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Monsters Evolve Online 〜生存の鍵は進化にあり〜  作者: 加部川ツトシ
第9章 共闘イベントの開始

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第261話 共闘戦略板の確認


 とりあえず移動しようという事で、アルの空中浮遊で飛んでいく事になった。熟練度を稼ぎたいとこではあるけども、今回は共闘がメインでみんなが乗る為にアルの小型化は無しである。

 あと本格的な戦闘も視野に入れているので、アルはクジラの方にログイン先を切り替えていた。平原って事らしいし、俺の水流の操作とアルのクジラの体当たりか頭突きのコンボが活用出来る可能性があるからね。


 ちなみにここから飛ウナギが出る場所までは川に沿って下っていくだけでいいらしい。俺らの森林深部を水源とした川は赤の群集の森林エリアを蛇行しながら北側の平原エリアへと続いているとの事である。


「よし、全員乗ったな。アル!」

「おうよ、それじゃいくぞ。『空中浮遊』!」


 アルのスキル発動と共にクジラは浮かび上がっていく。今日は川の上の移動だし、その先も平原という事なのでアルのみでもいける範囲である。まだ完成には時間はかかるけど、かなり空飛ぶクジラ計画は進んできたな。


「ケイ、風除けを頼む。飛ばすぞ?」

「ほいよ」


<行動値1と魔力値3消費して『水魔法Lv1:アクアクリエイト』を発動します> 行動値 52/53 : 魔力値 109/112

<行動値を3消費して『水の操作Lv6』を発動します>  行動値 49/53


 アルの背中に乗っているみんなを覆うように水のドームを作成する。まぁ移動操作制御でも良いんだけど、熟練度稼ぎという事で通常発動で行こう。……普段の移動の時も戦闘の可能性が低い場所なら通常発動の方が良いのかもね。移動操作制御は熟練度って貰えない仕様だし。


「おー、すげぇな。昇華の水ってのは」

「なぁ、ケイ? なんで水で覆ったんだ?」

「ん? あー、それはすぐに分かるって」

「それじゃ実験兼ねて行くぜ。『自己強化』『高速遊泳』!」


 別に無理に見せる意味もないんだけど、時間短縮はしたいしね。それにこの後の共闘ではこの手段は使う可能性もある。俺の水流の操作はもう見せたし、これくらいは見せても良い範囲だろう。


 おー、速い速い。予想以上の速度が出ているし、これはありだね。風除けもいい感じに機能している感じだし、このまま一気に行ってしまえー!


「コケのアニキ! アルマースさんのクジラもすげぇな!」

「ちょ!? おい、待て!? ここが赤の群集の初期エリアってこと忘れてないよな!?」

「あ、そういえばそうか。すまん、つい灰の群集のエリアの感覚でいた」

「おい!?」

「アル、気をつけろよー!」

「いや、ケイさんも失念してたろ!?」

「さて、何のことやら……」


 ガストさんからの警告を受けてアルは通常の移動速度まで落としていく。うん、この速度なら風除けもいらないから水の操作も解除しとくか。

 まぁ今回の責任はアルにあると主張しよう! いや、素で忘れてただけです。よく考えなくても当たればダメージを受ける赤の群集の人ばっかの初期エリアでやる事じゃなかったね。巻き込んでもダメージがないから大丈夫だろうっていう感覚でいたよ。危ない危ない。


「……被害報告はないようですね。少し騒ぎにはなっていますが」

「……水月さん、普通に騒がせてすみませんって伝えておいてください」

「分かりました。伝えておきましょう」


 ここは灰の群集のエリアじゃないって事をちゃんと認識しておかないとね。赤の群集の初期エリアの人達、騒がせてすみませんでした!

 それはそうと、少し確認しておきたい事があったんだった。今の内に聞いておこう。


「フラム、確認しときたい事があるんだけど」

「ん? どんな事だ?」

「赤の群集のボスって、周回PTとかどうなってる?」

「あー、ちょっと前まで無法地帯で早いもの勝ちで、乱入ありまくりだったな……」

「……うわー」

「その引いたような言い方は止めてくれ!?」


 念の為に聞いておこうと思ったけど、実情は思った以上に酷かった。そりゃ氷狼のとこで赤の群集から移籍してきた人っぽいのが順番を抜かそうとする訳だ。どうやら赤の群集のマナーは最悪なとこまで行っていたらしい。


「今は落ち着いて、ちゃんと順番待ちにはなっていますよ」

「そういう事だから、今は大丈夫だからな!?」

「まぁ全くトラブルが無いとは言い切れませんが……」

「水月!? なんでそんな事を言うんだよ!?」

「いえ、ここは素直に言っておくべきでしょう。あの方達の影響はかなり収まってはいますけど、まだ完全ではありませんからね」

「もうそのままアルの体当たりで突っ込むか?」

「……すまん、ケイ。流石にそれはやめてくれ」

「まぁ冗談だ。普通に待つって」

「……さっきの件があるから、冗談だと思えないんだよな……」


 フラムめ、何を失礼な事を! 失念さえしていなければわざわざそんな事はしないっての。さてと気を取り直して、平原へと出発だ! 


