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2 愛犬と渦とパンチラ

+++2025年4月2日午前7時++++


<チャラリラン~こちらは県の・・> 俺は公用車ボロいバンで、朝の広報活動を行う為にテスト中だった。


「いやあ・・昨日は【人生の完了】だと思ったよ・・」と、俺は反省中だった。


まさか裏の畑を見ようとしたら・・【アレ】が見られるとは・・


3月末の引っ越しで近所に挨拶回りをしたところ、ウチの敷地に接する【時空寺】にも訪問したのだが、住職夫妻が応対してくれて「長男は大学で修行中。長女が高校の部活で遅くなっている。隣に公務員が住んでくれれば安心だ」とのお言葉を賜ったのだが・・


「畑に接するお寺の庭に、女子高生が腰かけて【M字開脚】でまったり中だとは・・お釈迦様でも気が付くめえ!」等と独り言を言う。


<チリン> という自転車のチャイム音で振り向くと、車庫から出していたバンの横の小道を【観音様】が登校するところであった。


「冗談でも観音様!何て言って手を合わせたりしたら、完全にクビだな。俺は慎重な男なのだ!退職金貰うまで【あと1年】絶対に起訴されないぞ!」と思う俺。



++++夕方++++


<ワンワン> 「お~ポチか!会いたかったよ!」家族が様子見を兼ねて、家で飼っているポインター犬を連れてきたのである。


「犬小屋は・・やっぱり裏の畑だなあ・・」長男と共に、基礎が無い犬小屋を持ち上げて裏に運んだ。


「ちょっと待て・・」と、小高い寺の庭に人が居ない事を確認してから、犬小屋を草だらけの畑に<ドスン>と設置したのだった。


長女は「日本海側なのだから寿司を食べたい!」と提案し、回るけど美味しい寿司に家族で向かうのだった。

+++2025年5月5日午後1時ころ+++++

ゴールデンウイークも終盤に差し掛かるのだが、今年は特に【長期旅行】など計画しては居なかった。

内陸部の山岡市に住む家族3人は、妻の実家である【果樹農園】で働いており、服装も地味であるため彼氏彼女も当然作らないのだ。


<ワンワン>とポチが吠える。


「また、女子高生でも居るのかな」と思い、慎重な俺はズボンのチャックが正常か確かめてから外に出る・・


「あんまり吠えると苦情が・・」


<ワンワン>と愛犬が吠える先には【直径1メートル】くらいの【渦まき?】が中空にユラユラと蠢いていたのだった。


「幽霊?まさか!」俺は恐る~渦の所に近づく・・特に音も無く、臭いも無かった。


「裏側は?どうなっているのだ」と、大きく裏に回ってみるが・・


「裏からは何も見えん」あまり近づくのは怖いため、大きく迂回して確認するも反対側は普通の空間に見えた。


俺は渦を見ているうちに・・「ひょっとして、今流行の【異世界】とやらでは無いのか?これは見ておかねばなるまい!」と冒険心が出るも、持ち前の慎重さが勝り・・


「石を投げてみよう」「棒を入れてみよう」「タオルを振って見よう」と実験を繰り返すのだが何の変化も無かったため・・


「よし!男の子ならば入るしかあるまい!」と決意するのだった(1時間掛かった)





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