタツムリのボスは灰の群集の森林深部に隣接するハイルング高原ではなく、青の群集の森林深部に隣接するリリーフ高原なので、そこに関わる記載を修正しました。

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自力での電子書籍版もありますので、よろしければこちらもどうぞ。
大きな流れ自体は同じですが、それ以外はほぼ別物!
ケイ以外の視点での外伝も収録!

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これまでの第1巻〜第19巻はこちらから。
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― 新着の感想 ―
[一言] (゜ー゜)…………あ、うさぎは乗っ取られる前はもふもふな普通のでっかいうさぎかぁ(//▽//)
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