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第1話 親友が帰ってくる

ふつうに彼女がほしいなあと思う男子高校生、立花俊樹。彼の平凡な生活は久々に会った親友との関係で、ドキドキしたものとなります。

いったい親友はどうなってしまったのでしょうか?

 第1話 親友が帰ってくる



俊樹としき

 もう、あさってには、トモちゃん、ウチに泊まりにくるんだから、ちゃんと部屋を掃除しておきなさいよっ。」


 大学生になった姉のみずほが、説教っぽく、もうすぐ高校2年になる弟の俊樹としきを叱る。


「そうだ、トモちゃんは大切なお客さんなんだから、きちんと片付けとけよ。だらしないと思われないようにな。」

 父の正樹が追い打ちをかけるように言う。


「2年半ぶりにトモちゃんに会うんでしょ。部屋をきれいにしておかないとダメよ。」

 母親の美園がとどめを刺す。


「はいはい、片付けますよ。今日1日、時間をください。」

 答える立花俊樹たちばなとしきは、家族から言われてしかたなく返事をしていたが不満だった。


 ( 友也ゆうやは部屋が乱れているからって気にしないぞ。男同士じゃないか?

 それにしても、みんな変だ。「トモちゃん」って何だ?前はトモくんって呼んでいただろっ?)



 俊樹の親友、佐藤友也さとうゆうやが九州から引っ越してくる。


 友也の引っ越しは3日後。

 友也はその日を挟むように2泊、俊樹の家に泊まるのだ。


 俊樹はその引っ越しを手伝うことになっている。


 友也の住むところは俊樹の家から数十メートルしか離れていない新築のアパート。手伝うには実に好都合な場所だ。


 

 さて、家族は親友の佐藤友也をよく知っている。

  名前は「ゆうや」という読み方が本当なのに、ともという言葉が入っているので俊樹が「トモ」と呼んでいるのを真似して、「トモくん」と呼んでいたくらいだ。

 それなのに、今朝は「トモちゃん」だ。

 俊樹は腑に落ちなかった。


 

 俊樹と友也の関係はもうちょっと説明する必要がある。


 俊樹の家族は神奈川県に住んでいる。

 東京に近い、典型的なベッドタウンの中の一軒家だ。

 近所に住んでいた友也は幼い頃からの親友だった。


 単に近所というだけで親友になったわけではない。

 他にも理由があった。

 実は、二人の両親4人は同じ大学出身かつ同じ学年で同じサークルに所属していた仲良し4人組だった。

 4人組が二組の夫婦になり、同時期に子供をつくり、近所に住むようになったという経緯があったのである。

 しかも、同時期に、最初が女の子、次に男の子と性別も同じように生んだので、上の子(俊樹の姉みずほと友也の姉なぎさ)も、下の子(俊樹と友也)も親友になるべくしてなったのだった。


 俊樹と友也は小学生から中学生になるまで、クラスは一緒になったり、別のクラスになったりしたが、そういう家族関係なので一緒になる機会が多く(二家族一緒に食事をしたり、イベントをしたり、旅行や外出をよく行った。)、何かとつるんでいた。姉同士も同様である。


 ところが、そんな関係の友也の家族は中学2年の夏に九州に引っ越していった。

 父親の仕事の都合だそうだ。

 家族ぐるみの付き合いもこれまでか!とお互いに思ったが、現代はIT時代。

 電話に加え、パソコン、スマホ、タブレットで父親同士、母親同士、そして、姉同士、それぞれ、メールや電話で連絡を取り合っている。もちろん、俊樹たちも同様だ。


 女性陣は自分の写真や動画を送ったりしたが、男性陣はそういうことはしなかった。

 そこは男女の違いか?


 転居後、俊樹の父親と母親は夫婦だけで、九州旅行に行き、あっちの両親と交流を深めてきたようだ。

 姉のみずほは大阪に旅行したときに、友也の姉のなぎさと大阪で落ち合い、旧交を温めたと聞いている。


 俊樹と友也だけが、ずっと直接会っていなかった。



 とはいっても、家族全員での付き合いがずっと続いているのは確かだ。



 今回、友也だけ、なぜか、こちらに転居してくる。

 本人に聴いたところ、東京の大学に進学するつもりだし、九州の生活よりも東京の生活の方が刺激があっていいという理由で東京での一人暮らしを認めてもらったということだ。


 俊樹の家族が、相手の家族から得ている情報も概ねそういうことみたいだ。


 何か、変な理由だなと、思ったが、親友の友也が戻ってくるのは実にうれしい。

 電話やメールだけでは、やはり物足りない。


 変といえば、まだおかしいことがあった。


 友也は転校先の高校の名前を教えてくれないのである。

 九州で通っている高校は男女共学の県立高校というのを教わっていたし、高校名も隠さないで教えてくれた。

 ところが、転校先については、東京の私立高校ということだけがわかっている。


 神奈川といっても、東京に近い地区なので、通学にそんなに時間はかからないかもしれないが、東京の学校だと知り合いはいないだろう。

 俊樹の中学で東京の学校に行く生徒はいない。

 なぜ、知り合いのいない東京の学校にいくのだろう?

 そもそも、なぜ、東京にアパートを借りずに、友也の家の近くにアパートを借りたのだろう?

 確かにここは東京に近いけど、それでも学校のそばのほうが便利なのでは?

 家賃の問題なのか?

 それとも、友人の家の近くのほうがいいということか?

 疑問は次々湧いた。

 まあ、いいや、明後日にはわかると俊樹は強引に疑問を抑え込んだ。



 それにしても、友也がこちらに来るのは嬉しいと俊樹は何度も思った。

 家族は知らないが、友也は単に親友というだけでなく、趣味が共通だった。

 好きな音楽、好きなアニメ、好きな漫画、好きなスポーツのチームがいっしょだった。

 そして、そうした一般的な趣味に加え、隠れた趣味というか嗜好まで同じだった。


 実は友也は俊樹のフェチ仲間だった。

 他人が入り込むことができないくらい、大好きなフェチの対象があり、二人で話すとものすごく盛り上がるのだった。

 電話、メールでもその件の話は続けていたが、本当は会って、もっと盛り上がりたかった。


 では、中学の時から、俊樹と友也の間で、盛り上がっていたフェチとは何か?

 それはちょっと恥ずかしくて人には言えないものだった。

今まで成人向けサイトで書いていましたが、年齢制限なしの連載作品に本格的に取り組むことにしました。中学生や高校生にも読んでほしいなと思ったからです。最近はいわゆる男の娘萌えのコミックが増えてきていますが、私はTS少女(性転換して少女になった少年)萌えをテーマにしました。以前は美少女にしか見えない男の娘をテーマにしようかと思ったのですが、服を脱ぐとおっぱいがないというのは、私的には寂しすぎるという結論に至り、性転換して美少女になった少年を扱うことにしました。

性転換したらふつうの女の子と同じじゃないか?と思われる方もいるでしょうが、いろいろ問題や葛藤があります。そのへんをいろいろ描いて行きますので宜しくお願いします。


続きは今日中にアップします。

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