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魔法使いは冒険家に

作者: ユーガー
掲載日:2026/07/11

「亡霊はお嬢様に」を読んでいただいた上で読んでもらえると嬉しいです。一応この話は「亡霊はお嬢様に」で出ているとある子が主人公となっております。あちらよりは冒険がメインになっていきます。もしかしたらどこかのタイミングで連載の方で出すかもしれません。

私は魔法学校を卒業した後、冒険家になるため王都のギルドへと向かった。

そこは冒険家が集まりパーティーを組んだりクエストを受けたりする所で私は冒険に行くためのパーティーを探しにギルドへやってきた。入口を入ると人が沢山居た。ごつい人や露出度が高い女性、いかにも魔法使いって言わんばかりの人や軽装の人、鎧で固めてる人などいろんな人が居た。ガラの悪いおじさん達を横目に受付に行くと女の人が立っていた。


「ようこそギルドへ~本日はいかがなされましたか?」


「冒険家の登録とパーティー紹介おねがい」


「分かりました~ではこちらの紙へ記入をお願いします~」


そこには名前と職業などが項目として書かれていた。


「これでいい?」


「はい確認しました。では、こちらをお持ちください」


小さな首飾りを渡された。


「ギルドの説明などはいかがですか~?」


「説明?」


「はい~。クエストなどはギルドで受注していただきます。クエストはランクで区切られていてA~Dまであります。そして冒険家の皆様にもランクはございます。ランクの高いクエストを受ける場合は注意喚起等させてもらいますがクエスト中の不慮な事故で死んでしまった場合は当ギルドでは一切責任を負いません。後パーティーでの報酬についてのご相談は承っておりますのでどうぞご利用ください。後、冒険家達同士の命のやり取りは禁止とさせて頂いております。破った場合は登録抹消及び今後新たに登録をする事が出来なくなります。基本的なものはこのようになっております。冒険家同士の約束事などもあるようですのでぜひパーティーに入ったときに聞いてみてくださいね~もう少し詳しく知りたい場合はまたおっしゃってください」


私は長い説明を聞いた後、パーティーを探した。


この時期は魔法使いが過多になるのか、なかなか入れそうな所を見つけられなかった。周りを見ていると身なりのいい装備のしっかりした人や、体つきの良い女の人が人気があるようだった。


こちらから声をかけていくと魔法使いはもう居るよと断られたりガキは帰れと言われたりで散々だった。


私は王都でパーティーを探すのは諦めて別の所で探そうと思った。


そうだ、友達がいた領に行こうかな


そして私は馬車に乗って4~5日移動することになった。


個人の馬車なら2~3日で着くのにな~


そしてクロフォード領のとある街へ着いた。周りを見ながらギルドに向かった。


この街は王都よりは過ごしやすい


この街にはとても小さいギルドがあった。この領では小さいダンジョンしか存在しておらずクロフォード領自体も和やかでモンスターもほとんどでないそんな領だったためクエストはあまり出ていなかった。


ギルドに入ると駆け出しと言うべきか子供と言うべきかそんな子が数組いた。


「いらっしゃい、珍しいねこんな小さなギルド来る人が居るなんて」


私はギルドでもらった首飾りを見せた。


「君も駆け出しだね。ここに居る子もほとんど駆け出しさ。簡単なクエストしかないけど見てってよ」


薬草採取に猫探し・・・荷物持ちにお掃除・・・この子達にとっては大事なお仕事かもしれないね


「ダンジョンは?」


「あ~あそこか~駆け出しにはちょうどいいよ~大きいのも居ないし地図必要?」


「頂戴」


そして地図をもらい印をつけてもらい行くことにした。


ダンジョンの付近は森の様になっていて小高い山の様な所にダンジョンの入口があった、そしてなぜか、ドアが付けられていた。


誰が付けたんだろ・・・


中に入ると下へ続く洞窟のようだったけど途中で道が分かれていた。


歩いているとまた分かれ道・・・小さく見えたはずのダンジョンも中に入るとそれなりに広かった。


階段のようなもので下に降りるとまだ道は続いていた。ようやく出てきたモンスターもスライムと味気なかった。


そして次の階層へと降りていくと少し広いフロアに出た。そして、子供二人が何かと戦っていた。


「そっちに行ったぞ!」


「来ないでー」


ハチャメチャのようだった。私はそっと覗くとゴブリンのようなモンスターと戦っていた。


子供なのに凄い・・・


男の子がナイフのような長さの剣で戦い、女の子が後ろで杖を持って何かを唱えていた。


危なそうなら手伝いに入った方がいいかな?


