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31 転移した中世ヨーロッパ風の冒険者ギルドで【新人冒険者】となった俺!

挿絵(By みてみん)

****期間限定の挿し絵****


<ジャリ ジャリ> という足音を立てながら、俺は神社風の建物の脇を通り、3メートル程度しかない酷道を歩く。


ちなみに、本日の【異世界ファッション】はと言うと・・

〇アースカラーの麻製トニカ(チュニック)と呼ばれる丈が長い上着

〇アースカラーの麻製ズボン

〇竹の背負い籠

〇布を巻いた十字槍

というもので、服はアルトウェルヘンの露店で古着を買ったものだ。

さすがに【フンドシ】タイプの下着については無理!と思えたので、トランクスを履いている。

 異世界が温暖化したと聞いていたが、温暖で湿潤な日本とあまり変わらない感じである。


そして・・「あれ!【落人】の獣人と一緒に居た商人だよな?」と、言う若夫婦と遭遇出来たのだった。


+++それからどうした++++


「へへへ・・悪いな!新品の商品をもらったりしてさあ!あんたが捕縛される方に【1セステルス】賭けていたんで、村には行かないでくれよ!」と、賭け事が好きな夫が言う。


「商人さんも【人相書き】に載っているから気をつかなよ!不運だったねえ・・婿に入った犬獣人と同郷だったばかりに」と、気づかってくれる妻だった。


いちおう話は相沢氏から聞いていたが、現地の情報はどうなっているか気になっていたので、たしかめに来たのだ。


「犬獣人の婿とお供のヒューマンが、カッコいい魔法の杖から【つぶて】を飛ばして戦いが有利に進んでさあ~あっという間に【キシビーキー】の砦を占領して【ヤマブーシ】の兵隊も逃げていったのさ・・旨いな!この酒!」と上機嫌な夫。


俺は、情報を入手するセオリー通りに、新婚夫婦の家にお邪魔して【徳利入り清酒】を振舞ったのだ。

「私も一杯・・綺麗な酒だねえ・・アルトウェルヘン?だっけ・・外国の酒は透き通っているんだね!」と、妻も気に入った様子だった。


「よかったら徳利も置いて行くので、何かに使ってくださいな!」と、すっかり商人になった俺!


<それじゃあ!また>・・俺は無理に村に向かう事を辞めて、元来た道を神社?に向かって坂を上るのだ。


「中国とかヨーロッパでは・・否!戦国時代の日本だって、奪い奪われるのが常だったはず。俺が手を貸してジローの婿入り先の領地を奪っても何も変わらないはず・・」と、独り言を呟き・・


「うっ!イカンいかん。独居老人にはなりたくな~い」と、更なる独り言を呟くおれであった。


++++2025年7月4日午前5時++++


<カツン カツン> と、【びょう付きブーツ】を履いた1匹の獣が、中世ヨーロッパ風の街並みを持つアルトウェルヘンを歩いていたが・・

<安いよ!ウナギが獲れたてだよ!> <洗濯はしていかんかね!>

<パンが安いよ!古古小麦を使ったお得なパンだよ!> <ワイ ワイ>


「どこも朝が早いな!」と、住民パワーに圧倒される俺!


本日の【異世界ファッション】はと言うと・・

〇アースカラーの麻製トニカ(チュニック)と呼ばれる丈が長い上着

〇アースカラーの麻製ズボン

〇布を巻いた十字槍

〇ピレウス帽子(円錐型のフェルト製)

〇初心者用皮よろい

というイデタチである。


「執事さんに言って【古い皮鎧】を譲ってもらったのは正解だったな・・」

実際のヨーロッパとは異なり異世界においては、亜人・獣人・ヒューマンが混在する世界なのだが、服装についてはあまり格差が無い気がした。

「ここが冒険者ギルドかあ・・」木造モルタルと言った感じの、雰囲気のある建物だった。


<ギイ~>と、マカロニウエスタン風の観音開きドアを押すと・・


<あら?よその国からいらしたの・・> <ごめんなさいね!【本日の依頼】は既に渡りきりましたの・・>と言う【受付嬢】?と思われる美人さんが・・


「何か依頼は無いのかよ!」「そうよそうよ!こちとら遠い北国からようやく着いたんだから・・」「何も食ってない・・」「おなかすいた・・」


という4名の若者に絡まれていたのだった。


俺は若者の態度に<カチン>と来たが、よく見ると若者らはボロボロの装備であり、本当に食うや食わずでギルドに来た事は容易に想像できたし・・


<ハ~イ、君達【登録】は済んでいるのかな~>と、軽くあしらう受付嬢の手際の良さで、怒りも消えたのだった。


俺は受付嬢に対して手を挙げ・・「私も今日から冒険者に登録しま~す」と、元気に申告するが・・


<あのう・・依頼では無くってですか?> <その皮鎧って・・領主軍のモノですよね?>


「え?執事さんの【お古】をもらっただけなのですが・・領主軍?あ!・・」


よく見ると、胸の辺りに【焼き印】が押してあるのが確認出来た。


「すげえ!革鎧の背に領主様の家紋が・・」「初めて見た!」


「ウッ・・私は商人でして・・ハハハ。道楽とでも言いますか・・この歳になって『オラ!冒険者に成る』と言いましたら、執事さんが・・」


<ええ・・良いのではないでしょうかホホホ> <今度、ご紹介を・・ゴホン。では登録いたしますね>


という感じで4名の中学生?と共に、高齢者の俺が【新人冒険者】となったのだ。


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