第100話(最終話):大宇宙の完全独占(天下布武)と、終わらない『大日本・多元宇宙商会』
ドモドモ(・ω・影)ゞ影盆こと盆ちゃんです。今回はもしも信長が転生していたらで執筆してみました(* ˊ꒳ˋ*)
楽しんで頂けたら幸いですm(_ _)m
既に次回作は執筆中です。投稿したらよろしく(∩´∀`@)⊃
第100話(最終話):大宇宙の完全独占(天下布武)と、終わらない『大日本・多元宇宙商会』
すべての宇宙を管理するメタ次元の最深部。
大宇宙の物理法則そのものを書き換える真の運営トップ――【統括システム・オメガ】は、第六天魔王・織田信長の放った『超絶・最終仕様変更覇王弾』によって完全に粉砕された。
冷徹な白と黒の電子空間だったメタ次元は、信長のエゴと大日本・多元宇宙商会の莫大な資本力によって、眩いばかりの極彩色と黄金の輝きに塗り替えられていた。
無機質なモノリス(サーバー)はすべて黄金の『新・永楽銭』の社章が刻まれた「大日本商会・次元統括オフィス」へとフォーマットされ、ここに名実ともに、大日本商会を縛るルールは過去にも未来にも、次元の外側にも一切存在しなくなったのである。
「ガハハハハ! 終わったぜェ! 一番デカい親玉も、ルールも、理屈も、全部俺たちの暴力とカネでブッ飛ばしてやったァ!」
オークの猛将・権六が、黄金の甲板で愛用の次元晶戦斧を天高く掲げ、全次元を揺るがすほどの勝鬨を上げる。
「へっへへへ! 御館様! これでメタ次元の全アクセス権限は完全にウチのモンでさァ! 全宇宙の神々からも、バケモノからも、消費者からも、未来永劫チャリンチャリンと利益が入り続ける究極の不労所得システムの完成ですぜ!」
大蔵省長官の猿ことトックス(猿獣人)が、桁数がバグって発光しているソロバンに頬ずりをして感涙の滝を流す。
「ウフフ、不労所得と言っても、現場の管理は必要ですわよ。さっそく、全平行宇宙の物理法則に『大日本商会への絶対納税義務』をソースコードレベルで組み込んでおきましたわ」
金柑ことルーギス(ハイエルフ)が、銀の杖を振りながら、爽やかな笑顔で極悪な宇宙法を制定していく。
「りょ、了解しました……! 全次元のエネルギーフロー、我が社のメインサーバーにて完全掌握。……アザトスの無限出力とも安定して同期しています。もう、宇宙がいくつ吹き飛ぼうが、一瞬で復旧可能です!」
戦略室の佐吉が、煙を吹く魔導盤を前に、過労死寸前の顔に達成感の笑みを浮かべる。
究極の『ブラック・ユートピア』の完成
メタ次元の完全制覇から、数万の星霜が流れたか、あるいは数秒しか経っていないのか。時間の概念すらも大日本商会が管理するようになった新宇宙では、それを測る意味すらなかった。
信長たちが自らの手で創り出した【超次元・真・大日本戦国宇宙】は、闘争と野心が無限のエネルギーを生み出す、究極の「ブラック・ユートピア」として絶賛稼働していた。
又左と虎は、新宇宙に配置した「超絶危険地帯」で、無限に湧き出す特級のバケモノたちを相手に、宇宙規模の雷撃とプラズマを放ちながら終わらない武者修行を楽しんでいる。
市松や南の極地の魔帝たちは、新たな宇宙の生態系(新素材)を片っ端から狩り尽くし、五郎左率いる機鋼重工部隊がそれを次々と未知の新兵器へと加工していく。
メタ次元のクレーマーから「超・熱狂的ファン」へと強制改宗させられたエンドは、大日本商会の特攻隊長として、他のメタ消費者たちに「ウチの推し(宇宙)の株を買え」とサイリウムと札束で物理的な布教活動(押し売り)を行っていた。
すべての社員(家臣)が、誰に強いられるでもなく、己の野心と欲望の赴くままに暴れ回り、それが結果として会社の莫大な利益へと直結する。
かつて本能寺の炎の中で潰えたはずの『天下布武』は、異世界での泥臭い起業を経て、ついに大宇宙のすべてを内包する究極の形へと到達したのである。
魔王の退屈と、絶対の剣
すべてを手に入れた大宇宙の頂点。
真・黄金の天主の最上階。アザトスの混沌エネルギーを制御して創られた『究極の玉座』に、織田信長は深く腰掛けていた。
「……御館様。本日の全次元売上報告、ならびに新設された第8万平行宇宙の視察スケジュールでございます」
傍らに控える森蘭丸が、恭しく書類を差し出す。
その腰には、大宇宙の法則すらも両断する神剣『天叢雲』が、静かに、しかし絶対の忠誠を帯びて帯刀されている。
「フン……。置いておけ」
