30 異世界は甘くない!国内派閥争いも甘くない!俺はどっちに付くのだろう・・
****期間限定の挿し絵です****
<カラン コロン ジョロジョロ~> 「はい。麦茶をどうぞ・・」
「私はK国の御家族から紹介していただいた者です」と、使者は挨拶した。
以前のC国からの客と違い、競争に遅れて焦っている感じだった。
「え!我が国の調査隊が戻らないのは・・」俺は、もったいぶらずに情報を伝えたのだった。
「そうですか・・日本の渦からは【ボス部屋】に直通と聞きましたが、C国やK国、R国の一部がそんな事になっているとは・・計画を練り直さなくてはいけないなあ」と、真面目な顔で帰って行った。
妻は「おとうさん、ありがとうね。おかげで親戚への顔が立てられたよ」と、機嫌が良かった。
俺は「農作業も良いが・・俺が期待されているのは【異世界】と【ダンジョン】の情報なので、もう少しだけ潜って来るよ!」と決めたのだ。
++2025年9月3日午前5時++++
早く起きたのは、農作業の始まる時間に合わせたからである。
家族が畑に出発するのに俺だけ寝ているのはバツが悪いのだ。
察しの良い読者は・・<ダンジョン・マスターになった事で【ゲート】を開けられるのでは?>と思っていることだろう・・【その通り】だ!
そして俺がゲートを開けようとした時・・<ぱっぱぱぱ、ぱっぱっぱー>とスマホ(退職後に買った)の着信が鳴る。
「相沢か・・<ポチ> ハイ。佐藤ですが・・」俺が出ると【疲れた】声の相沢が・・<今からソッチに行って良いか?>と聞くのであった。
+++それからどうした+++
<カラン コロン ジョロジョロ~> 「はい。麦茶をどうぞ・・」俺は【相沢】と【ジロー】と【犬獣人】に麦茶を出す。
「あのう・・アマネさん。勝手に出て行ってごめんなさい・・」と元気の無いジローであった。
「なんだなんだ!奥さんの前で元気がないなんて・・新婚さんはシャキッとしなけりゃ!なあ【騎士】さん」と、俺はドレスを着た【犬獣人】に向かって言うのだった。
相沢が口を開く・・「彼女の領地を奪還したまでは良かったのだ」 <ゴクゴク>
「まさか寄り親の【サカータ伯】が【タガーワ軍】に滅ぼされるとは・・」と、厳しい異世界の現実を知った【平和な日本人】ならではのカルチャーショックを受けたのだった。
俺が「それじゃあ、獣人の村である【キシビーキー】も占領されたのか?」と尋ねると・・
「はい。騎士見習いから村長の証である騎士爵になり浮かれておりました。今度こそは・・<ハイ!>」と俺は【奥さん獣人】の言葉を遮る。
「すまないが、今俺は【アルトウェルヘン】の冒険者として忙しいんだ。ミカーワとかサカータには関わる時間が無くてな・・すまない」と、早い段階で協力を断ったのだ。
相沢は「それでは、せめて事が落ち着くまでジロー夫妻を預かってはもらえないだろうか?国内問題で俺も手一杯なのだ!」と懇願だれ・・
<ワン!> <ワン・・> 「あれ!ジローじゃない。」「大きくなって!」「隣は奥さんね!」と、元々家族だった事もあり、すぐに受け入れられたのであった。




