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RealSocialGame  作者: 無月公主
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【バトル王防衛戦】

朝…5時過ぎにサイレンのような音が鳴って目が覚めた。


「りきさん、良く聞いてください。自分は間もなくルナに召喚されて、PTから抜けます。ここにタクミさんが来るまで絶対に部屋からでな…」


シンカさんは喋ってる途中で消えてしまった。


消え方が一瞬すぎて唖然とする。


一体何が…それにこのサイレンはいつ消えるんだろう。


とにかく、装備を変えないと…


装備を変えている途中でサイレンは鳴りやんだ。


朝食は簡易パン。うっすらと塩の味がする硬いパンで…それを食べ終えた時に[ユナ様がパーティーに加わりました。]とホログラム画面が表示された。


ユナさんって確か幹部の…大きなリボンをつけた人…。


しばらくしてコンコンと部屋をノックされて、でてみるとshiftさんとユナさんだった。


「ついてこい。」とshiftさんに言われて、部屋を出てついていく。


「あの…何かあったんですか?」


「ふふんっ♪バトル王に挑戦者が現れただけの事よ。」


「え…それって…ルナさんにバトルを挑んだ人がいるって事ですか?」


「そうだ。ほんっとに何も知らないねぇ、君は。脳みそ筋肉かよ。」


「ふふんっ♪タクミにーさん?言い過ぎですよ。さて、どこの誰がどうやってルナ姉様に」


「はぁ~…かなりキモいんでやめてもらえます?」


「ふふんっ♪失礼な人。りきさん、気にしないでくださいね。タクミにーさんはルナ姉様が危険にさらされてて気がたってるんですのよ。」


………確かに…今日のshiftさんかなり口悪い…ルナさんが心配…なのか。


「え、ルナさん危険なんですか?」


「ふふんっ♪…ルナ姉様というより、この国が危ないですわね。姉様が負けるような事があれば…この国は崩壊しますわ。」


「静かにしろ。ついた。」


そこは大きな大きな広間で…【王宮の広間】って名前の部屋らしい。


ギャラリーが凄い…いつもの晩餐のメンバーが勢ぞろいしていて…中央にはルナさんがいて両隣にはシンさんとシンカさんがいた。ルナさんと距離をおいて金色の美しいドレスを着た…金髪の女性プレイヤーがたっていて…そのプレイヤーの両隣には九尾の尻尾と狐っぽい耳が生えた巫女服をきているAIと…ところどころ鱗のある…青い肌色の…龍が無理やり人になったみたいなAIがいた…


「…は?ドルガバの副官ミシェルだと?…どうやってここに入った。」


「ふふんっ♪謎ですわね。」


「きたか。」とスノーポークさんが近寄ってきた。


「ふふんっ♪あら、ユウキ様。」


「どうやら、昨日のりきのサモンゲートを見て、召喚者をフレンドにしてミシェルを召喚したようだな。」


「は?ミルフィオレに裏切り者がいるって事か?」


「そういう事だ。裏切り者を見たであろう人物は今試合待機中だ。」


……僕のゲートを見て…あの晩餐にいた…誰かが?


「試合待機中って…すぐにカウントが始まったりしないんですか?」


「……防衛戦を見るのは初めてか。通常のバトルとは違う。国にかかわる試合は待機時間がゲーム内時間で1時間設けられる。」とスノーポークさんが説明してくれた。


「えっと…もしかしてサイレンが鳴ってから1時間…ですか?」


「そうだ。」


しばらくして大きなホログラム画面がルナさんとミシェルさんの間に現れてカウントダウンがはじまった。


歓声が凄い…。


カウントダウンが0になってすぐに…シンカさんはカタチを変えて大きな斧になった。それからシンさんもカタチを変えて大きな盾になった。

その盾は持たずともルナさんを守るように浮いている。


「あらあら…斧?ふふふっ…槍を引けなかったようね?ルナ。」


「引けなかったんじゃないわ。引かなかったのよ。……当たりを引いてしまったから!!!」とルナさんは大きな斧を軽々と振り回し、ミシェルさんを攻撃しようとするが…九尾のAIがそれをバリアで阻止する。


「AIを武器にしちゃって大丈夫かしら?まるでエサにようだわ。」


龍神のAIがルナさんを引っ搔こうとすると…盾が勝手に動いてそれを防いだ。


次にミシェルさんが攻撃をしかけてきて、それも盾が素早く移動して防いだ。


「くっ。」


「あらあら?エサなんじゃなかったのぉ?」


二人とも…凄い…動きが素早くて…ルナさんの盾は自動防御するし…武器は…一撃当たると体力を半分近くもっていかれる凄まじい威力だし…これが矛盾シリーズのAI。


「あら…盾と斧が私の武器だとでも思ってるの?…」


ルナさんの盾と斧は…手に持たず手の近くで浮いてる…そうか!!…AIだから…カタチは武器と盾でもあれはシンカさんとシンさんなんだ…。


ルナさんの手には本が…もしかして…詠唱すれば強制勝利になるせこい本じゃ…。


「あれは…【アポロンの残した日記】か?」とshiftさんがスノーポークさんに問う。


「いや、あれは…【賢者の書】だ。」


「は?マジで言ってるのか?頭おかしーんじゃねーの?運ゲーかよ。」


「…どういう事ですか?」


「ふふんっ♪【賢者の書】は書の中に封じ込められた7人の賢者に使う用途を承認されないと威力がでない…つまり運ですわ。賢者達の気分次第で全てが決まります。」


シンカさんが前にそんな事言ってた気が…。


ルナさんが書を開くと…ルナさんのまわりに七色の球体が現れた。


「国を守りたい!」とルナさんが叫べば…赤い球体が「承認。」橙色の球体が「否認。」黄色の球体が「承認。」緑の球体が「否認。」青い球体が「否認。」藍色の球体が「承認。」紫色の球体が「承認。」と7人のご老人の声が聞こえた。


