第19話 コイバナと鈴音の男友達事情。
新キャラ登場です。
別の高校で、またバンドをやっている少年が出てきます。
つい最近思いついたキャラです。
私自身もこの物語の展開が読めなくて
困ってます
好きでも、素直になれない高校生たち。
じれったい感じが、とても高校生っぽいと思います。
さて、物語は智花の女子高生活に戻る。
智花は、鈴音という話好きの親友ができたことにより、クラスメイトと賑やかな女子高生ライフを
送れるようになっていた。
友達ができるか不安でいっぱいであった智花はひとまず安心することができた。
でも、目立つ彼女はクラスメイトに
コイバナの洗礼を受けることになる。
そう、女子高生といえば、コイバナである。
彼氏がいるかどうか、好きな男性がいるかどうか、
好きなタレントが誰かとかいう質問を当然のようにされることになる。
転校生で、しかも美少女の智花については、
クラスメイトの関心は当然のごとく強く、ついに
ある日、休み時間に質問攻撃を受けることになってしまった。
「ねえねえ、智花って彼氏いるの?
九州に住んでいた時は当然いたんでしょ?
そんなに可愛くて、放って置かれるわけないもん。」
「うん、うん、今でも遠距離恋愛やっていたりして・・・」
「相手は同級生?男女共学だもんね。
もしかしたら、運動部の先輩とか?
定番だよね。かっこいい運動部の先輩?」
「いや、ちょっとヤンキーっぽいけど、実は真面目で優しくて、
捨て猫なんか拾っちゃうタイプとか。」
「それって、少女漫画の定番じゃない?
クールでミステリアスに見えて、実はいい奴とか?」
クラスメイト数人は言いたい放題だった。
やっと智花が口を開く。
「あの、九州の時は、男子とはあまり話ができなかったんだ。」
(だって、前の学校では性転換した男子ということで学校に行ってたんだもん。
恋愛どころじゃなかった。今の学校の生徒には言えない話だけどね。)
「うそーっ、そうなの?」
「でもね、こっち、神奈川には、幼なじみの男の子がいて、
いまでも仲良くしているんだ。
男の子関係っていえば、そのくらいかなあ。」
「きたーっ。幼なじみパターン!」
「うんうん、幼なじみって、少女漫画でも少年漫画でも王道だよね。」
「なかなか恋愛関係にならないけど、誰よりも大事って感じ?どっちかが鈍感で気づかないんだよね。」
智花は慌てて、説明する。
「いや、ホントに友達で仲良しってだけだから、彼氏とかじゃないんだから。」
「でも、いまでも連絡とりあっているんでしょ?
こっちに来て会ったの?」
「まあ、時々?・・・かなあっ。
(毎日会ってるなんて言えない。
毎日食事をご馳走になっているとか、部屋に遊びに行ってるとか、とても言えないっ。)」
「その幼なじみって彼女いないんでしょ?」
「うん、いない・・・はず。この間、クラスメイトに告白されたけど断ったって言ってた。」
「その男の子って、智花にとっては彼氏みたいな存在なんじゃないの?」
「うんうん、そう思う。」
「いや、親友ってことになってるよ。相手は私のこと親友って思ってる。」
「そりゃ変だよ。やっぱ意識するよ。」
そのとき、黙って話を聞いていた鈴音が口を挟んだ。
「決めつけはよくないよ。幼なじみの男の子イコール彼氏候補って考え方はやっぱ変。人間関係っていろいろあるしさ。
それより、智花がその幼なじみのことをどう思っているかが大事なんじゃないかなって思うけど。
智花、どうなの。恋愛感情あるの?」
「実は・・・けっこう好き。
もし、彼女ができちゃったら、嫌。
先日も、告白を断ったっていう話を聞いてすごくホッとした。」
その言葉を聞いて、周りにいたクラスメイトは一斉に盛り上がり始めた。
「わーっ、智花、それなら告白しなきゃ。」
「そうだよっ、クラスメイトに告白されるくらいの男の子ってことはモテるってことでしょ。
男女共学なんだから、油断できないよ。
智花も参戦しなきゃ。」
「智花だったら、絶対相手の男の子も相当意識してると思う。
さっさと、付き合っちゃいなよ。
親友なんて、言ってると、ダメになっちゃうよ。」
クラスメイトはおいしい食べ物が見つかったように、智花の大応援団になってしまった。
というか、指導者軍団という感じでもある。
授業を始めるために、教師が教室に入ってこなければ、永遠にその話は続いていきそうだった。
そして、放課後、部活をこなしたあと、
仲良しの鈴音が、
「家に帰る前に、お茶飲んでかない?」
と智花を誘ってきた。
断る理由はなかった。
智花は「オッケー」と了解する。
二人は、今度は、
駅前のコーヒーショップでコイバナの話の続きを始める。
「智花、智花の恋を応援するからね。
任せて。
ちょっと思いついたことあるんだ。
