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ときにセカイは美しい  作者: あぷりこっと
4/5

ときにショウジョの謎は深まる

 急いでいたとはいえ、座っていた少女をいきなり抱き抱えてきてしまった。

 誘拐犯なのはどっちなんだろうか、これはしばらくあの町には帰れそうにないな…なんてことを考えていると、少女が話しかけてきた。


「あの…えっと……」

「あなたは?……」


 俺は、咄嗟に何か嘘をついて誤魔化そうとも考えたが、少女の眼差しを前に、嘘をつくことが出来なかった。


「俺の名前は、始だ。路地裏に人がいるのは珍しかったから、少し覗いてみたら、君が男の人に誘拐されかけるのを見て、助けるためにここまで逃げて来たんだ。」


 我ながら都合の良い言い訳だと思う。もし、自分が誘拐犯だと誤解されても、捕まるのは自分だから、自分だけ逃げればよかったはずだ。

 しかし少女は、スミレのような可憐な笑顔を浮かべた。


少女「さっきはありがとう!!」

少女「あの時助けてくれなかったら、どこかに売り飛ばされてたよ」

始 「売りとばす……?」

 

 そういえば、さっきの男が商売道具がどうとか言っていたことを思い出す。

 

 少女の謎が深まってゆくのを示唆するかのように、

日はゆっくりと沈んでいった…

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