いいことを教えてやろう……
思い付きです。他にもいいことを思いついたらまた書くかもしれないです。
「くっ、この俺がこんな若造共にここまで追い込まれるとは……」
薄汚れた装備の壮年の男は片膝を突きながらそう言った。
そんな男に相対しているのはなんか伝説の武器って感じの装備の若い男とその仲間たちだった。
「おとなしく観念しろ、お前の悪行はここまでだ!」
「そうだ!そうだ!」「やーいざぁーこ」「うぇーい」
若い男一人に負けてしまった壮年の男の状況は絶望的だった。
ただでさえ若い男は強いのに、おまけに太鼓持ち、クソガキ、陽キャとはいえ追加で3人も居るのだ。
しかし、壮年の男の目は死んで居なかった。男は堂々と言い放った。
「いいことを教えてやろう……」
若い男は訝しみつつも真面目に話を聞くつもりのようだ。
なんでこんな奴らとつるんでいるのだろうか。
「今夜の晩御飯はカレーだぞ」
突然のいいことなお知らせの意味不明さに若い男は混乱しつつ手帳を確認しようと視線を外した。
馬鹿どもは騒いでいた。
「カレー!カレー!」「わーい」「うぇーい!」
「あっ本当にカレーだ……」
若い男が視線を戻すとそこに壮年の男は既に居なかった。
そこには一枚の紙きれが残されていた。紙にはひとこと。
「しかも具沢山だ」
若い男は頭を抱えつつ「本当にいいことを教えるやつが居るかよ……」と呟いた。
若い男「仲間が街を襲撃してるとか、酒場の娘を誘拐した、助けなくていいか?とかじゃないの」
壮年の男「鬼畜かよお前」
若い男「えぇ」
壮年の男「そもそも、俺、何もしてないんだけど」
若い男「えっ」




