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RealSocialGame  作者: 無月公主
128/164

【狂気ウイルスと虫の鎧】


パンデミック卿との試合が始まった。

速攻タクトを構えてウォールと被さった。

「いいな。休憩があって。疲れはないが、精神的に集中力が持たん。さっさと殺せ。」とパンデミック卿。

仮面つけてる時のパンデミック卿って…喋り方が雑だなぁ。でも、試合開始と共に俺にウイルス系の攻撃を仕掛けてるようで、ウォールが苦しそうな顔をする。スゥが上から水をかけてウォールを癒してくれた。

適当な会話で時間を稼いでるのか?ウォールのHPがガンッと減って、スゥの癒しでまた増えてを繰り返していた。魔力消費も激しいから俺はスゥにタクトを向けて魔力を注ぐ。

「流石に気付くか。」とパンデミック卿。

「さっさと殺される気なんて、最初からなかった…ですよね?」

「ふ…ふふふ……ははははっ!!では、これはどうかな?」とパンデミック卿。

「ぐっ…なんだこれはっ…。」とウォールが苦しそうに呟く。ウォールの足先から狂気のエフェクトが這い上がってきていた。

「これは…全然負ける気なさそうですね。」


【エイボンの太極珠に狂気解除を仕込んだ。使うといい。】


アイツにそう言われて、惜しみなくエイボンに狂気解除を頼んでウォールの狂気を解いた。

「…何!?お前には何も効かないというのか。」とパンデミック卿が焦りだす。

ハクがパンデミック卿の背後から斬りつけるが、パンデミック卿の体はバラけてハクは一旦身を引いた。まるで小さな虫が幾千も集合して体を形成してるような感じだった。

ハクの刀の呪いを何匹かの虫は受けていたようで燃えて床に落ちた。

虫は熱さ、火に弱い。ハナビの詠唱が終われば終わる。それまで耐えればいい。

フゥで大きな竜巻を起こしてウイルスを飛ばす。俺はフゥの竜巻の中心、目の部分に立って、エイボンの目でパンデミック卿を監視する。面白い事にパンデミック卿が竜巻に触れようとすれば指が崩れていく。手を引っ込めれば元に戻る。

パンデミック卿の本気といったところか…全身を小さな虫にしてしまうなんて…。

竜巻はかなり魔力が消費が激しい、それとウイルスに感染してしまっているウォールの治療をするスゥにも魔力がいる。でもウォールだけの治療じゃもう済まない。小人達全員がウイルスに感染していて、とんでもない魔力消費量になってきていた。スゥは新技の治癒の糸という技を使って全員の体力を守っていた。俺は忙しくタクトを振らないといけなかった。

「忙しそうだな。」と耳元で声がして、真後ろにパンデミック卿がいて急いで空へ飛びあがった。

「逃げても無駄だ。」とまたもや背後をとられた。今度は剣で俺の背中を斬った。ウォールがモロにくらってしまって俺の憑依をといて下に落ちてしまった。

「捕まえたぞ!」とパンデミック卿。仮面の奥の瞳が光って、とても不気味だった。

「マグマプール!!!」とハナビの声がして、俺達はマグマに飲まれた。

けれどもパンデミック卿は平気そうだった。どうしてだ?何故だ…この人はいったい…。

「驚いたか?驚いているだろう。…お前は最後、必ず火属性究極魔法を放つ、今回使っている虫は熱に耐性がある。……もう私を倒す手段は…無さそうだな?」

負けそうだ。と思った瞬間、もう胸に鍵をさして回していた。


【そう何度も何度も私を使ってどうする。私はもう変わる気なんて一ミリもないんだが…な。】


負けたら終わる気がしてるんだ…俺が負ければ、みんなの期待が失われる気がするんだ。


マグマの中でアイツはハクの刀を取り上げて、パンデミック卿を斬った。ただ斬っただけじゃない。虫を繋ぐ重要な虫を斬った。それによってパンデミック卿は体を保てなくなった。