「クスッ【賢者の書】?ずいぶん神頼みなのね。余裕がないのかしら。」とミシェルさんは攻撃をし続ける。


盾の体力が凄い削れてる。…シンさん・・・。


次にルナさんは「この国の平和を守るため!!」と叫んだ。6人に否認されていた。


「そんなオモチャで遊んでる時間あるのかしら?」


武器が刃こぼれをおこしていた。


「シンカっ!!」


「盾は耐久があるわ!!武器から狙いなさい!!」とミシェルさんがAI達に指示を出した。


「シンカを守りなさい!!!ボケ老人共!!!」とルナさんが叫んだ…すると…7人全員が承認し…


その球体はシンカさんの中に…武器の中に入っていった。


「もう遅いようねぇ!!」


ミシェルさんの魔法攻撃で、斧がパリンッと音を立てて壊れて…


「シンカっ!!!!」


眩い光がホール全体に…


そして…


「一度使ってみたかったんですよ。コレ。」とシンカさんの声が聞こえた。


シンカさんの髪が…長くボサボサになっていて…綺麗なエメラルドグリーンに黒いメッシュが入っていた。

それから…白と黒の羽に…漆黒のマント姿…。


もしかして…昨日シンカさんが裸になった時に見えた…下着の…1億の下着!!!

てことは…シンカさん魔王になった!?


「わぁ、色々スキルがありますね。破壊光線!!…なんちゃって。」と言うとほんとにビームが出てAIの一人の体力を削り切ってしまった。


「イナリ!!……よくもイナリを!!」


「シンカ…。」


「ルナ…こんな姿ですけど…愛してくれますか?」


「愛するに決まってるじゃない…。」


…shiftさんが壁をドンっと叩いて「キモい!!!」と一言。


「ぶはっ!!」とスノーポークさんが笑う。


「ふふんっ♪賢者の書で全員の承認を得た威力は凄まじいですわね。」


シンカさんはバサバサと空を舞い「シン!絶対に何があっても盾を解くなよ。」と声をかけると…ミシェルさんを長く鋭い爪で引っ搔こうとする…がミシェルさんには傷一つつかなかった。


「チッ…物理無効か。」


「なら…私がっ。」と前にでるルナさんをシンカさんは止める。


「まかせてください。物理無効にも限界ってものがあるんでしょう?」と言ってシンカさんは羽から羽を飛ばして攻撃をしかける…


「ふんっ!!物理は無限に無効よ!!」と…ミシェルさんが構えなしで立っていると…龍人のAIがミシェルさんの前に立ってかばう。


「な!!勝手に何を…。」


「これは魔法攻撃です!!!」


「な…そんな…。」


「うわあああああ!!!」と声を上げて龍人のAIは倒れた…体力は0。


「………これだから嫌なのよ…これだから!!!ミルフィオレは…チートだらけ。不正者の巣窟!!!………汚らわしい!!」


最後はシンカさんの黒い光線でミシェルさんの体力が0になって…ルナさんが勝利した。


歓声が沸き上がる。


「………不正で…悪かったわね。………でも…できちゃうものしかたないわよねー♪それに?本当に不正だったらBANされてるんじゃなくて?不正じゃないからこうして今もこの世界にいられるんでしょう?」


「くっ!!」


「さ、誰か、この人お国にお送りしてさしあげて?」とルナさんが声をかけると、シュガーさんがゲートを開いてミシェルさんを放り込んだ。


「……凄いですね。勝てる気がしません。」


「勝ってただろ。」とshiftさんに言われた。


「…最後まけたじゃないですか!僕」


「確かに。」


千翠さんがルナさんの前へ出てバシンッと頬を叩いた。


歓声が止まって…シーンっとなった。


「……調子にのらないでください。」と言って大広間から去っていった。


シンさんとシンカさんが元の姿に戻ってルナさんを抱きしめる。


「部屋に戻りましょう。」とシンカさん。

「僕らは大丈夫だから。」とシンさん。


ルナさんはAI達と共に部屋を出た。


「え…なんで千翠さん…ルナさんを…。」


「そのままの意味だろ。ルナを調子にのせない為。」とshiftさんが言った。


「ふふんっ♪メールが届きましたわ♪あら…ミルフィオレに潜んでたスパイって…最近入った新人の子だったのね。」


「ぼ…僕ですか!?」


「なんでそうなるんだ。やったのか?」とスノーポークさんが楽し気な声で言った。


「やってませんよ!!!」


「ふふんっ♪最近テストを受けて、ダリア班に配属された新人ですわよ。」











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― 新着の感想 ―
[気になる点] 戦闘に動きがなさすぎる。ドラクエの戦闘シーンのようだ。Aが攻撃をしかけた。Bは攻撃を避けた。Cは攻撃をしかけた。Bは攻撃を防いだ。小学生でももう少しまともな戦闘シーンが書けると思います…
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