表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/39

フェアプレイを尽くすための序文

ねえアリョーシャ。あなた、本当にしっかりしてこの事件を書きあげてね。

――『虚無への供物』

 本書は私が実際に体験した事件を書く推理小説です。

 ただし、現実的とは到底思われないような出来事ばかりが起こります。

 登場する人物、交わされる会話さえ、ひどく現実離れして映るのではないかと存じます。

 それらの特徴はいずれも、事件の真犯人によって意図され、演出されたものです。現実に忠実であろうとするほどに空想じみてしまうという、作家泣かせな事情があるのです。

 私達の現実は、事件の真犯人――セントJKによって編集を受けておりました。

 その点だけはどうか、ご理解いただきたく、よろしくお願い申し上げます。

 ところで〈作家泣かせ〉という表現を使ってしまいましたが、私は作家ではなく、二十五歳の会社員です。まだ未熟ながら精一杯、社会の歯車を担っているつもりでおります。

 そんな私がなぜ、このような小説を書くことになったのか。

 どうして、わざわざ推理小説として書かなければならないのか。

 すべて読み終えたときには、それらもまた自明となるでしょう。

 どうか、楽しんでくださいね。

 本書を読者として体験できるあなたが羨ましい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