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don't say no


静かな湖畔で頂くランチは、とてもおいしかった。

自分で作ったものだとしても、それは(笑)


「あなたと一緒に食べられないのは残念だけど」と

わたしはラジオの向こうのフェルディナントに話す。



「なぜ?」と、フェルディナントは不思議そうに。



「なぜって聞かれてもこまるけど、あなたに

食べさせてあげたい、楽しんで欲しいってそう思うの。」



わたしは本心を語った。


沈黙の後、フェルディナントは言う

「僕は、そちらの世界には行けないのさ。だから

僕が、君を想っていてもそれは無理なことさ」



そんなふうに言われたこと、なかったので

わたしは驚き、なぜか落涙した。


うれしかったのか、驚いたのか

感動したのかわからなかった。



フェルディナントは、驚いたように

「ごめん、僕は本当に悪い事を言ってしまった」



わたしは、涙を拭きながら「ううん、そんなことない。

もうわたし、あなたのその言葉だけで十分...」傍らの

レーザービーム・ポインタに気づく。



これで、もしかしたらフェルディナントの世界に行けるかも...


ポインタを自分に向け、銃爪に指を掛ける。


フェルディナントは、初めて声に動揺を見せ

「何をするんだ!どうなるか分からないぞ!」



わたしは、青空を仰ぎながら。

何故か、落涙し....



「ううん、わたし。はじめて。誰かに大切に想われたの。

もう、放射能にまみれた歪んだこの世界に未練はないの。あなたの世界に行けないなら、死んでもいい」



わたしは、銃爪を引く。

ラジオの向こうで、フェルディナントが何か叫んでいたが

もう聞こえなかった。

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