表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/19

第一回 私辞めます事件①(11)

 その日、私は出勤日だった。パートタイムでトリマーをしているのであるが、お店が19時までなので、ギリギリまでかかることもあれば、あまり予約がなければ早くあがれたりもする。当然、出勤日は全てをヘルパーRに任せる。彼女にもそのように伝えてある。仕事中、夕方の散歩に行ったか気になって、メッセージを入れる。

『散歩行ってくれたよね?』

『Ahhiii! いいえ、ma'am。Ma'amが帰ってくるの待ってました。まだ行ってません。』

『どうして?今日は仕事だから行けないの分かるよね?今すぐ行って!あお と ぴんくは家の近所で良いからね。その後 むらさき を連れて行って。』

『Ok, Ma'am』

そんなやりとりがあって、しばらくすると、ちびっこたちの散歩の様子の短い動画と写真が送られてきた。言われた通りに近所に行ったようだ。その後、少し経ってむらさき の散歩の様子も送られきた。同じように、近所の風景である。

おいおい!!なんだこれは!

『なぜ むらさき も近所を歩いてるの?彼女は公園に行くことになってるよね?』

『Ahh... Ma'am がいないので、近所を歩きました。』

『は?むらさき は公園に行くことになってるのに、どうして勝手に近所ですませてるの?』

『Ahhiii !Ma'am がいないので!ずっと待っていました!』

要するに、私が一緒に散歩に行かないから、歩いて散歩に行くのが嫌なわけよね。

とりあえず、埒が開かないので、仕事が終わって家に帰った。


 トリマーは体力仕事だ。そして怪我などがないように神経も使う。そしてヘルパーRのあの感じ。もうぐったりだ。すっかり暗くなってから家に帰ってきて、私はまた激怒した。

 外が暗い時に家の電気がついていて、カーテンなども閉まってない窓からは家の中は丸見えである。我が家には、玄関ドアの横に大きい窓があって、ブラインドが付いている。窓には家の中から外は見えるが外からは鏡みたいになって家の中が見えないフィルムを貼っているので、日中はブラインドを開けているが、夜は中が丸見えになるのがとても嫌なので、必ずおろす。ヘルパーRにも何度も言ってある。その時には「Yes ma'am」なんて言うが、全く直そうとしない。結局大体私が閉める羽目になっている。だが、私が留守の時はさすがにやってくれるだろう、やってくれないと困る!と思うが、やらない。そして、今日もがっつり家の中が見えていて、ヘルパーRは家の中の階段の途中に座ってスマホを見るのが見えた。家に入ると

「家の中の電気をつける時には、このブラインドを閉めてって、何度も言ってるよね?」と、なるべく冷静に言った。

「Ahhiii! 忘れてましたー」

また、得意のアーイー!が出たよ!イラつくわ!しかも、謝る言葉もない。そして

「いつも Ma'am が閉めているし、Ma’am が、自分で閉めると言いました!」

(言ってないし!!!話作り出したし!!)

もう怒り過ぎて英語で何か考えて言う状況でじゃなかった。私はただ

「そんなこと一言も言ってない。」とだけ言った。


 少し落ち着こう、お腹空いたし!と思って、夕飯を夫を待たずに先に食べることにした。出てきた夕食を見て愕然とした。まずお茶碗に盛られた白飯。そして、これは何?親指くらいの大きさのキャベツがギュッとなってる細い食べ物。あんかけみたいなのがかけてある。それが8個。以上。ご飯とおかず1品って。。。

「これは、私の分だよね?」

「Sir の分も入ってます」

え?おかずがこんな小さいのを4個だけ?!餃子よりも小さいこれを!?

食べてみたら、それは小さい小さい非常に小さいロールキャベツだった。思わずスマホで撮影した。こんな細くて短いロールキャベツを作るってある意味すごくない!?って思うほど小さくて短いロールキャベツ。それを1人4個のみって!ご飯の用意をする使用人がいるのに、なぜこんなにちょっとの夕食しか出てこないんろう!?私が足りないのに、夫が足りるわけはない。私はそれを3個だけ食べて、夫に5個とっておいた。そして、夫にメッセージを入れた。

『今日のご飯、めちゃくちゃしょぼいから、覚悟して帰ってきてね。もうあの人頭おかしい。散歩はできてないし、何度言ってもブラインド閉めないから夜家の中丸見えだし、ご飯はこれだし。今朝もまた あお の薬忘れてたし。全く覚える気ないし、反省もしない言い訳ばっかだよ。ストレス溜まるわ!』

 夫が帰ってきて、何も言わず、黙って出された小さい親指ロールキャベツを食べた。それを見計らって、ヘルパーRが夫に話しかけた。


「Sir、Ma'am は、私の仕事が気に入らないようです。辞めた方がいいと思います。」







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