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34 カネはいくらでも有る!消えた4人を助けてくだされ~結局俺が戦うしか無いと言う話。

挿絵(By みてみん)

「え?」      「あのう」       「うそですよね?」  <アマネさん・・> 「どうして」   「あんなに楽しかったのに」  「まだ酒も飲めず・・」<アマネさん!しっかりして下さい> 案内嬢に言われてショック状態から抜け出す俺。


<本来ならば情報統制するのですが・・3日前に彼らは【Eランク】に昇格しました。直ぐにダンジョンに潜って・・・連絡が・・>


俺は案内嬢に対して・・「そうですか。ダンジョンですものね・・死ぬことだってある。ゴブリンの毒矢にやられたか・・ヨーロッパだからウルフか・・」と落ち込みを隠せずにギルドを出て行こうとしたときだった・・


「あんた!シーフを雇う気はないか?」と、言う男性の声で振り返る俺。


「シーフ?そう言う職業があるのですか・・今は冒険する気には・・」と気落ちする俺に対し、【片足】の男性が椅子から立ち上がって言う・・


「4人はまだ生きているかもしれないゼ」と。


「おい!いい加減な事は言うなよ【ハイエナ】」と、周りに居た金属鎧を着た冒険者から文句を言われていたので、お互いに古参なのだろう・・


俺は「ダンジョンで死んではいないと?」と、シーフを名乗る男に答える。


「ああ。近頃若い冒険者が行方不明になるケースが多くてな!俺を雇えば【数時間】で居所を探り当ててやるぜ!」と告げるのだった。


<片足のシーフに何が出来る!> <俺の方が情報早いゼ!> <いやいや俺のツテが・・> 段々熱が篭って来たことを感じた俺は・・・


<ダーン> 「彼ら4人を見つけてくれた人に【金貨100枚】を出そう!イヤ・・」<ドスン ゴロゴロ> 「カネはある!情報が欲しい!【宝石】も出そう!」と、言うと・・


<ドドド~>と、暇そうな古参の冒険者達は蜘蛛の子を散らすようにギルドを飛び出して行ったのだった。


<アマネさん・・本当にお金持ちだったんですね・・> 案内嬢も1人しか残っておらず、職員のオジサンも走り去ってしまっていた。


+++それからどうした++++


「アンデッドにやられた」<却下>


「ドラゴンに掴まって去った」<却下>


「男娼になった」<却下>


ちなみに審判をしてくれているのは案内嬢だ。


そこへ・・<カツン カツン>と片足を引きずりながら「待たせたな!」と声を掛けたシーフが戻って来た。


「案内嬢に聞かせても良いのか?」と言うシーフに俺は・・「ああ。ジャッジをお願いしているのだ。構わない」と答える。


シーフは「行先はダンジョンだ。それも南に新しく出来た【マルセイユ・ゲート】できまりだな。誘拐したのは【傭兵ギルド】が雇ったチンピラだ。馬車に乗って川沿いを南下すれば、丁度今日あたりにマルセイユに付く頃さね!」と言う。


<アマネさん!確信が持てません・・>と言う案内嬢だったが・・


「シーフさん!ありがとう【金貨100枚】・・には満たないので【ルビー】でも【サファイア】でも【エメラルド】でも好きなヤツを持って行ってくれ!」と言って俺は・・


<バタン>と入り口の観音開きのドアを開け、表に飛び出し・・路地裏に入る。


【ダンジョン・ゲート!】薄暗い路地裏に気圧の差が生じ軽い竜巻が起こるのだった。


「チキショウ!騙しやがって・・」「何処へ連れていくのよ!」


<へへへ。女は娼館に売った方が儲けになるんだぜ!>


<辞めておけ!契約は【若い冒険者】なんだからな>


<チェ!カッコつけやがって・・お前だって女が嫌いじゃあ無いだろう>


<ドナ~ドナ~>・・4人は【馬車】に詰められ、シーフの情報通りに【マルセイユ・ゲート】に送られていた。


「相方がすまないな!お前達も冒険者なんだから、こういう【冒険】も悪くないだろう」と、優しそうな悪党が軽口をたたいていた。


優しい悪党は【片腕】を失っていた。


「この腕が気になるのか?俺は口減らしで【北方】の村から出て来たんだが・・魔獣に片腕を食われてね!今では【人さらい】専門なんだよハハハ」と笑う。


悪党はなおも話す・・「お前達は、悪くすればダンジョンで小銭目当ての強盗に殺されていたかもしれないのだ。そう思えば【戦闘奴隷】くらい、生きているだけラッキーな方さ」と。


若い少年少女は、自分達が知らない【裏の世界】の住人達と出会い、その存在感に圧倒されていたのだった。


<ブヒヒーン> 「おっと!ダンジョンに着いたようだな。頑張れよ!」


<ガタン ゴトン> 馬車に【足場】が掛けられ、両手を塞がれた状態で卸された4人。


「ホホホ!また生きの良い戦闘奴隷が補充できましたね!お館様も喜んでおられますよ!新しいダンジョンは情報が無いので、人海戦術で収集するのが一番なのです!ホホホ」


<ガチャリ ガチャリ>と、若者らを縛っていた【拘束具】が外された。

いくらなんでも、手錠をしたままでは戦えないのだろう・・


え?あんたは誰かって?【ナレーター】では無いよ。私は・・・


<ビュー ビョヨヨ~> とダンジョンに突風が吹く・・


「ヒエ~ホコリが目に!」どこかの執事が慌てていると・・


<あれは誰だ!> <どこから現れたのだ!> <高そうなローブ!>


・・・そう【俺】である!


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