プロローグ
人が魔法を唱えることはない、なぜなら人は魔術師ではないからだ。
更に言うと、もうこの世に魔術師は存在しない。
しかし人は魔法に頼って生きる、数百年前に滅んだはずの魔法に。
僕は腰に括り付けてあるカバンのポケットから規則的に無数の穴の空いた金属製の板を取り出す。
起動のためのカード。無数の穴から情報を読み取り、装置に思考を促すための鍵。
金属製のパンチカードを腕に装着した小型のタビュレーティングマシンのスロットへ差し込み、読み取らせる。
カードが内部を通り、反対側へ排出。データとして記述された呪文が思考回路を通り現象として顕現する準備が整う。
あとは、魔力を繋ぐだけでいい。側面のスイッチをcloseからopenへ。
誰でもできる簡単な方法と少しだけ複雑な装置を使って、"魔法を使う機械"を僕は使う。
人が魔法を唱えることはない、なぜなら人は魔術師ではないからだ。
更に言うと、もうこの世に魔術師は存在しない。
しかし人は魔法に頼って生きる、数百年前に滅んだはずの魔法に。
今だってそうだ。
僕は腰に括り付けてあるカバンのポケットから規則的に無数の穴の空いた金属製の板を取り出す。
起動のためのカード。無数の穴から情報を読み取り、装置に思考を促すための鍵。
金属製のパンチカードを腕に装着した小型のタビュレーティングマシンのスロットへ差し込み、読み取らせる。
カードが内部を通り、反対側へ排出。データとして記述された呪文が思考回路を通り現象として顕現する準備が整う。
あとは、魔力を繋ぐだけでいい。側面のスイッチをcloseからopenへ。
誰でもできる簡単な方法と少しだけ複雑な装置を使って、"魔法を使う機械"を僕は使う。