そう思い見ていると女の子が放った小さい火の玉が当たり怯んだ隙に男の子が剣を刺して倒した。

その後魔石のようなものをゴブリンから剥ぎ取って喜んでいた。


この子達が居たからモンスターも少なかったのね・・・スライムとかだろうけど・・・


私はそう思い邪魔しないように戻ろうとしたら悲鳴が聞こえてきた。


ふと振り返ると子供達が一回り以上大きいゴブリンに出くわしていた。


流石にあれは相手が悪い!


急いで助けに入った。女の子は怯えて座り込み、男の子は震えながら剣を向けていた。


「後ろに居て」


「わ・・・わかった」


私は詠唱を唱えて火の玉を撃った。当たったが倒しきれなかった。もう一度私は同じ詠唱をして今度はもう少し大きい火の玉にして飛ばした。火の玉はゴブリンを貫通して奥へと飛んで行った。


「大丈夫?」


「さっきのすご~い!お姉ちゃんどうやったの!」


「こ~ら、先にありがとうだろ」


「そうだった。お姉ちゃんありがとう!」


「助けてくれてありがとよ」


この子供たちは兄弟で街に住んでる子で普段あるクエストだとつまらないということでダンジョンに来たようだった。


そして私達は一緒に外へ出た。


「魔石もらっていいの?」


「いいよ」


「やったーありがとう!」


ダンジョンの前で子供達ははしゃいでいるとダンジョンの方から変な音が聞こえてきた。


「何か来る!」


さっきよりも大きいホブゴブリンが現れた。


私はさっきと同じように大きめの火の玉を作って撃ち込んだが避けられてしまった。


「逃げて!」


子供達にそういうと子供たちは走り出した。


私はそのまま次の魔法を撃ちだした。氷柱を飛ばし攻撃した。腕に刺さりはしたけど止まらなかった。


私は友達に教わった魔法で応戦することにした。数十個の火の玉を頭の上に出して次々に撃ち出した。土煙の中ホブゴブリンが倒れるのが見えた。私は警戒をしながら様子を見ていた。土煙が晴れて姿が見えると倒れているように見えたが、私は詠唱を唱え炎の弓矢を構えた。そして撃ち込んだ。死んだふりだったのかホブゴブリンの悲鳴が聞こえた。そして真っ黒になっていた。魔石を取ると灰になって飛んで行った。


私はそのあとギルドに戻り報告した。


「そんなことがあったんですね・・・ありがとうございます。もう少し注意しないといけませんね」


対応がきちんとしたものに変わっていた。


「これからも警戒して兵士の人に見回りをしてもらえないか聞いてみましょう」


「お姉ちゃん!」


さっきの子供達が来た。


「あのゴブリン倒したの?」


「倒した!」


「どうやったんだよ!」


「魔法で」


「凄い・・・私もお姉ちゃんみたいになれる?」


「きっとなれる」


二人の頭を撫でて私はそのギルドを後にした。


友達がいた屋敷はもう少し先にあるみたいだけど・・・行っても迷惑だろうから次の街を目指そうかな


私は財布を覗いた・・・


ギルドに戻った。


「おや、もう帰ってきたのかい?」


「お姉ちゃん!おかえり!」


「ホブゴブリンの魔石は売れる?」


「丁度欲しかったんですよ。それがあると報告も楽ですから。少しお待ちくださいね~」


あの子供達と遊んで待っていると受付の人が戻ってきた。


「お待たせしました。こちらがクエスト報酬と魔石のお金銀貨10枚です」


「多い」


「ええ、今回はクエスト扱いにさせていただきました。そして魔石の値段に上乗せしました」


「いいの?」


「助かりましたから。滅多にない事象ですので丁度良いかと」


「分かった」


「あと次行くところはお決まりですか?」


「まだ」


「では、ゲルマール領へ行ってみてください大きな街とダンジョンがありますよ。場所は・・・反対側になりますが・・・」


私は無意識にお尻を抑えていた。


「そうですね・・・長旅になりますのでクッションを買うとよいかもしれませんね」


そして私はお礼を言って馬車へと向かった。

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