第12話 制服が可愛すぎる。
2015年最後の更新です。
引っ越しの翌日から、智花は忙しくなった。
生活を整えるために家にこもって、作業に勤しんだり、
生活に必要なものを買いに出かけたりした。
また、新学期から登校する花園女子高校の下見に出かけ、
学校の様子を確かめたり、通学路沿線の
特徴をつかんだりしていた。
というわけで、日中は俊樹に連絡してくることはなかったが、
夕方4時になると、必ず家に来て、俊樹の母親の夕食の手伝いをしていた。
あるいはもっと早く来て母親と一緒に食料品の買い出しにつきあったりしていた。
母親の美園は大喜びで、毎日が楽しくってしょうがないという感じだった。
「おかあさんっ。春休みの間だけですけど。少しでもお役に立てればいいかなと思って。」
智花は美園に夕食作りを手伝う理由を話した。
智花が手伝うと、姉のみずほも一緒に手伝いをした。
「智花ちゃんがいると楽しいっ。」
みずほもうれしそうだった。
俊樹は、家族と仲良くしてくれるのはいいことかなと思いつつ、
智花と趣味の話や学校の話をゆっくりしたいなあとちょっと複雑だった。
智花は食事が終わると、俊樹の部屋には来たが、割とすぐ帰った。
毎日の家の整理で疲れているということだった。
いつも、彼女の大好きなミニスカ姿で来てくれるので、
うれしかったものの時間的には短すぎて
何か欲求不満だった。
でも、新学期が翌日となったある日、昼過ぎに智花から電話があった。
突然のお誘いの電話だ。
「近くに公園あるでしょ?
ベンチがあるから、そこまでちょっと来てくれる?
見せたいものがあるの♡」
(いったいなんだろう?わざわざ、外で見せたいものって?)
と俊樹は不思議におもったが、
たぶんミニスカを履いているであろう
智花に会えるのが嬉しくて、家を飛び出していった。
公園に行くと誰もいない。
「あれーっ。まだ来てないのか。」
仕方なく、ベンチにすわり、スマホを触りだす俊樹だった。
その時、急に後ろから手で目隠しされた。
「だーれだっ?」
「智花だろっ!子供みたいなことしてっ。」
「あったりーっ!」
すぐ手は外された。
立ち上がって、振り返る俊樹の目の前には・・・
真新しい花園女子高校の制服に身を包んだ智花が立ったいた。
「かっ、かわいいっー!す、すげえーっ!」
(うわあっ、憧れの花園女子の女の子だっ!
中学生の時から、せめて友達になれないかなあって
思っていた最高の制服女子!
夢みたいだっ。
か、感動する。
生きていてよかった。
智花が元男性なんて関係ない。
今は完璧に可愛いっ!)
俊樹は目に涙を浮かべそうになった。
「そっ、そーお?
自分でも可愛いなって、思ったけど・・・
そう言われると嬉しいっ♡
制服の力ってすごいよねっ。
もう登校日くるから、家でいろいろ試着してたんだけど、
どうしても俊樹に見せたくなったんだ。」
「あ、ありがとう!
すっげえ、うれしいよっ。
制服フェチとしては、最高のプレゼントだ。」
「それでねっ。
花園女子高校の制服を購入して、
いろいろわかったことがあるからおしえてあげるっ。」
あやせは、俊樹の目の前に飛び出してきて、そこで、クルリと一回転してみせた。
制服のミニスカがふわっと浮き上がり、女の子らしい可愛さが溢れる。
「うふっ♡どうっ?」
「おおっ、可愛いっ!!
もっとやってくれっ!」
もう一度、俊樹は感嘆の声を上げ、リクエストした。
智花は何度も回転をして、最後にかわいいポーズを決めた。
「制服姿いつでも見せるから、言ってね♡」
「おおっ!