「そういやケイさん!」

「ん? ハーレさん、どした?」

「今のうちに共闘戦略板を見ておこうよ!」

「あー、それも見といた方が良いか」


 共闘イベント中に使用出来るようになった共闘戦略板があったんだよな。多分競争クエストの時の……なんだっけ? あ、競争クエスト情報板だ! 役割としてあれと同じようなものだと思うから、情報共有には必須なのだろう。ここは情報収集役の俺とハーレさんは確実に確認しておくべきか。


「アル、移動任せていいか?」

「今日は完全に自力だから問題ないな。到着するまでの間に仕様の確認しといてくれ」

「んじゃ任せた! ハーレさん、行くぞ」

「了解ですー!」


「なるほど、移動と情報共有を分担してんのか。はー、PTならではってとこだな」

「ガストさんはソロなのかな?」

「基本的にはな。つい最近までの騒動のせいでPTが組みにくくて仕方ねぇ」

「……ガストがそれを言うのか? 最近までどっかに隠れ潜んでたのにさ」

「うっせーよ、フラム! お前んとこは完全に身内PTじゃねぇか!」

「まぁ良いじゃないですか。これからは安定して自然とPTを組めるようになるでしょうし」

「ほらみろ、水月の方が分かってんじゃねぇか」

「色々大変だったんだけどな!?」

「だから手伝いに表に出てきたんだろうが!」


 何やらフラムとガストさんが言い合いをしているけど、雰囲気的には険悪って訳でもないし放置でも問題なさそうかな。

 それにしてもフラムは苦手生物フィルタで木の枝に見えていて、その状態でアルの木の側にいるので地味にどこにいるのか分かりにくい。カーソルがあるから分かるけど、見失いかねないな。まぁオフにする気もないけども。


 とりあえず共闘戦略板の仕様確認をしておこう。えーと、クエスト欄からかな。ちょうどいいや、クエストの進行状態も確認しておこう。

 


【共闘イベント『瘴気との邂逅』】


 ワールドクエスト《地の底にいるモノ》の進行状況


 【赤の群集】

  黒の暴走種、半覚醒の解放 10/500

  黒の瘴気強化種の撃破 87/5000


 【青の群集】

  黒の暴走種、半覚醒の解放 16/500

  黒の瘴気強化種の撃破 162/5000


 【灰の群集】

  黒の暴走種、半覚醒の解放 23/500

  黒の瘴気強化種の撃破 235/5000



 ふむふむ、現在時刻が9時を少し過ぎた頃。それぞれの群集でログインしてくる人が増え始めて、初期情報をまとめ終えたってとこだろうし、まだ共闘も始まり出したばかりだからこんなもんか。

 まぁ青の群集との共闘はスムーズに話がついて既に本格的に動き出したって話だったね。これから討伐速度が上がってくるってとこだろう。


 さてと共闘戦略板の方はどうだろうか。えーと、あった。クエスト欄から行けるようになってるな。どれどれ? お、一覧になってるんだ。えーと、タブ分けされてるのか。【全体】と【個別エリア】ね。


 とりあえず全体を見てみるか。あるのは『灰の群集:赤の群集(全体)』『灰の群集:青の群集(全体)』『赤の群集:青の群集(全体)』『全群集』の4つか。でも『赤の群集:青の群集(全体)』は選択不可みたいだね。自分の群集が関わるところだけ見れるようになっているっぽい。


 次に【個別エリア】を見てみようか。えーと、こっちは多いな。各エリア毎にあるみたいだね。とりあえず関係ありそうなのはっと……。この辺がそれっぽいかな。『森林深部・灰の群集(ハイルング高原):森林・赤の群集』と『森林深部・灰の群集:森林・赤の群集(フレッシュ平原)』か。

 括弧の中が対象エリアって事なんだろう。ということはこの先の平原の名前はフレッシュ平原か。爽やかそうな平原だね。ちょっと実際に見てみようか。


【共闘戦略板:『森林深部・灰の群集:森林・赤の群集(フレッシュ平原)』】


 甘口辛子  : お、そろそろ本格的な共闘の参戦PTが移動を始めたぞ。

 蒼弦    : 灰の群集、オオカミ組の遠征班はこれより出発を開始する!

◯ラーメン  : おぉ! 灰の群集の人達、ありがとうよ!

 蒼弦    : 気にすんな。で、先に行ってるPTがいるって聞いたけど、どこのPT?

◯スリー   : さっき、クジラが凄い勢いで川を下っていった。……飛んでたけど。

 ラーサ   : ……そのPTには心当たりがあるね。

 甘口辛子  : あぁ、確実にあそこのPTだな。

◯スリー   : え、灰の群集で有名なPTなのか?

 蒼弦    : 灰の群集のコケの人って言って伝わる?