剥き出しなる全裸の女性が目の前にいて、淡々と体力が無くなるまで斬りつけて、俺に体が戻ってきた。

マグマの海は消え去って、全裸だったパンデミック卿の服が元通りになった。

だけど、ストンと力なく座り込むパンデミック卿。


「見られた…。」と呟いた。


俺はベンチに戻ってため息をついた。俺だけでは勝てなくなってきている。前までの試合は俺の手の内を全く知らないからこそ不意打ちで勝ってきたようなもんだ。でも今は俺をしっかり見て、対策と傾向を積んできてる気がする。


「りき!!」と護の声がして、声がした方に顔を向ければ、護が何かを投げてくれて、それをキャッチして見て見れば黒煙機という名前のアイテムだった。【黒煙機:しばらくの間周囲に黒い煙を放つ。】


「それなら、きっと見えません!」と護は叫ぶ。

「ありがとう!!」


【黒煙機。これなら確かに、わざわざマグマプールで周囲を囲わなくとも、私と変われて すぐに終わらせる事ができるな。】


…俺だけじゃ勝てないんだ。もう。


【だろうな。私もそれはわかっている。だから変わって倒している。】


俺の次の対戦相手は…ダリアさんだ。

最初かわ変わっておかないと今のダリアさんには勝てない気がする。


1試合目


千翠vsりき          勝者 りき

スドーvsユナ         勝者 ユナ

パンデミック卿vsルピネル   勝者 パンデミック卿

ダリアvsラート        勝者 ダリア

ジョンナムvs東屋       勝者 東屋

レイニーvsShift        勝者 Shift

スノーvsマーマパパ      勝者 スノー

アローvsMr.DADA        勝者 アロー

エムルンvsリオ        勝者 リオ



2試合目



千翠vsリオ         勝者 千翠

スドーvsりき        勝者 りき

パンデミック卿vsラート   勝者 ラート

ダリアvs東屋        勝者 ダリア

ジョンナムvsShift      勝者 Shift

レイニーvsマーマパパ    勝者 レイニー

スノーvsアロー       勝者 アロー

Mr.DADAvsルピネル      勝者 ルピネル

エムルンvsユナ       勝者 ユナ


試合が少し早く終わったから、練習場4へ移動してダリアさんの試合を観戦する事にした。

相手はShiftさんだ。Shiftさんはカードをドーム状に張り巡らせてダリアさんが近寄れないようにバリアを張っていて、カードでちまちま攻撃をするが、ダリアさんは飛んでくるカードを全て剣で切り裂く。

「これは勝ち目あるんですかねー?」とShiftさん。

「あるんじゃないか?」とダリアさん。

「本気でいってます?」とShiftさん。

しばらく似たような攻撃が続いて、突然Shiftさんの体力がゼロになって試合が終わってしまった。

「いやー引きが悪かった。」とShiftさん。

「スペードのエース引けなかったか。」とダリアさん。

「だからタイマン嫌いなんですよ。」とShiftさんは苦笑しながらベンチに来た。

「りきか。早いな。」とダリアさんに声をかけられた。

「はい、まぁ…。」

「なーにが、はい、まぁ…。だ。底なしのチート武器使いやがって。」とShiftさんに毒を吐かれる。

「タクミ、お前はもっと鍛えろ。それも実質最強のチート武器だろ。」とダリアさんに言われて、「はいはい。」と言って練習場4から去って行った。

「今の3試合目が終了したら始めるか。」とダリアさん。

「はい。Shiftさんの武器ってスペードのエースを引いたらどうなるんですか?」

「カードがロックしている対象の体力を0にする。っていう攻撃ではないとだけ。ただ、受け止められるようなダメージじゃない。俺なら0になる。今のところラートなら生き残れそうだな。武器はぶっ壊れるだろうけど。」

「あぁ…そんな感じなんですね。」


3試合目


千翠vsユナ         勝者 千翠

スドーvsルピネル      勝者 スドー

パンデミック卿vsりき    勝者 りき

ダリアvsShift        勝者 ダリア

レイニーvs東屋       勝者 東屋

アローvsエムルン      勝者 アロー

Mr.DADAvsスノー       勝者 Mr.DADA

ジョンナムvsラート     勝者 ラート

リオvsマーマパパ      勝者 リオ


遅くなりました。なんとか日曜日中にアップできました…。対戦相手がゴチャってるので、間違えたら訂正入るかもしれません。訂正した場合なるべく次回投稿にてお知らせできたらします。忘れてる可能性があります。

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