素晴らしい!」
俊樹はうっとりせずにいられなかった。
「それで、制服の情報教えるねっ。」
「うんうん。」
「この制服のまずすごいところは、
スカートが最初からミニ丈を選べるんだ。
1センチ刻みで丈を選べるの。
私は、九州に住んでたから、サンプルを取り寄せて、選んだ。
長さの違うスカートを取り寄せたら、
膝上約10センチ、膝上約15センチ、膝上約18センチだった。
どれにするか悩んだけど、
15センチにしたんだ。
15センチが一番可愛いかったからっ。
短すぎるとちょっとセクシーすぎるというか、危ない感じになっちゃうんだ。」
「うん、選択まちがってないと思う。
いいよっ。可愛いっ。」
「ありがと♡
で、ソックスはショート、ハイソ、ニーハイ、好きなものを選べるんだ。
別に指定のものを履かなくてもいいみたい。冬はタイツでもいいし。
でも、指定のソックスのデザイン可愛いから一通りそろえた。」
「おおっ。ソックスフェチにとっては、いいことだ。」
「でね、ブレザーなんだけど、これが、すごいの。
微妙にウエスト部分が絞れていて、ウエストが細く見えるようになっているの。
生地も結構いいもの使っているし、質感が違う。
とにかく、ミニスカと合わせて、スタイルが良く見えるようになってる。」
「特に奇抜なデザインじゃないのに、可愛く見えるっていうのはそういうことか!」
「あと、リボンやタイは選べるようになっていて、それぞれ2種類あるし、
指定のブラウスも、真っ白のものとブルー、ピンクが選べるようになっている。
それからブラウスは透けないような生地になってるんだ。下着のラインは全く見えないよ。
ソックスと同じで、リボン、タイ、ブラウスは指定のものを使用しなくてもいいことになってる。
やっぱり指定のものの方が可愛いんだけどね。
結局、お金かかっちゃたけど、指定されているもの全種類揃えた。」
「私立だけど、そんなに着こなしは厳しくなさそうだなあ。」
「うん、都内は私服登校の学校や、なんちゃって制服を使用する女子高生も多いから、
かなり自由みたい。
私の前の高校の女子の制服は、ミニスカ制服でちょっと有名になっているけど、
実は学校の指定の制服を買うと、膝丈程度の長さで、そんなにミニじゃないんだ。
みんな購入後、リフォームしたり、ウエスト部分を巻いたりして、苦労して短くしてるの。
そういう苦労がないっていうのは大きいな。」
「それにしても、可愛いい!
俺、放課後、頑張って渋谷あたりまで行くから、渋谷で一緒に会わないか?
たしか、渋谷なら、花園女子から近い だろ?
俺、放課後に花園女子の制服の女の子と街を歩くの、憧れだったんだ!」
「いいよっ♡
ただ、私も部活にはいるかもしれないし、
女の子どうしの付き合いもあるかもしれないから、
都合のつく時になるかもしれないけど・・・
(学生服姿で二人で渋谷を歩くっていったらデート?
他人がみたら付き合っている高校生の男女?
俊樹ったら全然その辺意識してない感じだけど・・・)」
「うん、都合のつく時でいいよ。なんか楽しくなってきた。」
笑顔で喜ぶ俊樹だったが、
(あれっ、これってデートの約束しているみたいだ。
俺と智花は友達だから、デートっていうわけではないんだけど・・・。
うーん、難しいな。考えると訳が分からなくなる。)
と、いろいろな矛盾に気がつく。
「ふふっ、新学期楽しくなりそう♡
そうだっ、これから私の家に行って一緒にゲームしよっ。
新しい制服汚したくないから、私服に戻りたいし。」
「そうだな。そうしよっか。」
「やったー♡」
智花は喜んで、俊樹の腕に飛びつき、自分の腕を絡ませた。
胸の膨らみが俊樹の腕にあたる。
「おいおいっ、む、胸が当たってるぞ。
いいのかよっ?」
「Cカップの胸、嫌い?」
「いや、大好きだけど・・・」
「じゃあ、ノープロブレムだよ。
こうやって歩こうよ。」
「あ、ああ・・・」
参ったなあ〜と思いつつ、
やっぱりおっぱいを感じるのは気持ちいい、このまま感触を楽しもうと
開き直り、そのまま一緒に歩く俊樹だった。
次回は1月10日ごろまでに更新したいと思います。




