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アイドルオタクがアイドルオタクを辞めるまで

アイドルオタクがアイドルオタクを辞めるまで 一遠征

作者: しし

遠征

私はアイドルを推すまで、こんなに簡単に飛行機のチケットが取れることを知らなかった。



私の誕生日の前日にあるライブ、

北海道という文字に躊躇してライブチケットを取らなかったのだが、

当日私は飛行機に乗っていた。

ライブの1週間前に、次の日にチェキ会するって公式が突然発表したのだ。

ひどい。オタクのことをなんだと思っているのだ。急に平日に特典会なんて、何を考えているのだ。

しかし、推しに直接誕生日おめでとうと、当日言ってもらえる機会は二度とないかもしれない。

アイドルというのは、それも地下アイドルは、いついなくなってもおかしくないのだから。


今でも思い出すと、冬の北海道に1週間前に全て決めて飛んだのも、

千歳空港で迷ったのも良い思い出だ。

そういえば、推しを追いかけて沖縄にも行っている。

物販、特典会、ライブと全てに参加し、並んでいるので、

観光は一切していない。

お金がないので、北海道で食べたのは、マックとコンビニのおにぎりだ。


もし北海道に行った時に、千歳空港で思い出すのは、

推しの笑顔だろう。

最高。

全都道府県遠征すれば良かった。

建前だ。


見覚えのあるライブハウスの横を通るたびに、

推しのライブも、特典会も思い出す。

それは、現状との違いを私に自覚させ、

喜びとともに寂しさを与えるのだ。



いつか、推しを思い出さなくなる日はくるのだろうか?

新しいライブハウスやコンサート会場が地元でできると聞く度に、

推しがもしここでライブしてくれたら最高だなと、

思わなくなる日はくるのだろうか。




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