表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/19

決めたこと(2)

 ヘルパーを雇うことに決めた時、私は日本人の友人・知人の中で、ヘルパーを雇っている人に色々質問したりアドバイスを貰っていた。実際に現在もヘルパーを雇っている3名、かつて雇っていた人1名から具体的なナマのアドバイスを貰い、あとは自分では雇ってはいないが、雇っている友達がいてその人から聞いた、とかいう人が何人かいた。これらが全ての情報を網羅している訳ではないだろうけど、とても参考になった。それを元に決めたことはざっくりと以下の通り。


①1番大事な仕事は、3頭の犬の散歩。スタンダードプードル(むらさき♀5歳)は1日2回。1回につき1時間程度。他2頭のミニチュアピンシャー(あお♂18歳)と(ぴんく♀12歳)は高齢につき、夕方のみでOK. 雨の日は行かない。とにかく我が家での仕事の中で、犬のことは最優先。

②掃除、洗濯。食事の支度は私がパートの日は必ず作る。また、その他の日も、特に私が自分で作ると言った日以外は用意する。なるべく日本食を覚えて欲しい。買い物は基本的に日曜に私と夫が買い出しに行くが、頼んだ時には行ってもらう。土曜日は洗車。

③日曜日と祝日は休日。ただし、日曜や祝日であっても特にこちらが要求した日は、別途日給で働くか、振替休日を設ける。

④給料は、月末に払うものとする。食事は、私たちが食材を買い、私たちと同じものを食べる。作ったものを自由に食べて良い。その代わり食費は支給しない。有給は初年度は年に7日。また、年1回里帰りの飛行機代、健康保険もこちらが負担する。

⑤その他、細かいことはその都度決めていく。


 ざっくりとこんな感じだが、犬に関しては書いてある通り最優先事項なので、一頭一頭への細かい指示書を別に作ってある。我が家は犬のお世話中心だが、家庭によって、小さな子供だったり、介護・介助が必要な老人や病人がいる家庭だったり、様々だ。掃除・洗濯についてはどの雇い主でもやってもらう仕事だろうが、聞き取りによると、食事の支度はその家庭によって色々だった。買い物と料理は雇い主が行うというパターンも多い。口に合わないものを食べたくない、料理が好きだから、小さな子供がいる家庭では、自分が作った物を食べさせたいなど、色々と理由はあるようだ。我が家の場合は、手のかかる小さい子がいないので、幼稚園や学校への送り迎えもないわけだし、洗濯物だって多くはないし、掃除が大変な豪邸に住んでいるわけでもない。朝夕の犬の散歩以外はやることがなくなるので、ご飯の支度も基本的にお願いすることにした。休みの日の取り決めもヘルパー雇用に関する法律で決まっていることなので問題ない。ヘルパーRから「物言い」がついたのは、食事についてだった。


 私はフィリピンの食べ物を自分で作って食べたいです。なので、食費は別にください。


 おぉ、そうきたか。実は初めからこういう事態も想定していた。なんでも食べていいと言われても、雇い主の顔色を見ながら食べるよりは、自分で好きなものを好きな分量食べたい!というヘルパーも多いようだ。現に、私が相談した人たちの中の半分は、食費を別にあげている(いた)。その代わり、雇い主が買った食べ物は絶対に食べてはいけない、というルール。食費はあげないけど、家のものなんでも食べて良いよー派の意見は、食材が多くなって冷蔵庫がいっぱいになるし、調味料を置く場所も必要になる。また別々に作る分、光熱費が余計にかかることにもなるし、キッチンが雑然とする、というもの。我が家のキッチンは狭い。自分たちのものでさえもスッキリ収納できなくて片付かない状況である。私は迷わず、食費は出さないけどなんでも食べていいよー派で、夫もそれに賛成していた。だが、ヘルパーRは食費欲しい派。いくら雇い主だからと言って、強制的に自分たちのルールを押し付けるのも良くないと思い、そこは彼女の意見を尊重した。

 ちなみに、法律の方も、どちらかを選ぶように決まっている。食費を渡す場合は、日本円にして最低1ヶ月約25000円は保証すること、となっている。食品自給率が低く、卵1パックが500円以上、たった240mlの牛乳が200円前後もする物価の高いこの国では、決して贅沢できる金額とは言えないが、もちろんうまくやりくりすれば食べて行ける妥当な金額でもあると思う。我が家の場合、野菜類と調味料は、冷蔵庫や置き場所の関係で、我が家のを使っていいルールにしたので、ヘルパーRは楽勝であろう。


 ヘルパーRと私たちの生活はこうして始まった。4ヶ月経った今、うまく言っている部分もあるし、もう無理だぁあああ!と叫びたくなる部分もあるという状況である。2 : 8、いやいや、1 : 9で後者である。





 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