24 C国から来た親子を救い、次はワンニャンを救いたい俺!
「ジン!来なさい」チョウ氏が呼ぶと、後方に居た育ちがよさゲな若い男性が<ヒョロ~ヒョロ>と、前に出て来た。
「私はチョウ・ジンです。軍の戦略部に在籍しており・・」と個人情報を言い出すので・・俺を含めて・・<オロ オロ>となり・・「分かりました!結構です。信用していますよ・・とにかく事務室へ・・」と案内する俺!
<カラン トクトク> と、来訪者に【ボトルコーヒー】を振舞いながら・・「もしかしたら・・息子さんは渦に入るつもりなのですか?」と聞くと・・
超人?ジン君は・・「ハイ!軍の戦略部<ゴホン!父> 職場の責任者として、同胞が渦から戻って来ない事を重く見ておりまして、私も第5次調査隊に志願したのですが<ゴホン父>」 重要機密をペラペラと言い出す育ちの良い息子に困ったパパが代わった・・
「世界中に不思議な【渦】が発生し、中に入った者が戻らず渦も閉じてしまう!それは30年ごとに発生している事は、あなたもご存じのはずですね。」と打診する。
俺は・・「ええ。理由も概ね判明しています」と答えると・・
<<ピクリ>>と、他の護衛?の男女達が反応するのだった。
「私は政敵に揉まれながら生きて来ました。息子には普通に生きて欲しいのです。真面目も良いのですが、世の中には個人の真面目さではどうにもならない事もあると思うのです!」と、責任感の有る息子の挑戦を止めたい親心と分かった。
俺は本当の事を隠しても意味が無いと思っているので・・「ちょっと待って下さい」と言い・・
事務所にある休憩室(倉庫)から【レリーフ】を持って来たのだった。
俺が、異世界のレリーフ(写し)をテーブルの真ん中に置くと、チョウ氏は・・「これは?内陸部しか書かれていませんが?」と不思議そうに言う。
俺は「超大陸というものを知っていますか!」とジローの受け売りを教えるのだった。
<<う~ん>> 来訪者達は、何とも言えない微妙な表情であった。
「では・・我がC国は【南極】に当たるので、渦に入った者は平均気温・・たしか<マイナス50度です>の世界に放り込まれたと言うのですか?」と、残念そうでもあるチョウ氏だった。
俺は「ええ、中心にある【ラ・ムー】が日本、あ!北が下になりますよ。その右側にある【ウルティマ】がOZ国でした」と教える俺!
<<ピクリ>>と、護衛?の男女が反応するのが面白い。
ジン君は「え!では佐藤さんは異世界に行ったことがあるのですか!」と真っ直ぐ聞いて来た。
「ええ・・国家機密?になるのかな・・俺公務員だから・・でも【人助け】なのだから良いでしょうハハハ」と誤魔化す。
チョウ氏は「ちなみに・・我が国は一番下の【ユーロシア】ですか・・」と少し残念そう。
「ですから、御国のゲートは直ぐに閉鎖して、他国のゲートから異世界に行った方がいいですよ」と言う【口の軽い】俺だった。
チョウ氏は「この地図は国家機密なのですか?」と聞くので俺は・・「いいえ。地球上で私しか知らない個人の財産ですよ!」と答えた。
「ありがとうございます。お礼は何が良いですか?こんなものしか・・」と言いながら【札束】の様なものを出そうとしていたチョウ氏に待ったを掛け・・
「でしたら、C国内を自由に行動できる【フリーパス】の様なものと・・あ!出来ればC国が影響力を持つ他国にも、行ければありがたいですね。身体検査された時のために!」とお願いすると・・
「なるほど・・ゲートには【そんな】便利な機能もあるのですね」と言いながらニヤリと笑うのだった。
そして・・<ブロロロ>と、彼らが帰った後で「ペラペラと喋って良かったのだろうか?」と不安になる小心者の俺!だった。
そんな時だった・・・<ワン ワン> という鳴き声が聞こえた。
外を見ると、マルチーズ?と思われる小型犬が1頭、敷地に迷い込んで来たのだった。
+++それからどうした+++
「本当にありがとうございました!」・・
IZONモールと消防学校の間にある【斜内四川駐在所】に届けに行ったら【ただいま留守に】と言う、いつもの看板があったので俺は系列でもある【斜内地区ワンニャンセンター】に届けたのだが・・
「駐在所が休みだったので、ワンニャンセンターに行方不明届けを出しに来たら・・<グスン>御免なさいね!アルフォンシーノ・・」と、飼い主のオバサン(俺より若いが)が犬に顔をスリスリしながら語るのだった。
「県の敷地で見つけたので、お礼はけっこうです」と、清廉にして潔白な俺は飼い主に告げた。
<ワン ニャン>と言う鳴き声を、気になっていた事に気が付いた職員さんが・・「佐藤さん、同業者ですし中を見ていきませんか!」と案内するのだった。
<<ワン ニャン>> という悲しい鳴き声が響く保管所に来た俺は、目を合わせる動物が非常に寂しそうにしていた事に心を打たれたのだった(本当ですよ!)。
職員は・・「全国では、毎年2万頭程度が飼い主不明として保護されます。幸い動物愛護の精神が育ってきたのか90%は保護犬などで貰われていくのですが、約2000頭は【さっ処分】しなければならないのです」と言うのであった。
「よかったら、ボランティア活動している方の所も見て行きませんか?」と言われ名刺を渡された俺!だった。




