表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/28

第2話 二人はミニスカが大好き。

先が気になる人のために、2話行きます。

二人のフェチとは何か?


それは、

「ミニスカフェチ」「女子高生制服フェチ」 である。


家族にも言えない、二人の秘密の趣味であった。


まず、とにかくミニスカートの若い女性が好きだった。

二人とも、ミニスカの魅力を語りだすと、

病的なほど語り始めるのが常だった。

小学校から、中学2年の夏休み前まで、お互いが暇な時は、会って、

どちらかの家の部屋で

ミニスカの話をするか、街に出て、ミニスカの女性を観察するか

していたのだった。


ミニスカ好きといっても

ミニスカートならなんでもいいというわけではなかった。


大人っぽいタイトスカートには全く興味なかった。


興味があるのは、プリーツスカート、フレアースカート、ギャザースカートといった

ヒラヒラしたり、揺れたりするタイプのものだった。

女の子らしく、ウエストから下に円錐形の広がりを感じさせるもので、

ミニスカートだと、突風で捲れあがっちゃうんじゃないかというドキドキするような

形が良かった。

ことばを変えれば、階段を上っていると、下からパンツが見えちゃうんじゃないか?

と期待を持たせるような形である。


でも、もろパンチラしてしまうような下品な形はかえって嫌いだった。

超ミニスカはワザとらしく、淫乱かつ、下品と感じた。

風俗産業の公告やエッチな雑誌などの衣装で見かけたが、これはダメだというのは

二人の一致した意見だった。

膝上何センチという、正確な数字は出せなかったが、

ここまでは上品、ここまでは、セクシー、これ以上は下品というスカートの丈については

二人とも共通の認識をもっていた。



ちなみに、ミニスカ観察のために外出することが多かったが、外出時にミニスカ女性を撮影するようなことはしなかった。

盗撮と認識されれば犯罪者とみなされるという知識はあったからだ。外出時は肉眼による観察で我慢した。

写真については、もっぱらネットで誰でも見ることができる画像の中から厳選することで満足した。

もちろん、ネットでは怪しげなサイトには近づかないようにした。


また、パンチラにも興味はあったが、見えそうで見えないとのが非常に魅力的という見解を二人とも持っていたので、街中でのミニスカ観察、特に女子高校生が階段を上っていくところを眺めるという状況だけでも満足できた。


これも、一定の距離を保ち不自然な形にならないように注意を払い、

犯罪行為にならないように心がけた。


二人の持つノートパソコンには、ネットで拾った大量のミニスカ画像が

保存されている。

会う時は、その画像を見せ合いながら、お互いの意見を交換して盛り上がるのであった。


そして、もうひとつこだわりがあったのが、女子高生の制服だった。


ネットで全国の女子高生の制服を調べたり、

街中でお気に入りの制服の高校生を遠くから眺めていたりして、

二人で盛り上がった。

制服の着こなしのセンスについて議論したりするときりがなかった。

ミニスカの女子高生がスカートを単にたくし上げているだけなのか、それとも、スカート丈自体を

短く改造しているのか?とよく議論した。


制服については、ふたりともブレザー&チェックミニスカート派であった。

セーラー服については、嫌いではなかったが、盛り上がる対象ではなかった。


ブレザーの形や色、丈。スカートの長さや色、チェックの柄、丈、プリーツの幅。

ウエストの細さやヒップの丸さから生まれてくる着衣状態におけるスカートの形状等、

ブレザー&チェックミニについて話し込むポイントは多く、ふたりは議論に夢中になった。

まさにフェチ仲間である。


友也が転居した後も、

その趣味を二人は続け、定期的に電話やメールで情報と意見を交換した。


たとえば、最近メールでこんな会話をしている。


「きょう、電車の中でミニスカ大学生を見たんだけど、ショルダーバッグがプリーツスカートの裾を捲り上げちゃって、すごいことになっていたんだ。パンツは見えなかったけど、ガン見しちゃったよ♪」

