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とても驚いたのは、彼、あの未来からの声とそっくりだったこと。
声って、遺伝するのかなぁ、そんな風に思って。
挨拶するのも忘れてた、わたし(笑)。
なんて言っていいかわかんないよぉ。
とりあえず、おじぎして
ニコニコ。
男は度胸、女は愛嬌(笑)。
こういう時は、その両方。
彼は、ニコニコしながら
ようこそいらっしゃいました、と。
どこかで聞いたような日本語だった(笑)。
なーんだ、日本語じゃん。
って、その時思った。
あの、未来からの声、
フェルディナンドも、日本語で話してたのかなぁ。
未来だから、翻訳マシーンがあるのかな、って思ってたりしたけど
それにしては、自然な声だった。
ふつう、自動音声ってとぎれとぎれで不自然だったりするもの。
彼は、語る。
「貴女の活躍で、世界の危機は免れた。だが、それでまた問題が発生する事になってしまった」
そう言うんだけど。
え?どうしてその事を知ってるんだろう?
わたしとフェルディナント、未来の彼しか知らない事のハズ。
そう思ったけど、彼の言う問題点が気になって。
次の言葉を待った。
彼は、深い憂慮を秘めた眼差しでこう言う。
「原発事故が起きなかったので、危険な旧式原発を使いつづけようと世界中が思っているのです。目前に迫らないと人、と言うものはどうやら解らないもののようですね、愚かしい事です」
なんだか、雲行きが怪しい(笑)。
わたしは、軽い気持ちでここを訪れたのに
彼は、もっと重大な決意を持ってわたしを呼び寄せた、らしい事が解った。
「でも、どうしてわたしを?」
当然そう思う。(笑)またややこしい事に巻き込まれたくないよー(笑)。
「それは、未来からの希望で」
すこし笑顔になった彼。
澄み切った瞳は、どこか未来的。
あ、そっか。それで
わたしとフェルディナントの事を知ってるんだわ。
すべて、つじつまが合った。




