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第7話 転校した理由

ちょっと説明的な文章になってしまったかもしれません。

でも、俊樹が納得できる説明を友也に求め、それに友也(智花)が応えたいという

気持ちがあったので、こんな感じになりました。

性転換手術をして美少女になっても、いろいろな葛藤がありそうです。

俊樹は、最後の疑問をぶつけることにした。


「トモがこちらに来る理由については、聴いてたけど、

なんか、よくわからない理由なんだよなあ。


大学は東京にするから、早めにこっちに来たいってことだよなっ。

東京の方が、刺激があるからとか。


本当は別に理由があるんだろう?」



「そうだね。

ちゃんと理由あるよ。

第一の理由は、

ちょっと、恥ずかしいっていうか、

呆れるかもしれないんだけど

実は・・・


花園女子高校の制服を着るためなんだ。」



「えっ、

まさか転校先、

花園女子高校なのか?


あの制服が超可愛いお嬢様学校の?」


「ふふっ♡


そう、あの花園女子だよ

私たちが中学の時から憧れてた学校。


俊樹は、あの制服の女の子を彼女にしたいってずっと言ってたよね。

あの制服のことを考えるだけでムラムラするって言ってた。」


「確かにそうだけど・・・


トモだって 、ネットで拾ったあの制服の写真を見始めると動かなくなったよな?


そうだ、中学の時、突然、

今日は花園女子高校に行って、直接生徒を見てみようって

俺を誘ったりしたよな。

結局、休日に行ったから、全然制服姿の高校生に会えなくて

がっかりして帰ってきた。」



「懐かしいね。

私は、あの制服への憧れがずっと強くて、

もう我慢できなくなっちゃたんだ。

高校生でいるのは今だけ、

それで、

転入することにしちゃったんだ。

いろんなコネ使いまくってね。」



「それにしても、驚いた。

九州に住んでいるのに、東京の、しかも女子校に転入しょうとするなんて。


手術で女性になったっていたって、戸籍は男性のままだろう。

さっき、名前は変えられたけど、性別の変更は20歳にならないと

ダメだっていってたよな。


どんなコネがあったか知らないが、よく転入できたもんだ。


俺に学校名を言わなかったのも、これで納得がいったよ。

でも、親がよく許したな。」



「うちの親は、けっこうおもしろがりやだからね

後悔しないようにしなさいっって言ってくれたんだ。

へへっ♡」


俊樹は呆れるしかなかった。そして、そのこだわりに感嘆した。


(確かに人生は一回きりだし、高校に行けるのも1回だけ。

夢を実現するなら手段は選ばないか。

すげえなっ。)



「それで、もう一つの理由はね。

小学校、中学校の時みたいに、俊樹といっぱいおしゃべりしたかったからだよ。」


「そ、そーか。

あの頃楽しかったからな。

趣味が同じだし、フェチなところも一緒だしな。」


「それに・・・

最近、俊樹が性欲が強くなってきて、

電車に乗ってもムラムラするなんて言ってたから・・・


我慢できなくなったら、私がその捌け口になってもいいかなって思ったんだ。

近くにいれば、いつでも相手ができるし・・・


きゃっ、言っちゃった♡」



「お、おいっ。何言ってるんだ。変なこと言うなよ!

俺の性欲は自分でコントロールできるよ。

犯罪者にはならないって。


それより、友っ。さっき、男は恋愛対象じゃないって言ってたじゃないか。

変なことを言ってからかうなよ。


俺だって、親友に対して、変な気持ちにならないぞっ。

元男性だってわかってるのに、そんな気持ちになんかなれないっ。」



「もちろん、男性を恋愛対象とは見てないよ。

俊樹だって例外じゃない。

俊樹にはちゃんと普通の女の子と恋愛して欲しいって思ってる。


でも、今の俊樹には彼女いないでしょ。


変な気持ちになった時に、女性の体になった私が、

体を触らせたり、下着見せたりすれば、

ちょっとした気分転換になるんじゃないかなあって考えた。


親友だから、できることはしたいなって思ったの。


でも、元男だから、まったく魅力は感じないのかな・・・

はっきり言われるとちょっとショックかも・・・」


俊樹は慌てた。

「トモが魅力ないとは言ってないよ。

その・・・親友だから・・・男としての思い出がいっぱいあるから

変な気持ちにはならないって言ってるんだ。


それから、トモは女になったんだから、俺の性欲のことまで気を回すな。


ふつうの女はそんな考え方しないぞ。

親友でいてくれるのは嬉しいけど、

恋人でもないのに、男に体を触らせるとか、

下着を見せるとか、そんなのダメだっ。」


「そうかなあ?

