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プロローグ
初投稿になります。未熟者ですのでお手柔らかにお願いします。
ふよふよと水の中にいるみたいな感覚だった。
目を閉じたまま流れに身を任せてゆらゆら揺れているようで心地よくて。
──あったかいなぁ。
声にならずとも思わず呟いた。するりと頬を何かが撫でていった。温かくて、もっと撫でて欲しくて、すり寄りたくて身をよじる。
──あぁ、眠くなってきなぁ。
水の中にいるようなのにまるで日だまりにいるかのような暖かさに自然と意識が遠退いていく。
──そろそろいかなきゃ…。またね。
そのまま意識は溢れ出す光にのまれていった。