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12.黒いウサギの正体(ジン)

正直すっごいやる気出してた自分が嫌になるくらいくだらない話だった。

魔術師ギルドに走って行ったシークが報告してきたときの落胆ぶりはひどかった。


奴の正式名称は『アベンジャーラビット』。復讐者の名前で落ちがわかった人もいるだろう。


奴が出現する理由は単純……グラスラビットの狩り過ぎ。それだけ……。

モンスターを倒すとその魂の一部が残る。同種のモンスターの魂の怨念が数十、数百集まり、アベンジャーとなる……とのこと。夜に出たのは偶然というか一定数狩るのに夜までかかったってだけ。


一応補足しておくと、怨念の対象が違うとアベンジャーにならないし、少しの怨念はスピリットになって消えちゃう。

つまり、同じとかパーティが続けて何体も同じモンスターを倒すようなことをしないと出て来ないモンスター。

ゲームシステム的に言えば、一か所で同じモンスターを狩り続ける行為を防ぐためのシステム。こっちの世界から言えば種の生存のための行為といったところ。


アベンジャーは非好戦的なモンスターほど発生しやすいらしい。ウルフのが発生しなかったのはそのため。とはいえラビットだったとしても10~20程度では出てこないし、周りのパーティが発生させても妨害に入ったりしない限り無関係なパーティには攻撃してこない。


最終的な結論

・普通にやってれば出会うことすらないモンスター

・無抵抗なグラスラビットを狙って大量に狩った者が報いを受けただけ


以上、すごく……無駄な時間を過ごした……



────────コメント欄─────────


〔ギア〕

……なんじゃそりゃ!!

てかただの狩場独占防止用のモンスターかよ!!


〔シーク〕

>>ギア

そうなるよね┐(-。ー;)┌

ちなみにそんなの出てくるまで狩りする奴なんてこっちにはまずいないからすんごい昔の文献にしか情報がなくて魔術師ギルド位しか知らなかったってわけ


〔ミスト〕

なるほど……衛兵が攻撃を受けたのは、街に逃げた復讐対象との間に入ってしまったためか。

>>シーク

ちなみに狩人たちは特定の種を狩りすぎるなんてことはまずしない。

種が絶滅する危険や生態系に影響を及ぼす可能性があるからな。


〔ジン〕

そういうこと。衛兵からすれば街を守るのが仕事だから入らざるを得ないわけだが……


〔ローナ〕

なにそれ!!

衛兵さんは自業自得の奴の身代わりになって重傷ってこと?

可哀想だよ!!


〔シーク〕

>>ローナ

(..、)ヾ(^^ )よしよし

今回の件で魔術師ギルドから情報が入って、今後はアベンジャー系のモンスターに関してはプレイヤーの方を抑えるようにするらしい。


〔黒影〕

>>ジン、シーク

なんかお疲れさん。おごるからさヽ(`◇´(;_;、)ゝ 一杯行こう!


〔ハーブ〕

>>黒影

うちの宿にある酒場に来なよ!

お酒サービスしとくから!!


〔ガイ〕

だから僕みたいな狩った量が少ないプレイヤーは無事だったのか。


〔ジン〕

>>黒影

ありがと

>>ガイ

というよりはスタートダッシュ決めようと夜まで狩りしまくってた奴の中でも特に群れて面倒なウルフを避けてウサギ狙った奴というすごい一部がやられただけ……


〔ウィン〕

おつかれ~

というか狩場独占防止システムか……

いくつかのゲームで聞いた事あるけど

そんなの引っかかるほど同じ場所で狩るなんてマナー的に……


〔ギア〕

>>ウィン

たぶんだが、【DKK】とかネトゲ初のプレイヤーだろう。

【DKK】には狩場独占禁止システムなんてなかったからなぁ……


〔シーク〕

【DKK】はおそらく一番【VWO】とシステムが違うからなぁ……


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