親友だし、協力してあげようと思ったんだけどね。

ま、気が変わったら、いつでも、言ってね。

触らせてあげる♡

パンツも見せてあげる♡」


「ば、バカいうな。そ、そんなこと言うわけないだろっ。


そ、そういえば、おまえ客観的にみても可愛いから、

男にモテるんじゃないか?

九州のときはどうだったんだ?』


「ふふっ。話題変えたねっ?

確かに可愛いって言われたけど、

色物扱いされてたからね。

私に言い寄ってくる人は変わってる人が多かったんだ。


ここから九州に引っ越した後のこと話すね。


中学2年に転校したときから、性同一性障がいってことで

学校には報告して、クラスメイトにもカミングアウトして、

髪の毛を伸ばし始めたんだ。


驚かれたし、怖いものをみるような目で見られたけど、

男子の制服を着ながら、堂々と髪の毛を女っぽくすることができるようになった。


そして、中学3年のときから女性ホルモンの投与を始めてた。

体型が変わるし、胸も膨らむから、体育の授業のときは、

着替えは教師用の更衣室を使わせてもらったよ。


一応男子と一緒に体育の授業を受けたけど、男子と密着するようなことを

先生はさせなかったな。


そして、高校は、性同一性障がいの生徒は希望する性別の制服を着てもいいっていう

県立高校に入った。男性として、佐藤友也としてね。

性転換手術は高校入学前にしてたから、もう体は女だったけど、いきなり女性としての

入学は無理だったから。


手術とホルモンのおかげで、どんどん、女の子っぽくなっていって、

私に言い寄ってくる男子いたけど、

何か、ニューハーフに興味ありますみたいな、変な動機で私に近づいてきた人多かったな。

もちろん、私は男性好きじゃないから、お断りしたけど。


ちなみに、花園女子高には純粋な女性としての転入だからね。

もう色物で見られたくないから、そうしたの。

佐藤智花という女性として、生徒になるの。

私の元の性別を知っているのは、理事長だけ。

理事長は私について、全責任を持ってくれるって。」


「すごい理事長だな。どんなコネだ。


でも、女になったっていうのに、男が恋愛対象外ってことになると

結婚はどうなるんだ?」



「私、恋愛も結婚も諦めているんだ。


俊樹、考えてみてよ。


私のことを女性として思って付き合った男性に、

実は私は元男性で子供は産めませんって告白するのって

嫌じゃない?


だからと言って、恋愛関係になりそうな男性にいちいち、

元男性ですっていうのも変でしょ。


ニューハーフタレントみたいに、おおっぴらに世間に公表するのも嫌。


ニューハーフのタレントはそれを売り物にしてるけど、

私は、ふつうの女性として穏やかに人生を生きたいんだ。」



「なるほど、確かにそうだ。

タレントとか政治家、実業家等で、ニューハーフというか元男性であることを

売り物にしている人いるけど、

よく考えてみれば、穏やかな人生とはなりそうもないな。」


「それで、お願いなんだけど、今からは私のことを

智花ともかっていう女性名で呼んで。お願いっ。

俊樹に今の私を認めて欲しいんだ。」


「そっか・・・

うん、わかった。


呼び方を変えた・・・方がいいなっ!


・・・智花、これからよろしくなっ。」



「そう言えば、ウチの家族と

俊樹の家族は私が俊樹に惚れてるって

勘違いしているけど

気にしないでねっ!

ふふっ♡」


「それで、さっき嫁に来いみたいな

変な話になったのか!


どうにか誤解を解かなきゃ!」


「そうだね...」


智花は少し辛そうな顔で返事をしたが

俊樹は気づかなかった。



そのとき、コンコンと部屋のドアをノックする音がした。


「俊樹、入るよーっ。変なことしてないでしょ?」

姉のみずほだった。

次回は次の土曜日か日曜日を予定しています。

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