と友也。


「俺は、きょう学校が行事で休みだったから、東京に行って、花園女子高校の近くに行ってきた。

けっこう観察できたぞ。やはり、あそこのミニスカ制服はやばい。

お嬢様高校で、上品なデザインなのに、丈が短い。悶絶しそうになったよ。」と俊樹。


そんなたわいのない会話で盛り上がる二人なのである。


そんな二人ではあったが、俊樹の方には高校1年になってきてから

精神的に変化が起こってきて、悩みを友也に打ち明けるようになっていた。


「トモ、俺、最近、実際に女子のミニスカの中身が気になって仕方がないんだ。

おっぱいもすごく気になって触りたくなる。

電車に乗っているとムラムラする。」


「だめだよ、俊樹!

下手なことしたら犯罪だからな、絶対我慢しろよ。

だいたい、女子高生のスカートの中は、見られてもいい見せパンの黒のスパッツだぞ!」


「わかっているけど、性欲が強くなってきちゃったみたいだ。

Cカップくらいのおっぱいを触りたい!」


「困ったなあ〜

なら、なんでもやらせてもらえる彼女作っちゃえよ。」


「とは言っても、彼女なんて簡単に作れないよ。

俺の高校に好みのタイプはいないし。」


「とにかく、変なことをするなよ。

問題を起こしたらおしまいだから。

彼女を作るっていう話しなら、そっち行ったら相談にのるよ。」


「おおっ、頼む。」


ちなみに、二人には恋人はいなかった。


俊樹は中学の時も、現在通っている高校においても、まずまずモテる男ではあった。

イケメンというほどではないにしろ、容姿はほどほどに整っていて、

背も高く、性格も優しかったからだ。


でも彼女はいなかった。

ミニスカの似合う彼女が欲しかったのだが、

彼の周りにはなぜかそういうタイプはいなかった。

おまけに通っている高校の女子の制服はスカート丈が長く、

同じ高校の女子にはまったく興味がわかなかった。

かといって、通学時に好みの女子を見かけても、

アプローチする方法について見当がつかず、

悶々とするだけだった。


友也はどうだろうか?


本人曰く

「彼女を作るより、不特定多数のミニスカ女子の観察をしている方が楽しい!」


と俊樹に常に説明をしていた。


友也の通う九州の高校は俊樹の高校と違って、ミニスカ制服であったようだが、

友也には彼女をつくる意思はなかったようだ。


俊樹からみると、中学時代の友也は美形であったが、男性にしては小柄かつ華奢で、

女子からは「可愛い」と言われても、「かっこいい」と言われることはなく、

モテるタイプではなかった。


今でも小柄なら、同じような状況が続いているかもしれないと俊樹は思った。



そんな二人は友也の今回の転居でやっと再会することになる。

今は高校2年になる直前の春休みである。


2年8カ月ぶりの再会であった。


ところで

電話やメールでの会話を継続している二人だが、

俊樹はちょっとした緊張を感じていた。


友也が飛行機で到着する日の前日の夜、

俊樹はひとりごとを部屋でつぶやく。



「いよいよ明日来るのか。

3年近く会ってないな。

あいつどういう感じになっただろう?

あいかわらず、小柄だっていうことは、本人や家族の情報で知っているけど、

どんな感じかなあ。

俺は背が伸びて、それなりに男っぽくなったけど。

あいつはどうなんだろう。


小柄でも、すこしは男っぽくなったかな?」



その頃、友也の方も、つぶやいていた。



「明日、久々に俊樹に会えるなあ。

いっぱい、ミニスカの話ができる!うれしいっ!

でも、秘密にしていた事実には驚くだろうな。いや、怒るかもしれないっ。どうしよう?

ちょっと、怖い気もする。

でも、なるようにしかならないや。

話せば、俊樹もわかってくれるだろう。

幼い頃からの親友だし・・・ね。

俊樹は家族の情報だとかっこよくなっているみたいだなあ。

ちょっと楽しみだなあ。」


どうやら、友也は秘密を持っているようだった。


3話も本日中にアップします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