今度、ダブルデートしてみないっ?」
「ええっ。鈴音って彼氏いたんだ。
知らなかった。
前にいないって言ってなかった?」
「彼氏なんかじゃないよ。
私の奴隷みたいな、なんでも言うこときく幼なじみいるんだ。
私がショッピングに行くとき、呼びつけると、荷物持ちやってくれるの。
すごく便利なの。
私に惚れているんだ。
あいつ全くモテナイ男だからさ。
私の役に立つことに生きがいを感じてる。
私の方は、全然その気はないんだけどね。
気が利かないし、乱暴な話しかたするし、彼氏なんて感じじゃないもん。
ホントに単なる幼なじみだよっ。」
「そ、そうなの?(なんか怪しいけど)」
「それでね。私とその幼なじみの男、雅人っていうんだけどさ。
雅人を誘うから、智花も幼なじみの男の子誘いなよ。
4人でどこか遊びに行こっ。
そしたら、私と、雅人で二人が恋人になれるように、応援するからさ。」
「えっ、そんな気を使わなくたっていいよ。
私と幼なじみの俊樹はなるようになると思う。
あわてなくてもいいと思う。」
「そんなこと言ってちゃだめっ。」
「誰かも言ってたじゃない。
油断すると、他の女に取られちゃうよ。」
「うーん。そっかなーっ。
確かに、この間の告白の話はドキッとしたなあ。」
「じゃあ、決まりねっ。私、雅人に言って、企画させる。
あいつ、こういうときに役に立つんだから、ホントに便利。
それに、あいつは私に頼まれると喜ぶんだから。
Mっ気あると思うんだ。」
「そうなの?
もしかして、それって鈴音が自分で思っているだけだったりしない?」
「そんなことないよっ。
長い付き合いなんだもん。
とにかく、企画させるから、ちょっと待ってって。」
「うん。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
鈴音が提案した翌日である。
鈴音はまだ、幼馴染みの雅人には連絡していなかったが・・・
「は、は、は、はくしょんっ!」
都内某所の男女共学の高校の校舎内。
軽音楽部が練習場として使用している空き教室でドラムを激しく叩いていた
高校2年生、宮田雅人は一曲終わったあと、激しくくしゃみをした。
雅人はちょっと目はワイルドで悪そうな雰囲気を持っていたが、
それは容姿だけである。
中身は好青年で、ロックに情熱を注ぐナイスガイだった。
「雅人、誰か噂してるんじゃない?」
バンドメンバーで、ボーカルの杉崎香耶が声をかけた。
「この時期だから、まだアレルギーかな。薬あげよっか。」
ギターの大野舞が気をつかう。
「雅人は演奏するとき、すぐタンクトップになるからだよ。」
ベースの木村優香が指摘する。
「風邪ひかないでね。もうすぐライブがあるんだから。」
キーボードの千田寧々(ちだねね)が注意する。
何と、宮田雅人が組んでいるバンドは、雅人以外は全員女子のバンドだった。
しかも、雅人は追い詰められていた。
「雅人、そろそろ私たち4人の内の誰を彼女にするか決めてよ。
私たちももうスッキリしたいんだ。
まさか、雅人を荷物持ちに使う性格の悪い幼なじみの鈴音が好きだっていうんじゃないでしょうね。
そろそろ、腐れ縁、断ち切ったら?」
「おいおい、杉崎、鈴音の悪口言うなよ。
杉崎も小学校のとき、鈴音と仲よかったじゃないか?」
「あの頃はね。
でも、中学卒業してからは会ってないから、友達って感じしない。
ていうか、雅人が時々、鈴音の買い物に付き合ってるって知ってショックだった。
なんなの、あの子。」
「あいつ、家近所だし、俺のことを家族みたいに思っているから、すぐ頼んでくるんだよね。
まあ、確かに腐れ縁だよな。
でも、悪いやつじゃないよ。」
「わかった。
でも、彼女じゃないよね?」
「まあ、そうだけど。」
「だったら、私たちの告白真剣に考えてよ。まさか、鈴音が好きなんじゃないでしょうね?」
「えっ、あいつはそんなんじゃない・・・と思う。」
「だったら、来月までに答えをだして。」
「うん、お願い。」「私も、けじめつけたい。」「バンド内の勝負決着つける。」
「わかった。なんらかの答えをだす。」
雅人は申し訳なさそうに呟いた。
鈴音は全然知らなかったのである。幼なじみの雅人がモテ男だったということを。
しかも女子とバンドを組んで活動していることも全然知らなかった。
単に高校でバンドをやっているらしいと思ってるだけだった。
あまり、ラブコメは得意ではないのですが、なんとか書いています。
ちゃんとしたプロットがなく、行き当たりバッタリなのです。登場人物が
行き先を教えてくれる感じでしょうか?
そんなに長い話にはならないかなあ。
次回作品も考えています。
次回作品は、社会人のパターンです。




