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別れ

コーヒーを啜る音で目が覚める。

「おはよう」あなたはこっちを見て笑顔で返した。

「ごめんね」起こすつもりはなかったんだ。

今日は、二人が別々に歩む日だ。今後二人は会うことがなくなる。

彼は最後まで気丈な人だった。「じゃあね、」私が出ていく姿は、彼にはどう映っているのか。

部屋から聞こえる、大好きな浜田省吾の声がだんだん小さくなっていく。

ドアからは、日の光が差し込んで、ガタンと音がした。

「さようなら」

「ありがとう」

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