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Monsters Evolve Online 〜生存の鍵は進化にあり〜  作者: 加部川ツトシ
第9章 共闘イベントの開始

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第262話 共闘開始


 ボスは見てもいない間に倒されてしまったけど、まぁいいや。ウナギを見ればハーレさんがウナギを食べたいとか言い出しそうだし、結果的に良かったと考えよう。


「そういやケイ、共闘戦略板はどうだった?」

「競争クエストの時のとか、群集内交流板や群集外交流板と同じでプレイヤー名の出るタイプ。各エリア毎にそれぞれ用意されてるのと、群集全体でやり取りのもあったぞ」

「なるほど、そういう感じなんだな。後で俺も自分で確認しておくか」

「対象エリアに入ったらPT連結してメンバーは最大人数が良いって事だよ!」

「そうそう。という事で、到着したらメンバー集めな?」

「よし、方針は分かった」

「まずは人集めなんだね」

「結構な大人数になりそうかな?」


 現時点で俺達のPTが5人、フラム達が4人。3PTまで連結可能なので最大18人まで。つまりあと9人まで赤の群集の人を入れての戦闘かな。……この人数だと細かい指示出しは無理だからその辺は各PTのリーダーに任せよう。

 分かっている範囲の情報から考えると、灰の群集のメンバーで半覚醒の討伐をして赤の群集のメンバーで瘴気強化種を討伐するのが良さそうだ。


「フラム、ガストさん、赤の群集の方の調整は任せて良いか?」

「内容的にそもそもそれは俺らの役目だな。フラムは……少し頼りないから水月、任せるぞ。俺はその手のは苦手だ」

「おいこら、ガスト!? 頼りないってどういう事だよ!?」

「……水月より上手くまとめられる自信があるのなら訂正するが?」

「ガスト、そのくらいにしておいて下さいね。あまり度が過ぎると怒りますよ?」

「相変わらず怖ぇえな!? ……なぁ、本気で聞くけど水月がまとめ役をやる気はねぇのかよ?」

「……何度も言ってますが、私はオンラインゲームどころかゲーム自体が初心者なんですよ。とてもじゃないですが、務まりません」

「……どうだかな? それにしてもとんでもねぇ初心者が居たもんだ」


 確かにあのサヤに現時点で勝ち越してるんだよな、水月さんって。うーむ、オフライン版をやってたのならともかく、これで初心者というのだから恐ろしいものがある。それにしても、水月さんが赤の群集のまとめ役か。案外、それなりに出来そうな気もするけどどうなんだろ?

 ま、その辺は赤の群集の問題だし別に俺が考える事でもないか。ルアーも色々頑張ってるみたいだし、赤の群集の立て直しは自分達で頑張ってもらおう。


「とにかくそういう事で! 行くぞ!」

「「「「おー!」」」」


 やるべき事は伝え終えたので、いざ戦場へと足を踏み入れよう。まぁアルに乗ってるだけだけど。そういやここの周回PTっていなかったのかな。それっぽい人は見かけなかったけど、まぁいいか。


<『始まりの森林・赤の群集エリア1』から『フレッシュ平原』に移動しました>


 ようやく平原へと到着である。見通しもよく、川があり、小規模な森もあり、草原もあり、そして小さな湖らしきものも見えた。ふむ、聞いていた通り平原エリアは色んなエリアが細々と散らされているエリアみたいだね。

 そして、ハイルング高原で見た光景と同じように瘴気が空を覆い禍々しい雰囲気を漂わせている。イベント期間でこの様子ではない状態で見れば良い景色だったんだろうけど、色々と台無しだな。まぁそういうイベントだから仕方ないけどね。


「わっ!? 魚が浮いてるよ!?」

「あ、ホントかな」

「……というか、川が黒いね」


 俺達が進んできた川も少し先を見てみればドス黒く変色していき、そこに浮かび上がってきた一般生物らしき魚が溶けるように消滅していく様子が見えている。……瘴気ってのは一般生物では耐えられないものらしい。

 そしてあちこちで戦闘中だと思われるPTもいくつか見える。うーん、見た感じではまともに倒せている気配はないな。あ、1ヶ所だけ割と効率よく倒せているPTがいるみたいだね。先陣を切っているのはクワガタの人……か? まぁいいや、やるべき事を先にやろう。


「ハーレさん」

「もうやったよ! 呼びかけだよねー!?」

「まだ何も言ってないけど、もうやったんかい!?」


 相変わらずこういう時は行動が早い。なるほど、いくつかのPTが戦闘を中断してこっちにやってきているのは……っておい、敵を連れてくんな!?


