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最後に残った謎を解くための跋文(終)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
私がなぜ、このような小説を書くことになったのか。
どうして、わざわざ推理小説として書かなければならなかったのか。
それらの理由はすべて、お分かりいただけたものかと存じます。
実を申しますと、執筆中にも何度か、あまねは私の前に現れました。
私が小説を書き上げられなければ、また同じことが繰り返されるのは道理です。
そうすれば今度こそ、私はあの世界に捕われて出て来られないかも知れません。
なので、そうならないよう自分に活を入れながら、書き上げた次第であります。
彼女は現れるたび、私に対して訊ねました。
「この小説は本当に誰かを感動させられると思う?」
さて、どうでしょうか。
そのときにこそ、聖JKの企みは完全な御破算となるのですが……。
答えは、本書を読み終えたあなたがご存知のことでしょう。
『聖JKとアンチミステリ御破算』終。
24歳の夏から25歳の夏にかけて書いた小説でした。




