第10話 家族で日帰り温泉
俊樹と智花は俊樹の家に戻ると、
早めの昼食をとった。
その後、俊樹の父親の車に立花家全員と智花が乗り込み、外出した。
まずは、智花のための買い物である。
ホームセンター、家具量販店、家電量販店を回り、生活に必要なものを注文したり、購入したりした。
そして、今日のメインイベント先である日帰り温泉に向かう。
「智花ちゃん、引っ越しで気を使って疲れたでしょ?
温泉でゆったりしようね。」
俊樹の母親の御園がにっこり笑って声をかけた。
「あ、ありがとうございます。楽しみです。」
日帰り温泉施設は、俊樹の家から車で40分ほど走った山の近くにある。
まだ、できたばかりであるが、駐車場は広く、建物は大きく、
早くも人気のレジャースポットとなっている。
広間や宿泊施設、食堂等も充実しており、休日や休日前の日は人でごった返していた。
施設に到着すると、早速男性陣と女性陣に別れて温泉に向かうことになった。
そして、別れる直前に美園から提案があった。
「みんなが揃っている時に言っておきたいんだけど、
智花ちゃんが私のことを呼ぶ時はおばさんではなくお母さんって呼んで欲しいの。
だって、こっちでは私、親代わりでしょ?みんな、いいかなあ?」
「うん、そうだね。それはいい提案だ。僕はお父さんって呼んでもらおう。」
父親の正樹が同意する。
「私も賛成!その方が自然だよ。
私のこともお姉さんって呼んでね。」
姉のみずほも同意した。
「そ、そうだなっ。
いいんじゃないかな。」
俊樹も場の空気に合わせた。
「ありがとうございます。
では、これからはそうします。
お父さん、お母さん、お姉さん、
俊樹、よろしくお願いします。」
(なんか、まるで智花が嫁に来たような感覚がするなあ。
ま、いいかっ。そのへんは気にしないことにしよう。
家族のように付き合うというのは、いいことだ。)
俊樹は家族同様に扱おうとする母親の気配りに感謝することにした。
そのあと、男性陣は普通に男風呂に向かったが、女性陣は女風呂ではなく、
家族用の貸し切り風呂に向かった。
美園が予約していたのである。
「智花ちゃん、最初から普通の女湯の大浴場に入るのは、ちょっと抵抗あるでしょ?
そう思って、3人だけでお風呂を楽しめるように、家族風呂にしちゃった。
いいでしょ?」
「あ、ありがとうございます。
女の子の体になって初めての温泉だったので、すごく緊張してました。
やはり、人前で裸になるって恥ずかしいので。」
「なら、良かった♪」
家族風呂の入り口は鍵付きである。他人は入ってこれない。
1時間、家族だけで十分温泉を堪能できるようになっていた。
大浴場のように大きくないが、
5人くらいが入れる湯船であり、3人だったらゆったり入れた。
美園はあっという間に服を脱いで、湯船のほうに向かった。
智花が恥ずかしそうに脱いで、下着だけの姿になっていると、
後ろから、すでに裸になったみずほが抱きついてきた。
「やーん、色っぽいし、可愛い!
やっぱ可愛い子の下着姿って女の私でも
変な気持ちになるよおっ♡」
「お、おねえさんったらっ。変なこと言わないでくださいっ。」
「本当のことよ♪
さっ、さっさとはいりましょっ。」
みずほは、そう言いながら智花のブラのホックを外し 、胸からとりさってしまう。
「きゃっ、お姉さん、エッチですよおっ。」
胸を手で隠しながら赤面する智花が抗議する。
「もう、私の妹のようなものなんだから、これくらいしちゃうよっ。へへっ。」
勢いで、みずほは智花のショーツもずり下ろしてしまう。
「やんっ、おねえさんったらー。」
智花はちょっとだけ怒ったしぐさをしたが、目は怒ってない。楽しそうだ。
「うー、わかりました。私もこれからはお姉さんにエッチなことしちゃいます!」
「うんっ、いいよっ。望むところ。」
「じゃあ、覚悟してくださいね。」
「うん、楽しみ。
おっぱい、いつでも揉んでいいよおっ。
智花ちゃんに、揉まれたいなあっ。」
「もう、おねえさんには敵わないなあ。」
二人は、笑いながら、風呂に向かった。
風呂では、すでに、母親の美園が、真っ裸で湯船に腰掛けていた。
すでに40代半ばだと思われるのに、見事なスタイルを維持していた。
美しく大きな乳房、くびれた腰、大きめのヒップと若い女性と違った熟れた女性の魅力に溢れていた。
贅肉のついた多くの中年女性とはまったく違っていた。
みずほも智花も息を飲む。
「お、おかあさんの裸、久々にみたけど、きれいっ。すごいっ。」
みずほが驚く。
「うわーっ、本当にきれいっ。憧れちゃいます。」
智花もビーナスを見るような顔で、ぼーっとした顔になってしまった。
「まあっ、二人ともお上手ね。
でも若い女の子に褒められるって、すごく気持ちいいっ♡
それにしても......二人とも、
タオルで前を隠しちゃだめっ。
女同士なんだから・・・私みたいに全部見せましょ♡」
「お母さんに言われちゃ、逆らえないなあっ。
智花ちゃん、私たちも見せちゃいましょ。」
みずほは、タオルを外す。
そして、智花にも促した。
「わかり・・・ました。」
智花は恥ずかしそうにゆっくりとタオルを外した。
その様子をみながら、美園はまず、智花のほうをじっくり見た。
「驚いた・・・。
智花ちゃん・・・完全に女の子の体ね。
きれいな胸っ。ウエスト細いし、ヒップも大きくなっている。
どうみても女の子にしか見えないっ。すっごく素敵よ。」
「あっ、ありがとうございます。」
「それから、みずほ。あなたはとってもスレンダーでかっこいい。
胸の形すごくきれいっ。肌も白くて、きめ細かい。自信を持ってね。」
「あっ、ありがと。」
人の子供だけでなく、自分の娘もちゃんと褒めて自信を持たせる美園は、気配りのできる大人だった。
「でもね。
あなた達の美しさは半分以上若さから来てるってこと忘れないでね。」
美園は注意を喚起した。
「25歳あたりから、肌とか体型は衰えてくるの。その時が来てからだと遅いから、
今のうちから、肌の手入れとか正しい食生活、体型を維持する為の運動とか気をつけないとダメ。
歩き方や姿勢も大事だからね。」
二人は真剣に聴き入った。
そして、美園は次の話題に移る。
「じゃあっ、次はガールズトークねっ♡」
(ガール?)と心の中で突っ込むみずほと智花だったが、
先ほど褒められたばかりなので、二人とも平静を装った。
次回も1週間後くらいに投稿する予定です。