「おーい! 俺らのPTを連結してくれー!」

「そっちじゃなくて、こっちを頼む!」

「共闘ってのはまだ1PTだけ!? うわっ、人数足らないんじゃ!?」


 おいおい、何PT来るんだよ。これ、明らかに人数多すぎるんだけど!? まだ共闘しにきている人が少ないのか、ここは!?


「おいおいおい!? こら、どいつもこいつも敵を引き連れていくな!?」

「辛子さん、頼む!」

「無茶言ってくれるな、おい!? ああ、もう! 時間稼ぎしてやるから早くしろよ! 『魔力集中』『ウィンドクリエイト』『操作属性付与』『重突撃・風』!」

「半覚醒は辛子さんに任せて、俺らは瘴気強化種を仕留めるぞー! 『アクアプリズン』!」

「やってやるぜ、『ファイアボール』『ファイアボール』『ファイアボール』!」

「雑魚の一掃だ! 『魔力集中』『連刺突』!」


 お、辛子さんって呼ばれてたクワガタの人は灰の群集か。って事は、あの人は先に来ていたという甘口辛子さんだな。おおう、風の刃で切り裂きながらこっちに来ている人達を追いかけてきている敵の群れに突っ込んでいった。

 そしてそれを援護するように赤の群集の人達が猛攻を仕掛けていく。おー、結構な勢いで数が減っていくもんだな。さっきの効率良かったPTは甘口辛子さんがいたからか。


 そうなると単独でも半覚醒に絞って連携すれば何とかなる……? ちょっと予定外になるけど、オオカミ組やラーサさんのPTが到着するまでの緊急措置で行くか。その前に、ちょっと確認しておくべき事もあるから、それだけ確認しておこう。


「フラム、ここでの未成体の出現報告ってあるか?」

「ん? 多分どっかにいるか、後から出現するかとかはあるとは思うけど、今のとこは報告なかった筈だな」

「よし、ならいいや」


 未成体がわんさか集まってくれば危険ではあるけど、そうでないなら問題ない。追加のPTが来るまでの間は一旦PTをバラけさせるか。俺達は全員が未成体だし、半覚醒の相手のみに絞って瘴気強化種や足止めを赤の群集に任せれば何とかなるだろう。


「作戦変更! 一旦俺達のPTは解散させて各自、赤の群集のPTに合流! 最低でもオオカミ組とラーサさん達が来るらしいから、とりあえず目安はそこまでな!」

「……これは仕方ないかな?」

「仕方ないか。ま、成長体だけならそれでも何とかなるだろうしな」

「バラけて大暴れだねー! やるぞー!」

「この状況だとそれが無難そうだね」


 みんなの同意を得られたという事で、一旦PTを解散だな。未成体5人だと今の段階ではオーバーキル過ぎるだろうし、こっちの方が効率はいい。まぁみんなで一緒にやりたいとこではあるけど、それはもう少しして人数に余裕が出てからでも良いだろう。


<PT連結が解除されました>

<PTが解散になりました>


 あ、連結状態でPTの解散を選べば自動的に連結を解除してからPTが解散になるんだな。当たり前と言えば当たり前だけどね。よし、これで新たにPTを組み見直してから連結させていけばいいだろう。結構な大人数がこれで対応出来るはず。


「俺、コケのアニキとがいい!」

「アーサーがこう言ってるんだが、ケイ良いか?」

「どっかのPTとは一緒にやる事になるからな。俺はいいけど、みんなは良いか?」

「問題ないさー!」

「私は出来れば見知った相手がいる方が良いかな?」

「それならサヤは水月さんとだね。水月さん、良いですか?」

「えぇ、構いませんよ。サヤさん、ご一緒しましょうか」

「あ、水月さん、ありがとうございます」


 サヤは地味に人見知り的なとこがあるな。一度気を許したり他の人がいれば問題はないようだけど、流石に他の群集だけのところに放り込むのは厳しかったか。……そう考えてみるとよく初対面の時に色々と仲良くなったもんだな、俺とサヤ。あれか、滑らせたのが良かったのかもね。


