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現代ファンタジーの生け贄  作者: てんくす
5/6

異世界から来るもの

 さて、そんなこんなで魔物がやって来る当日、色々と準備をしてきたがいよいよ大詰めだ。


 魔力は世界に満ち、世界中に異世界からの門が現れる。その数ちょうど500。いいね。本当にちょうどいい。


 それと同時にこちらもダンジョンを展開。

 今ごろ世界中で地震が起こり、騒ぎになっているだろう。

 この騒ぎが収まるまでがタイムリミットだ。


 門の中には数えきれないほどの魔物がいるのだろう。


 門がゆっくりと開いていく………その前に俺は門に干渉、強制的に全ての門をダンジョンに飛ばす。


 門が開き、魔物が一斉に出てくるが、そこには人どころか生物すらいない。

 魔物の見た目は俺たちがよく創作上に使うゴブリンであったり、オークやオーガ、ハーピーなどそのままな奴もいれば、大きなタイヤみたいな形をした魔物や、液体の部分と固体の部分が入り交じった血の塊みたいなやつ、三本指の足がそれぞれ両端に3本生え、背には羽が、頭は蜥蜴、体は猫科の動物といったような得たいの知れないものもいる。


 異変に気付きダンジョンに干渉しようと魔法やそれに似た技術を展開した者をすぐさま抑え込む。

 そのまま、そいつらはそれぞれできたばかりの最下層に厳重に封印を施す。

 

 その後も魔物の強さによっては、ダンジョンを破壊しかねないものを拘束、先ほどより少し手前の階層に送り、順次強さによって送る階層を決める。

 

 ダンジョンの階層のデフォルトはある程度の明るさを保った広い空間だが、魔物によって生活環境を整えてやる。


 これは魔物への配慮というわけではなく、このダンジョンからでないようにするためのもので、一斉に魔物がダンジョンから出ようすれば、相当な負荷がかかってしまうため、仕方のない処置であった。現に、知性の低い魔物はその環境に満足して、上位者から命令でもでない限り、出ることはないだろう。


 それを500個もあるダンジョン全て同時に行う。


 通常なら不可能なその行為も神の力と魔力によってなんとか成立させることができる。


 しばらくして、なんとか終わらせることができた。


 一階層にいる魔物は保有魔力からして最弱の魔物で今の人類でも十分勝ち目はある。どうせだから各ダンジョンで最初に討伐された魔物には必ず報酬が出るようにしてやろう。


 これで正念場は乗り切った。



 ……だから俺は油断してしまっていたのだろう。


 異世界からの門が開いたままだということに気づけず、何の準備もできず、ただそいつと目を合わせてしまった。


 そいつは確かに門を通してこちらを見ていた。


 これは()()。魔物ではない。本能的に分かる。自分が現在相対しているモノは俺に力を与えた存在、それに近しいものだと。

 いや、近しいなんてものではなく、同じだ。つまり、異世界の神ということだ。

 

 俺は自分よりも上位の存在に敵意をもって見られているという事実に恐怖した。


 まともに息ができない。苦しい。怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。


 だがその恐慌は途中で中断される。

 神達によって精神を保護されたのだ。


 

 これは勝てない。どうしようもない。今後人類がどれほど順調に魔物を討伐していっても、こいつには勝てない。それが本能で分かる。


 俺はなんとか正気を取り戻したが、このどうしようもない現実に打ちのめされ、身動きが取れずにいた。

 

 そんななか、神達は俺にそいつへの対処法を伝えてきた。

 それはとても残酷で素晴らしい内容だった。

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