◯ラーメン  : あー!? 聞いたことある! こっちの騒動の発端になった人!?


 なるほど、名前が出るタイプのやつだね。名前の前に◯の印がついているのが赤の群集の人かな? 見分けがつくようになってるんだな。それにしても騒動の発端とは失礼な! 


◯マッチ   : ラーメン、それはいくらなんでも失礼だろ。騒動の原因は赤の群集の一部の馬鹿共のせいであって、ルアーを倒した人の責任じゃない。


 ケイ    : そうそう。競争クエストで倒したからって、責任を押し付けられたらたまったもんじゃない。


 蒼弦    : シレッと混ざってんじゃねぇよ、ケイさん!?

 ラーサ   : あ、やっぱりこっちのエリアに参戦なんだ。サヤはいる?

 ケイ    : サヤもっていうか俺のPTは今は勢揃いで移動中。もうちょいで平原まで辿り着く。

 ハーレ   : あ、ラーサさんに蒼弦さんがいる! やっほー!

◯ラーメン  : その会話の流れ……もしやそのコケの人、張本人?

 ケイ    : おう、そうだぞ。共闘、よろしくな!

◯スリー   : ケイさんが例の人かー。ルアーを倒したのってマジ話? オオカミに倒されたのは見たんだけど。


 ケイ    : そんなとこで嘘付いても仕方ないだろ。その辺はルアー本人に聞いてくれ。

◯スリー   : そりゃそうだ。こりゃ失礼しました。ケイさん、よろしくな!

 甘口辛子  : 俺はケイさんと直接会話すんのは初めてだな。

 ケイ    : お、マップ作成のランキングにいた人だよな? ここの共闘に参戦?

 甘口辛子  : 覚えててくれたか。まぁ既に現地入りしてるから待ってるぜ。

 ケイ    : 了解。そっち行ったらなんか注意点とかはある?

◯マッチ   : 可能な範囲でPT連結を最大までして欲しいです! フレンドリーファイアの危険性がー!?


 ラーサ   : 既に共闘を始めてる他のエリアから聞いた感じだと、現地の2PTと共闘に遠征してきた1PTで連結して戦うのが良いらしいね。3PT迄だから混成で最大の18人にはしておいた方が良いみたい。


 ハーレ   : ほうほう! それじゃ辿り着いたら、まずはPT連結かな!?

◯ガッツ   : そうしてもらえると助かる。ソロも結構いるから、適当に混ぜて貰えればより有り難いかな。


 ケイ    : 了解。んじゃ、辿り着いたらここで呼びかけるって事でいいか?

◯マッチ   : そうしてもらえると助かります! やったー、次の増援だー!

 ラーサ   : 私達も向かってる途中だから、またその時にね!


 よし、とりあえず到着したらまずやるべきことが決まった。PT連結をして最大限までフレンドリーファイアの確率を減らした上で、敵の討伐だな。


「ケイ、ハーレ、到着したから一旦切り上げて欲しいかな」

「ほいよ」

「分かったー!」


 どうやらエリア切り替え地点まで到着したようである。1言断りを入れてから戻ろうか。


 ケイ    : エリア切り替えのボスまで来たから、討伐してくる。

◯ガッツ   : 了解しました!


 さてと、さっさと仕留めて共闘エリアに行こうじゃないか。ここのボスは飛ウナギって言ってたよな。まぁ雑魚だろうしーー


<ケイが成長体・瘴気強化種を討伐しました>

<成長体・瘴気強化種の撃破報酬として、増強進化ポイント2、融合進化ポイント2、生存進化ポイント2獲得しました>

<ケイ2ndが成長体・瘴気強化種を討伐しました>

<成長体・瘴気強化種の撃破報酬として、増強進化ポイント2、融合進化ポイント2、生存進化ポイント2獲得しました>

<『進化の軌跡・風の欠片』を2個獲得しました>


 あれ、何もしない間に終わってた!? え、会話を切り上げて戻ってくるのを待っててくれた訳じゃないのか!?


「え!? もう終わってるよ!?」

「あー、PT連結中だとこうなんのか。これはこれで情報としてはありがたいが、ちょっと悪い事をしたな」

「え、何が起きたんだ?」

「すまん。俺のタカとフラムのヘビがまだだったから先に終わらせようとしたんだが……」

「PT連結中だと通常のPTと同じ扱いになるっぽい……。ケイ、なんかすまん」

「あーそういう仕様か。そういう事なら気にしなくていいぞ」


 まだまともに確認出来ていなかったPT連結の仕様の1つが分かったって事は良いことなのかもね。まぁ不意の状態で戸惑いはしたけども、理由さえ分かれば問題もないか。

 でも、PT連結状態でこれだけ進化ポイントが貰えるのはちょっと多過ぎる気もする。進化ポイントのボーナス獲得期間とか……? いや、もしかしたら進化ポイントを使う何かがあるのかもしれないね。ここは慎重に行ったほうが良さそうだ。


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