信長は、愛用の『魔力火縄銃』の硝煙の匂いを嗅ぎながら、窓の外に広がる極彩色の星海を気怠げに眺めていた。
「御館様?」
蘭丸が、少しだけ心配そうな声を上げる。
「退屈だ」
信長は、玉座の肘掛けに頬杖をつき、長い息を吐き出した。
「神様をブチ殺し、理屈をへし折り、運命を買い叩いて、ついには宇宙の運営会社まで乗っ取った。……だが、すべてが俺の思い通りに動く『完璧な市場』になっちまうと、どうにも血が騒がねェ」
「……御館様は、本当に欲深いお方ですね」
蘭丸は、苦笑しながらも、その瞳に主君への限りない敬愛を浮かべた。
「あの本能寺の炎の中で、私は一度死を覚悟しました。しかし、御館様は異世界という未知の荒野で、何もないところから再び国を創り上げられた。……思えば、常に目の前に『倒すべき強大な敵』と『理不尽な壁』があったからこそ、御館様の野心はあれほどまでに輝いていたのですね」
「当たり前だ」
信長は、ニヤリと極悪な笑みを浮かべて立ち上がった。
「起業家ってのはな、常に【未開拓の市場】にヒリヒリしながら突っ込んでいく時が一番生きてるって実感できるんだよ。……安全な社長室の椅子でふんぞり返ってるだけの老害になるつもりはねェ」
終わらない『天下布武』
信長が立ち上がったその時。
玉座の間の巨大なスクリーン(佐吉の魔導盤のメインモニター)に、突如として【真っ赤なノイズ】が走った。
『――ピ、ピーッ! 御館様! 緊急事態……いえ、これは何と言えばいいのか!』
通信機越しに、佐吉の興奮しきった、しかしどこか怯えたような声が響く。
「どうした、佐吉。俺たちの宇宙に、またどっかからクレーマーでも来やがったか?」
信長が嬉しそうに尋ねる。
『違います! メタ次元のさらに外側……オメガが管理していたこのプラットフォームの、そのまた【外殻】に、未定義の巨大な反応が……! こ、これは、我々のいる「大宇宙という概念」を内包する、全く別の【超大宇宙群】からの干渉です!』
「ほう?」
『相手の規模は……計測不能! 神やシステムといった概念すら通用しない、全く異なるルールの市場が、外側から我々のプラットフォームに接続を試みています!』
その報告を聞いた瞬間。
信長の顔から退屈の色が完全に吹き飛び、本能寺の炎すらも凌駕する【極大の漆黒の野心】が、太陽のプロミネンスの如く噴出した。
「ガハハハハ! そう来なくっちゃなァ!!」
信長は、愛用の『魔力火縄銃』を肩に担ぎ、マントをバサリと翻して天主のバルコニーへと歩み出た。
「聞け、大日本商会の全社員(家臣)ども!!」
信長の声が、絶対の管理者権限を通じて、全次元、全平行宇宙、全メタ次元で暴れ回る数兆、数京の社員たちの魂に直接響き渡る。
「俺たちの支配したこの大宇宙(市場)は、どうやらまだまだ『井の中の蛙』だったらしいぞ! 外側には、俺たちの常識が通用しねェ、全く新しい【超巨大市場】が広がってやがる!」
その言葉に、全宇宙で戦い、働いていた役員たちの顔に、一斉に狂暴な歓喜の笑みが浮かぶ。
権六が斧を唸らせ、猿がソロバンを弾き飛ばし、金柑が杖を掲げ、五郎左がボイラーの火を最大にする。
「休暇は終わりだ! てめェら、気合いを入れ直せ! これより我が大日本・多元宇宙商会は、この宇宙というハコを丸ごと船にして、未知の【超大宇宙】へと新規参入をかけるぞ!!」
「「「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!!」」」
全次元を揺るがす、熱狂と狂気に満ちた全社員の咆哮。
「……御館様。どこまでも、お供いたします」
蘭丸が、白銀の神気を纏いながら信長の隣に並び立つ。
かつて本能寺で共に死の運命を背負った少年は、今や絶対の剣として、魔王の隣で不敵に笑っていた。
「行くぞ、蘭丸! 俺たちの『天下布武』に、終わりはねェ!!」
信長が、未知の超大宇宙へ向けて、愛用の火縄銃の引き金を引く。
放たれた極大の黄金の閃光が、新たな次元の壁をブチ破り、大日本・多元宇宙商会の次なる伝説の幕開けを告げる。
第六天魔王・織田信長の飽くなき野心と、最強のブラック企業による理不尽極まる『究極の起業物語』は、こうして永遠に終わることのない「新たな市場(戦場)」へと続いていくのであった。
(完)
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