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お国柄かわざとか(13)

 辞めると大騒ぎした次の日、朝から晩まで何事もなかったように振る舞うヘルパーR。あんな風に辞める理由にもならないようなことで、簡単に辞める!と切り出しておきながら、次の日そんなことがあったとは思えないように、振る舞える神経が私にはわからない。これはお国柄なのか? 夕方の散歩の時も、いつも以上に大はしゃぎで むらさき にボールを投げていた。もやもやしていたのは私だけ。ポジティブに考えれば、ウジウジと考え込んだりしないところはある意味見習うべき点かもしれない。「辞めます!」と言った次の日に、何事もなかったように振る舞えるメンタルの強さ。私ならどういう顔をしていいか分からないようなもんなのに、ケロっとしている。 


 お国柄なのか?わざとか?と思うことは沢山ある。

これはお国柄なのかも?と思うことの1つに、料理の盛り付けの違いがある。日本の一般家庭では、カレーなどのドロっとしててごご飯にかけて食べるようなものは、だいたいちょっとだけ深さのある皿に、ご飯とルーを半々くらいな感じで盛り付けるものだけれど、なぜかヘルパーRは小鉢みたいなものにカレーのルーを盛り付け、普通のご飯のお茶碗にご飯が出てくる。日本でも一部のレストランなどでカレーが別に出てくることもあることを考えると、フィリピンではそういうもんなのか?と思うくらいで許容範囲である。だが、なぜかシチューをワンプレートにしたりする。なぜ?

また、ひき肉と香味野菜をスパイスで味つけたみたいな、アジア風のそぼろみたいな、それこそご飯と一緒に口に頬張る系も平たい皿にご飯とは別々に盛り付けられ、しかも箸を出してくるので、非常に食べにくい。そういう料理を何度か出されて、その度に私はスプーンを出してきてこれみよがしに、こういう時はスプーンでしょうが!と言わんばかりにご飯にかけてスプーンで食べている。もちろん、注意もした。でも同じことが繰り返されている。毎回言うのも疲れるし、無言でスプーンを出す今日この頃。いいかげん、覚えろよな!と言いたい。

また、これは普通別々に盛るよね?というものがワンプレートだったりする。例えば唐揚げ。サラダを添えているところまでは良い。でも、なぜかそこにご飯も盛り付けてあり、お子様ランチのように出てくる。ただ、アジア系だと数種類のおかずとご飯がワンプレートで出されるのは一般的だろうから、これはお国柄なんだろうなーと許容できる。ただし、これはちょっとどうよ!と思うワンプレートは、肉じゃがと野菜サラダとご飯。もしくは、具がたくさん入った私が作った郷土料理の汁物をカレー皿にご飯と一緒に盛るとか。米がシャバシャバになるし、汁物なのに違う料理になってしまうのだ。よくその状態で出てくる。盛り付ける前に気がついた時には、もちろん「それは別々の器に盛ってね」と言う。いつもの Ahhiii! が出て、別々にはしてくれる。だけど、絶対に次も同じことが起こる。そういうのを全く覚えない。

 

 これは絶対わざとだろう!と思うこと。それはヘルパーRはよくパスタを作ってくれるのだが、100%箸を出される。フィリピン人は箸でパスタを食べるのか?んなわけない!何人であろうが、パスタはフォークだろうよ!「これはフォークで食べるよ」と言うと、Ahhiiii! と大袈裟に言って出してくれるが、毎回毎箸を出される。多分、パスタはフォークだともちろん分かっていてわざと箸を出している。もう顔つきが違うから分かる。本当に知らなくてやっているのか、わざとなのか。


 そして、お国柄というよりは彼女の性格なのだろうか、掃除や洗濯のやり方について注意すると不満そうなのに、料理に関してのクレームは全く気にならないようだ。料理が得意だと自負しているのに意外だ。彼女が作った料理が塩辛すぎて食べられない時、口に合わない時などに伝えると「あー、そうでしたか。Ok、ma'am」とか言って何も感じてない。私なら(ぎゃーー!失敗したー!)(美味しくないって言われたー!ショックー!)などと思って、しばらく引きずりそうなものなのに。

ただ、彼女も何も感じてないわけでもなく、口に合わないと言ったものについては、次からは絶対に出してこないし、味付けに関しては改善してくる。そして「これ美味しかった!」と言うものについては、また作って出してくれる。ヘルパーRのそういうところには、プロ意識を感じる。

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