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最後の見届け人  作者: 新泉 麻古都
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プロローグ

道なりに沿って歩くと何本目かの路地に鳥居が見えてくる。そのお社は明治に防災と事業経営のために作られたのだが、今は夜になるとある会社に繋がる鳥居へと変わってしまった。


そしてその会社独自のCMが今夜も貴方の街を密かに流れている。


『要らなくなった貴方の寿命は是非、ミコトに買い取らせて下さい。


安心安全綺麗に楽にがモットーのミコトは満月の日に深夜二時から夜明けまで営業しております。


詳しくは貴方の街にある近くの鳥居まで。

皆様のご来店、心よりお待ちしております。』


あの世とこの世の狭間に生きる者達が経営する摩訶不思議な会社【ミコト】は、CMの通り人の寿命を買い取る。

もちろん買い取りだから寿命と引換になるものがある。それは人によって違う。


どの街にもあるミコトだが、どの人でも利用出来るという訳ではない。

買い取るとは言っても、人の命だ。そう易々と売れるものでもあるまい。よってミコトの出す買い取り条件は厳しい。


大抵の人は一次審査で落ちてしまう。

しかし、希に二割程度の人が二次審査へと進むことが出来るのだ。


そしてその二次審査をクリアした極数人が寿命を売ることが出来る。


「すみません、寿命を売りたいのですが……」


今宵も、新たなる売却希望者が鳥居を潜ってやって来た。


_______さぁ、耳を澄ましてご覧なさい。本当に必要としてる人には届くはずです。貴方の街に流れるミコトのCMが…………_______

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