表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/3

Twitter

 ダークエルフでスペルキャスターのロザリオスくんから、クランに入らないかと誘われた。

 ちょっとしんどそうなので断ろうと思ったのだが、そこのクランは初心者応援クランで、私のような初心者を見かけたら手助けをするプレイを基本としているという。


 。。。。ものすごくフォローしてくれるなぁって思ってましたが。

 。。。。初心者なことバレバレでしたか、やはり。

 

 回避楯職の情報も得たかったので、そのままクランへの入団をお願いすることにした。


 一緒にパーティを組んでくれたのが、

 ダークエルフでスペルキャスターのロザリオスくん

 邪妖精でダークプリーストのブラックマリアさん

 竜人族でバスタードのシャコムくん

 豹人族でローグのシャドウくん


 クラン名は「くまさん家」

 クランマスターはロザリオスくんがやっていた。

 戦闘系職業のほかにもう一つ生産系のサブ職業をつける隠しイベントがあることなど有益な情報を得ることができたが、回避系楯職については聞いたことがないという事だった。

 よいしょで言っていたのかと思った、私の戦闘スタイルの回避術に対する称賛は、よいしょでもなんでもなく、見たことないほど回避する、変態回避マンというありがたくない二つ名までもらってしまった。


 我という1人称にもクランにも慣れたころ、同じ時間帯によく狩りに行くいつものクランメンバーも固定化されてきた。

 邪妖精でダークプリーストのブラックマリアさんと、豹人族でローグのシャドウくんと私の3人。放課後の16時ごろによく入る3人である。


 3人。。


 キライな数値。

 本来ならば避けるべき展開であるのだけれど、今回は好奇心や興味がまさってしまった。

 それはこの二人が好き同士片思い同士なのではないか。

 という疑惑が湧いたからである。

 まだお互いに相方になったりならなかったりの段階まで行ってはいないが、その気配を感じてしまう私。

 ブラックマリアさんと2人で狩りをするのが照れるのか、シャドウさんが初心者の私を案内する名目でまず私を誘い

 「マリアさんも一緒にいこうよ。」

 と彼女を誘う。

 古典的な手法だ。

 女性週刊誌的な、ワイドショー的な魅力に心をわしづかみにされてしまい、断れない気分はもはや極秘潜入リポーターなダンデライオンなのであった。

 男らしくびしっとマリアちゃんに相方申請を出せと、男同士の気安さで言ってあげたいのだが我キャラだとなかなかうまく伝えられず。


 「フハハハハ、己が欲するところに身をゆだねよ。」

 とか

 「我レベルになると、女も言霊で支配できるものよ。うぬにも教授してやろうか。」

 とか

 「我思うゆえに割れあり、然らずんば女を落とすにはやはりチート武器よ。クフフフフ」

 とか、中二病をこじらせた感じになってしまう。


 シャドウくんからアバターはイケメンなのに、残念なダンデライオンさんという不名誉な評価をいただいている感じがすごいするよ。


 困ったもんだよね。


 同性だからかマリアちゃんの方がやはり話しやすく、すでにちゃん付けで呼ばせてもらっている。


 「我、コストコに召喚されたゆえ落ちる。」

 「え、コストコ。いーなぁ。私も一度行ってみたいんだよねぇ。テレビとかでよく見るし。」

 「ふむ、召喚されたことないのか、それはもったいないな。人生の8割を損しておる。今度機会あったら案内しよう。」

などとナンパじみたことも気軽に言えるようになってきたが。

やはりというか、シャドウくんの目が怖い。


 3人は気を付けないと。危ない人数だ。誰か入れよう早めに。

 そんなこんなで、転生したらアルテマだった件コラボが終わり、クランに入って1か月がたとうとしていた。


 コラボ武器「アルテの翼」には本当にお世話になった。

 コラボイベント限定効果で、コラボエネミーに対して全ステータス2倍、スキル効果2倍の壊れ武器だった。

 ここからは壊れの効果もなくなり本腰を入れて、回避楯職の道を究める必要がある。

 まずはTwitterから調べてみるかな。


 ジーンとロクサーヌの翼オンラインプレイヤーによるTwitterコミュニティは予想以上に多かった。

