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現代ファンタジーの生け贄  作者: てんくす
4/6

加護

 俺は二週間後にくる魔物に備えてダンジョンが魔物が来た瞬間に発動できるよう仕掛けを全ての国(日本が国として認めた196ヶ国)に仕掛けていた。

 その数なんと500個である。

 ちなみにどうやって国から国へ移動したのかというと神の力を使った瞬間移動つまり、●ーラを使った。


 話を戻すと、この仕掛けも簡単ではなく、龍脈がどうの、時期がどうの、風水がどうの、自分の信仰されている総本山に、それがありならこっちも頼む、じゃあ自分は自分の建っている像の真下にといった神様からの指示という名のお願いを聞きながらも作業は順調に進んでいた。


 道中観光目的で立ち寄った国でマフィアの抗争に巻き込まれたり、強盗に襲われた少女を助けたりなど、どこの主人公だというようなイベントが発生したが、問題ないと言える範疇に収まっている。


 それはそうと、ダンジョンについて新たに追加されるときまったことがある。


 それは神の加護システムとステータスシステムだ。前述のものは俺がダンジョンの仕掛けを行ってからなされた神側からの提案で、ダンジョンに挑戦する探索者の中に気に入ったものがいれば、加護を与えたいそうで、これをシステムとして盛り込んでもらいたいそう。


 ここで加護の説明をさせてもらうが、加護とは俺が与えられた神の権能を人間が振るえるように弱められた力の下位互換であり、例えば剣神のいずこから力を与えられた場合、剣を使う際正しい軌跡が分かるといったものから、飛ぶ斬撃を出せるようになったりと、ギリ人間にできないことができるようになる。


 さて、加護を与えたいのなら勝手に与えればいいじゃんと思う者もいるかもしれないが、神は俺のような素質があるものだけでなく、まったくないもの。例えば無神論者であったり、神の存在を信じていても素養がないものにも与えたいそう。


 だが、本来加護とは信仰の上に成り立つものなので、威力は本来に劣るそうだが、加護をもらったことで、その神に対して信仰を持つかもしれない。


 それにより、加護も本来の力を発揮できるだろう。


 俺はこの加護について、神達は人間を助ける以外にも何か意図があるように感じて聞いてみたところ、 信仰を得るためというどこかの新興宗教のような俗物的な回答を得た。


 どうやら神々にとって信仰とは重要な意味を持つらしい。


 恐らくこのために神は俺に協力を求めたのだろう。


 だが、俺はこの加護の話を聞いて正直安心した。


 実はダンジョンを作ると決めた当初から分かっていたことなのだが、ダンジョンには管理するものが必要で、神はダンジョンを作る際の力の輸出で一時ダウンしてしまうため、俺にしかできない。そして、ダンジョンが生まれれば、神は加護を与える人間を見定めるため、俺はそのままかかりきりになってしまうだろう。


 まず魔物の監視とその制限。

 やはり異世界に侵略をかけるだけあって、一部、知能が高い魔物がおり、そいつらはダンジョンに対して干渉をしかけ、脱出を試みたり、支配権を得ようとするだろう。俺はそれを阻止しなければならず、また知能が低い魔物でも人間の複数の気配を感じ取って襲おうと自分の階層から地上へ出ようとする魔物がいないとも限らない。

 知能が低い魔物の特徴として、繁殖力が強いことから、階層を移動させたり他のダンジョンに回したりして、数を調整することもしなくてはならない。


 次にこれは本当に嫌なのだが人間側の監視だ。


 俺はこの仕事で人間の命の取捨選択をする。

 当然ながらダンジョンに来るのは何も善良なものばかりではなく、悪人もいるだろう。他人の成果に手を出し、そのまま殺すものもいるだろう。

 俺はそいつらに対して、わざと魔物が多い場所に誘き寄せたり、罠を仕掛けて殺さねばならない。

 魔物は増えるのに、探索者が減ってはいつまでたっても魔物が減らないからだ。


 こういった理由から現状は俺がダンジョンを管理せねばならない。つまり、どんなに助けたくとも探索者を助けることができないのだ。


 だが、俺は心配していない。神が最良の未来を俺のやり方によって見たのなら、きっといつか魔物は殲滅され、ダンジョンはきえるのだろうから。


 ……もしかしたら、ダンジョンに味を占めた神々は魔物が殲滅されても、ダンジョンは残して魔物の模造品を作り出し、信仰を集める手段にするのかも知れない。


 そうなったらそうなったでぶっちゃけかまわないし、神達がそういう俗物的なのを知るのも俺だけなので、ダンジョンに挑戦する探索者たちからしてみれば、命懸けで戦う自分たちを支えてくれる心強い存在に見えるだろう。


 神は信仰を、探索者は財と強さを、人々は新たな需要を、それぞれ得て誰も損しないWin-Winな関係と言える。


 さて、大分話が脱線した。

 神の加護システムについてだが、これは導入予定の魔法知識が入ったスキルオーブと同じ原理でいけると思う。神の加護を一種の魔法として、ダンジョンのシステムに組み込み、加護を与えたい相手に決まった加護を魔力を使い、情報として与える。この方法であれば、加護を与えることができるだろう。

 加護システムに関しては、魔物を倒して、スキルオーブを得なくとも、神に認められるだけで手に入るので手にしたことは自覚できないものもいるだろう。


 そこで追加するのがステータスシステムだ。このステータスによって、肉体情報、強さや精神状態、持っている魔法知識など、俯瞰して自身の強さを知ることができ、また仲間とも共有することで連携を取りやすくなるだろう。


 ちなみにこういう形でだそうと思っている。


 田中太郎(17)

 魔力 0

 体力 10

 筋力 10

 知力 10

 精神 健康

魔力LV 0

 スキル なし

 加護  なし

 これは、とある男子高校生のステータスであり、高校生の平均値である。


 体力は15あればプロスポーツ選手、筋力は15あればムキムキで、知力は15あれば頭脳明晰といえる。


 TRPGを元に作ってみたが中々できてる方だと思う。


 なぜこんなことが分かるのかと聞かれたら神の力のお陰ですというしかない。 

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