表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/19

ヘルパーの達人(15)

 私たち家族はヘルパーを迎える際に、雇ったことがある、雇っていたという友人・知人から色々と情報を仕入れていた。その中でも、雇い始めてからも困ったことがあるとお知恵をお貸しいただいている方がいる。

 彼女は、私よりも恐らく一回りは年下であろう。貫禄があるので一回りくらいに見えているだけで、本当はもっと年下かもしれない心強い相談相手がいる。その彼女は、小学生くらいの子供2人いて、共働きでもあるので(現在は在宅)、ヘルパーの存在は欠かせない。かれこれ10年くらいヘルパーと生活していて、数人クビにした経験もあるという。最初はヘルパー紹介所に頼んでヘルパーを探していたそうだが、途中から自力で探し、手続きも自分でし始めたそう。そのため、ヘルパーを雇うにあたっての規則、何かあった場合の罰則や、その他細かい色々なことが起こった場合の対処法などの資料を熟読しており、何があっても対応できる!と言う、言うなれば「ヘルパーの達人」である。

 彼女は仕事に子育てにとても忙しいのだが『第1回 辞めます事件』のことやら、わざとなのか国民性なのかわからないことなど、「これってどうなの?」とメッセージを入れると、サクッと端的に返事をくれるので非常にわかりやすい。『第1回 辞めます事件』のことについては「はぁ!?私だったら速攻クビ案件です!すぐクビにしても良いです。はっきり言って、舐められてるとおもいますよ!」とのこと。洗濯物の畳み方については「それは絶対にわざとやってますね。彼女たちはヘルパーのプロです。普通洗濯物を裏返しのまま畳むとかアリエナイです。おかしいこと、ダメなことは気がついた時にきちんと言わないとダメです。『あー、このままでいいんだ』と解釈して、絶対直さない。1度で直さない場合は、しつこく何度も言わないと直りませんよ!『ソーリー』って簡単に言うど、とりあえずそうやって返事してるだけですからね!」とのこと。

 あー、その通りだ。何か言うと、すぐ「ソーリー」と挨拶代わりのように言うけれど、1度ではなかなか直らないことも多い。簡単な内容であればあるほど。(もう何度言わせるんだよ!)と思うことも沢山ある。それと、こちらの様子を伺いながら、少しずつ自分のやり方に変えていくこととか、物の置き場所を変えたりとかもある。(え?何勝手なことしてんの?)と思うことがあっても、(まぁ、彼女が使いやすい方がいいか)などと気がつけば私の方が折れていることもある。下着を裏返しに畳まれることは折れられなかったが…。ダメだと思ったらすぐ言わないといけないのだなーと思った。日本人とフィリピン人という人種の違いは、その文化や育った環境のギャップもある。私の場合は言葉のコミュニケーションでもちょっと難ありなのだから、直して欲しいことがある場合は、臆せず言うべきだったのだ。遠慮してる場合ではない。もう私は日々の小さなイライラの積み重ねで、ハゲそうだった。


『ヘルパーの達人』はすごい。クビにしたヘルパーの話をしてくれたが、凄かった。クビを通告したその日にヘルパーを追い出したのだそうだ。突然の解雇はヘルパーにとっては痛い。収入が無くなるだけでなく、2週間以内に強制送還帰だ。1度クビになったヘルパーが簡単に次が見つかるわけもないから現実は厳しい。違うヘルパー紹介所に登録したとしても、政府機関にはクビになった履歴が残るはずなので、照会すればすぐバレるだろう。新しくヘルパーとして雇ってもらう時に、このヘルパーは何か問題があるのかもしれない、、、と必ず問われる汚点になるのか確実だ。

それが分かっていても、容赦無く即日解雇しなければならないほど酷いヘルパーもいる。雇い主の物を盗んだとかもよく聞くし、とんでもない暴言を吐くとかもあるらしい。雇用主が旅行中に、ヘルパー仲間を呼んでどんちゃん騒ぎ、雇用主のクローセットの洋服を着てファッションショー!とかいう話も聞いたことがある。


達人曰く『ヘルパーを100%信じてはいけない!』なのだ!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