 1つのサーバーにおそらく1万はTwitterをやっている人たちがいた。

 それが15サーバーまである。

 単純に15万のサイトを精査するわけで、ちょっと無理目で涙目になる。

 まずは自分のいる11サーバーのTwitterユーザーから見ていこうと思う。

 そこからYouTubeやSNS系を探索していこう。




 ふと目についた、光と影@W11という人のTwitterで


 Twitter 「過疎に行かず野良部屋でソロをするあなたは、ソロが好きと言いながら今日も孤独を感じている。inしたら笑顔をつくりoutしたら倒れるようにベッドにうつ伏せる。胸にリアルの寂しさばかりを貯め込んで楽しいふりをしている。ばかだな。こっちにおいでよ。寂しさを持ち寄ったら、けっこう温かいんだよ。」



 なんか。。



 なんかすごい既視感を感じる。。



 野良一筋クランを一人でやっていたころ。

 完全に過疎部屋で一人で攻略するほど割り切れず。

 人と積極的に交わることもできず。

 せめて人がたくさんいる部屋で、ソロをやっていた。

 男のふりして。

 年齢も詐称して。

 我だなんて強がって。

 そんな時たまに


 「お邪魔します。」

 と言って私のパーティにたまに入ってくれる人がいた。


 あれはだれだったか。



 Twitter 「「なんか暇だね」ってチャット打った時は、ログインしているあの人からの反応待ちなのです。」


 放課後16時ごろ、クラメンがほとんど誰もインしていない時間に、私が過去ログを読んで、情報収集をしていると「なんか暇だね」って話しかけてくる人がいた。


 あれはだれだったか。



 Twitter 「23時からの時限イベントに行くからドキドキして待ってて。」


 23時のイベントはその期間の最重要イベの時限だから重要だよ。一緒に行こうって。いつも誘ってくれる人がいた。


 あれはだれだったか。



 Twitter 「イベントをみつけたら諦めずにチャレンジするんだよ。誰かにどう思われるかじゃなく、自分がどう感じて、試行錯誤の中に楽しみを見つけることが大切なんだ。もしスタンプがそろわなくても、君の価値が変わったりしない。クリアした時は思いっ切り喜ぼうよ。その時周りに仲間がいればもっといいね。」


 この言葉は、シャドウくんだ。。。


 Twitter 「狩りに負けたらやり直せばいいよ。上手くやろうなんて思わなくていいの。完璧なんて求めなくていいの。プレッシャーを感じたり失敗を想像したりして参加に躊躇しなくていいの。怖がらなくて大丈夫。何度でもやり直せばいいじゃない。それくらいの気楽さでいいんだよ。」


 間違いない。シャドウくんがいつも言ってることだ。

 という事はこのアカウントは、シャドウくんなのかな。


 Twitter 「たんぽぽさんが話してるチャットを眺めてるだけじゃ物足りなくて、お話しにまぜてもらいたいとか、周回に誘われてみたいとか、誘ってもらえるような補助や火力になりたいとか、同じ時間を過ごしたいとか、思うんだけれど、それってつまり好きってことなのかな。」


 これは。。


 BLってことなのかな。


 わた。。わたし。。中の人は女なんだけど。。


 初めて異性に好きって思われた。。


 というかブラックマリアさんのことが好きなんじゃなかったの。。


 え、わたし。。


 ど。。どうすれば。。


 とりあえず何もいま考えられなくなってしまったから。。



 保留で!


保留で!





よかったら下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします

感想とかブックマークもいただけると本当にうれしいです

才能ないと心折れる前にぜひ



よろしかったらほかのお話もどうぞ

上の作者名をクリックしていただけると、いろいろ読めます

処女作「おもちをのどに詰まらせて転生したらもちもちでした。」

https://ncode.syosetu.com/n0965gt/

2P完結で手軽に読めるのでお勧めです!


初めて書いたお話なんです!

ぜひ感想とかいただけたら今後に生かしたいです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