 とりあえずサヤはフラムのPTからも離脱した水月さんとのコンビにした。俺はアーサーとフラムとガストさんとのPTを組んで、みんなも個別に別々のPTを組んでいく。組み終わればPTを連結していき、戦いの準備に備えていく。

 急げ、急げ! 流石に甘口辛子さんとそこのPTだけに任すには数が多過ぎる。


「おい、まだか!? そろそろ行動値がヤバイんだけど!?」

「準備完了だ! 一斉に反撃開始!」

「「「「おー!」」」」


 そして大急ぎで準備を終わらせ、共闘へと移行する。ふっふっふ、これで本格的に共闘開始だ!


「甘口辛子さんとその連結PTの人達! クジラを突っ込ませるから上手く避けてくれよ! アル、行けるよな?」

「当たり前だ。まぁ、今回は成長体相手だし、ケイのあれは無しでいい。俺だけで充分だ」

「そうか? まぁ今は別PTだからその方が良いか」

「よし、いつものやつだな。任せたぞ! おい、クジラが突っ込んでくるから全員避けろよ!」

「言ってる意味がよく分からんが、分かった!」

「総員退避ー!」

「麻痺をばら撒け! 『エレクトロボール』!」

「おっしゃ! 『麻痺胞子』!」


 甘口辛子さんの指示により、いつでも距離を離せるようにしながら赤の群集の人達が退避しつつ麻痺をばら撒いていく。こうして見てみると思ってたよりも普通に連携出来てるじゃん、赤の群集。ほんと、一部のマナーの悪い奴が邪魔しまくってただけみたいだね。


「行くぜ。『魔力集中』『アースクリエイト』『操作属性付与』『強頭突き・土』!」

「うわ!? 予想以上の突っ込みー!? 逃げろー!」

「いいぞ、もっとやれー! すっげぇな、クジラ!」

「あー、しばらく休憩させてくれ! ケイさん達、任せるぞ!」

「甘口辛子さん、お疲れさん! 次の増援が来るまでは任せとけ!」

「辛子でいいぜ。ってか、なんか妙な勢いで付けた名前だけど他のにすりゃよかった……」


 甘口辛子はちょっと呼びにくいしね。そういう事ならこれからは辛子さんと呼ばせてもらおうかな。とにかく、時間稼ぎありがとう。さてと、それでは殲滅の開始だな。


<行動値上限を2使用して『移動操作制御Ⅰ』を発動します>  行動値 53/53 → 51/51(上限値使用:2)


 とりあえず水のカーペットを生成して、空中から殲滅と行こうかな。ざっと見た限りでもまだまだ敵は大量にいる。敵の種類としては多種多様だな。動物系も植物系も昆虫系も入り混じっているみたいだ。ま、成長体ばかりというのであればいくら数がいても敵ではない。

 灰の群集の半覚醒であれば問題だらけだけど、ここではそうじゃないからな全てがまともに倒せる敵だけである。


「ガストさん、俺と一緒に上空から魔法攻撃でいいか?」

「あぁ、問題ねぇぜ。ケイさんが半覚醒で、俺が寄生の瘴気強化種を狙うので良いか?」

「お、話が早くて助かる。フラムとアーサーは、地上で他の人達と一緒に瘴気強化種の数を減らすのを優先してくれ。半覚醒を見つけたら俺に伝えてくれれば良い」

「おう、分かったぜ」

「了解っす、コケのアニキ!」

「それじゃ、殲滅開始!」

「「「おう!」」」


 そうして本格的な共闘が始まった。みんなもそれぞれバラけた先のPTで連携を取りながら、戦っていく。うん、これはかなり効率が良くなった感じがするね。やっぱりこういう共闘をするのを前提とした敵のバランス設定だな。

 とにかく、可能な範囲で倒しまくるぜー! まだ初期段階なんだ、さっさとこの段階は終わらせて次の段階へと進めてやる!


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大きな流れ自体は同じですが、それ以外はほぼ別物!
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― 新着の感想 ―
[一言] クジラ……魚雷…………(笑)
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